ギタリストの田中一郎さんがYouTubeで新しい番組を始めてます。「田中一郎のギター・アッパーカット2」だそうです。2というからには1もあったわけで、それは15年前にCSチャンネルの「ミュージック・エア」での番組だったそうですが、私はそちらは見ておりません。
まだ開始して2週間とのことですが、3本ほど動画があります。まずはストラトキャスターの話をしてますが、私は知らない話がいっぱいあって勉強になりました。特にアッシュとアルダーの話とか、貼りメイプルとワンピースネックの事とか、ラージヘッドとロゴの話とか、あれこれ興味深かったです。さすが自分でもギターを調整するだけじゃなくて改造までする人ですから詳しいですね。
田中一郎さんというと、ある人にとってはARBのギタリスト、また別の人にとっては甲斐バンドということになるでしょうか。私が初めて知ったのはまだリンドンにいた頃で、それもバンバンの代役でFNS歌謡祭で「いちご白書をもう一度」のギターを弾いたとき。
チンペイさんとバンバンの「セイヤング」を聞いてたら、バンバンが手を怪我してギターが弾けなくなり「代わりにリンドンの一郎君にギターを弾いて貰った。」と言ってて、「リンドンの一郎君って誰だろう?」と思ったのが最初です。
その後は、翌年に甲斐さんのセイヤングを聞いてたら公開放送の際にリンドンがゲストで出て、二人が同郷で仲良しだということを知り、さらにその年の夏にテレビで見た「ニューミュージックスペシャル」ではバンバンのバックでリンドンが演奏してて、その時に初めて一郎さんがエレキギター弾く姿を見ました。
実はARBにいた頃は雑誌「ヤングギター」で写真を見るばかりでまったく曲を機会はなく、私にとっては甲斐バンドに入ってから本格的にその音に接したという人です。あの「REPEAT & FADE」の一郎さんのサイドも気に入ったし、その後のソロはアルバム3枚持ってます。個人的には2ndアルバムがかっこよくて曲もよくて好きでした。ギターだけじゃなく、あのちょっと枯れて色気のある歌声も独特でいいですね。
今回の動画はおしゃべりがほとんどですが、ギターとの出会いとかも話してるので結構面白いです。本当にどうやったらギターがいい音で鳴るかというのを、常に考えてるのでしょうね。ギターを弾かない人でも面白い動画ですので、皆様是非どうぞ。
なお、田中一郎さんというと甲斐さんとのデュオで「あり、か」というシングルを出してましたが、これは中島みゆきさんの作詞作曲。最初はラジオで聞いたので、あれの「てめえもグルかと Trap Beat」という歌詞を「チャッピー」と空耳して、「チャッピーって誰やねん?」と思ってたのは内緒です。
それにしても、一郎さんはアッパーカット好きなんですね。毎週金曜日21:00更新だそうです。また毎週の楽しみが増えました。