「サウスバウンド」／奥田英朗

　ご存知奥田英朗の小説です。もう既に文庫で出てたので買いました。で、この土日で読んでしまいました。睡眠時間削るのもなんなので何度か中断しようと思ったのですが、これが止まらないこと止まらないこと。

　映画化されて今週末公開だそうですので読んでない人のためにネタばらしはしません。ただ、映画を見るつもりの人も原作を読んでみるべきではないでしょうか？　東京の家にしても南の島の家にしても読んでるだけで目に浮かんできますから、そのイメージと映画化されたものとで比べてみる楽しみもありそう。

　前半と後半でまったく話の筋が変わってしまいますが、家族の絆を巡る物語であるところは一貫してて特にさりげない兄妹愛にニンマリしてしまいます。（妹が物分りが良すぎるような気もしますが）

　映画の主演がトヨエツと聞いてなるほどなぁと思いました。もっと体格が良い人の方がという声はあるでしょうが、あのセリフをしゃべるのは彼がピッタリだと思います。心配なのは監督の方。

　私は「家族ゲーム」は大好きなのですが、森田監督の他の作品で好きなものはありません。こういう熱い男が主役の話をどのように仕立てるかという事に期待していいのかなぁ。

　ちなみに私は映画も見に行く予定です。土曜は尾崎亜美さんのコンサートに行くので日曜になりますでしょうか？

　なお、パイパティローマという言葉を久々に聞きました。プリプリのトモちゃん主演の映画のタイトルにもなってましたが、彼女は結構好きでした。美形ですものね。今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。