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ああいう風になってないだろうかと

2024年08月23日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 社会人になって2年目くらいのこと。会社の寮で渡辺みさっちゃんのライブビデオを見てたら1年先輩の社員が来て「ふ~ん、こんな子おるんか。この子もべっぴんさんやったら売れるんかもしれんけどな。」ですと。

 かなりムカッと来たので、ヒット曲連発してることや既に単独で西武球場ライブを連続で成功させていることなどを説明しましたが、「俺はこの子が売れるとは思わん。」「俺の知らんもんはあかん。」という態度で聞く耳持たず。そもそも普段の行動からして人としていかがかと思う事も多かったので、まともに相手にするのはやめました。

 まあ趣味は車とギャンブルというタイプで特に音楽に興味はなさそうだったし、その人にとってはザ・ベストテンのような歌番組に毎週出るルンルン歌手こそが流行歌手という認識だったのでしょう。当時のベストテンの常連はというと、南野陽子、おニャン子一派、中森明菜、荻野目洋子などなど。そういう人しか眼中になかったものと。

 翻って現在の自分を見ると、あの時のあの人のようになっていないだろうか?と思う事があります。自分が知らなかった新しい歌手やバンドが出てきて武道館やアリーナ公演、東京ドームとか聞いたときに、曲を聞きもせず「なんでこんな人らが」という感想を抱いたりするので。

 世の中にはいろんな音楽があって、それを好きな人もいますから「そんなもんは知らん!」「どうせ今のノリだけでろくでもないものだろう」とか決めつけるのはいけませんね。今はサブスクもありますしちょいと聞いてみてから、自分でいいかどうか決める姿勢も必要ではないかと。もちろん興味なければ聞かない代わりに口も出さないという選択肢もありますけど。

 ところで、10年ほど前に会社の飲み会で二次会がカラオケになったときのこと。私は50代、他はみんな若くて一番上でも40歳くらいで合計8人でした。20代も2~3人いたと思います。

 その時は若い社員が最近のヒット曲を歌うのを聞いてるだけで、別に機嫌悪そうにしてたわけではないのですが、その40歳くらいの社員が気を遣って「井上陽水だとどうですか?」とか「小田和正ならいいでしょう?」とか言ってきました。

 なので「俺は別に昔の曲ならなんでもいいと言ってるわけじゃないし、最近の曲は知らないだけで全部ダメとも言ってない。単にロックじゃないものが好きじゃないだけ。」と説明しました。とはいえ、そのままずっと黙ってるのもなんなので、その時は「イムジン河」を歌いました。まあ「悲しくてやりきれない」ではなかった程度に大人ではあったと。

 そういう経験もありますが、最近のヒット曲でも割といいと思うものもありますし、特に誰とは言いませんがテレビでライブを見て結構気に入ったバンドもあります。やはり打ち込み中心でアニメ声のユニットよりは、バンドのビートを感じられたりボーカルに熱さがあるようなのが好みですね。

 ということで私だって、オフィシャル髭男爵とか、キング・グーグー・ガンモとか、Mrs.ゴールデンアップルとか緑黄色野菜とか最近流行ってるものも知ってます。ワイルドだろぉ~。


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