日本映画専門チャンネルで放送してて、昨年途中まで見たものの後半は録画を失敗した「たとえば、愛」を、ようやく最後まで見ました。倉本聰作品で1979年の放送。主演は大原麗子。あらすじや設定は以下の通り。
ラジオの人気深夜番組「ミッドナイトクール」のDJ九条冬子(大原麗子)は、以前離婚したものの業界内の男性(津川雅彦)と再婚の予定。その結婚式に作家志望である前夫の六助(原田芳雄)が出席すると聞いて慌てるが、その彼を招待したのが新郎と知り驚く。その後、前夫は新婚家庭にも頻繁に出入りし、奇妙な関係が続く。
また、冬子は冬子で匿名希望なのに実名を読んでしまった女子高生リスナーがショックで自殺未遂を起こしたり、六助は同居する妹(萩尾みどり)が不倫相手と海外旅行に出かけてショックを受けたり…。最後は冬子のラジオ番組の降板が決定し、それを画策したのが現在の旦那、さらに後任となるタレントのリスコ(桃井かおり)は六助の現在の交際相手らしい、と色々な人間関係が絡み合って「結局どういう話だ?」というと、ちょっと説明に困ります。
話題としては、見た目が邦彦じゃなくて三田村邦彦がドラマ初出演。この人は当時からあまりイメージ変わりません。そして、石田えりもこれがドラマ初出演。大原麗子の姪っ子役ですが凄く初々しい感じですので、その衣装の下にあんなにペロリな肢体が隠れているとは思わず、その後トマトマンにお見合いの席から「モーテル行くべ」と誘われたりするとは思いもよりませんでした。(多少混線してます) そういえば、このドラマと「遠雷」の間にはウルトラマンにも出てたんですね。
倉本先生はこの2年ほど前には「前略おふくろ様」をやってて、この2年後には「北の国から」がヒットしました。面白いのは小鹿番が居酒屋の主人で、店は違うもののキャラは「前略おふくろ様」での居酒屋の主人とほとんど同じ。そして、主人公の別れた結婚相手の妹(一応義理の妹?)が不倫するという設定が、「たとえば、愛」と「北の国から」で共通してます。倉本先生の常とう手段という事でしょうか。
当時は大原麗子が凄く売れっ子だったという感じですが、調べてみたら当時32歳。どの辺の位置づけかと思い現在32歳の女優を調べてみると、吉高由里子、戸田恵梨香、新垣結衣、榮倉奈々など。この人たちから比べると、結構大人の雰囲気でしたね。このドラマでは可愛い感じの役でしたけど。
と、あれこれ書いてますが、ドラマとして面白かったかというとあんまり。倉本作品が全部好きかというとそうでもないので、やはり「前略おふくろ様」とか「北の国から」と比べると話題にならなかったのはなんとなくわかります。結構キャストは豪華なのですが、テーマが地味だったのでしょうか。ちなみにDVDは未発売で理由はわかりません。主題歌は「とまどいトワイライト」(豊島たづみ)で、結構流行りましたよね。ベストテン級ではないと思いますが。
それにしても、高校に入学した頃に最終回だけ見たドラマで気になってたのですが、ようやくすっきりしました。あれから41年ですか。長かったなぁ。
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大原麗子さんの大ファンです。
このころ、私は高校生。詳しい内容は全然覚えていないのですが、ワンシーンだけ鮮明に覚えています。CMあけに下條さんが産まれてきた子供に『いつか』と命名するシーンです。高校生ながらとてもいい名前だなと、強烈なインパクトを受けました。ただ、このドラマであったかどうかは不明確です。
もしこのドラマであったならば第何話なのか判れば嬉しいです。
あと『とまどいトワイライト』は名曲ですね。