今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

オードリーのウジウジっぷりが見事で

2024年08月21日 | ドラマレビュー

 「オードリー」は2000年度後期の朝ドラで現在BSでアンコール放送中。世間の話題にはほとんどなりませんが、CATVの録画予約数データによると実際は結構見てる人がいるようです。ヒロインは岡本綾で、この人は既に引退しています。

 4月から始まったのでもう終盤にさしかかってますが、とにかく登場人物がみんなウジウジしててたまりません。舞台は京都で映画製作に関わる人たちが中心なのですが、現状は以下のような感じ。


美月(岡本綾):女優をやめ老舗旅館を引き継いだが映画界に戻りたくてウジウジ。
滝乃(大竹しのぶ):旅館の女将をやめジュリーと結婚したが女将に戻りたくてウジウジ。
愛子(賀来千香子):死んだ夫と滝乃が関係があったのではないかと疑いウジウジ。
杉本(堺雅人):映画監督だったが現在は仕方なくテレビドラマの監督やりながらウジウジ。
錠島(長嶋一茂):大部屋俳優から一時主役を張ったが「自分には運がない」と自虐でウジウジ。
晋八(仁科貴):役者として芽が出ず殺陣師になったが現在は旅館で働きながら映画にも美月にも未練があってウジウジ。
トラ(菊池隆則):大部屋俳優から香港に渡りカンフーの国際スターになったがチャンバラ映画に戻りたくてウジウジ。


 これでもごく一部ですが、とにかくみんな映画への情熱はあるものの、今や会社は一応存続しているだけでオープンセットもない状態。いざ撮影しようとか作品作ろうっても無理なのにとにかく関わっていたいというだけでウジウジしてる姿は私には理解できませんが、多分映画への情熱が強い人だけがわかる世界なのでしょう。

 ということで、映画好きなら楽しめるかもしれない朝ドラだった様子。一応続けて見てますけど、全然楽しくないです。オードリーもそうだけど、大竹しのぶが面倒くさい…。せめてお色気シーンがあれば。←朝ドラなので無理


古賀選手が引退しました>女子バレーボール

2024年08月20日 | 日記・雑記・ただの戯言

 女子バレーボール日本代表でキャプテンを努めていた古賀紗理那選手が引退しました。今回のオリンピックの前に今大会を最後に現役を退くことを発表しており、先日引退会見も行われましたが、本当にこれっきりでしょうか。

 先月はネーションズリーグで銀メダル、今回のオリンピックでは予選リーグ敗退でしたが、最終のケニア戦は幸い勝利で飾れました。決勝トーナメントへ行けなかったので、それが現役最後の試合になったわけですが、もうあの姿が見られないと思うと寂しい限り。

 日本代表チームではエースアタッカーとして活躍し、前エースの木村沙織選手が圧倒的なパワーで決定力を発揮したのに対し、速さを活かした切れ味と上手さが印象的な選手でした。

 なによりも得点を決めた時の表情が生き生きとしてて、私としては好きな選手でした。なので引退と聞いて残念ではありますが、近年はケガとの戦いでもありましたから本人としても悩んだ上でパリで完全燃焼するという決意だったのでしょう。

 ただ、大仁田的というか引退するとかしたとか言いながら復帰するのも私は大歓迎です。やるかやらないかは本人の決意次第だし、もし復帰したとしても「辞めるって言ったのに!」なんて言いません。

 引退と言えばアントニオ猪木のカウントダウンではいつが本当の最後なのかなかなか発表されず「なんか増えてない?」という感じがあったり、「いちご白書をもう一度」でお馴染みのバンバンも解散を発表してからのツアーがやたらと長かったりしました。「天才秀才バカ」では「解散を発表したバンバンのラストツアーも5年目に入り、今年は瀬戸内海の無人島を回る予定です。」というネタがあったりしたものです。

 とはいえ、古賀選手はキッパリ会見もしたということは多分復帰はないでしょう。今後の日本代表チームがどうなるかが気になるところですが、次の大会はいつでしょうか。どこかに次世代のエースとなれる若くて大きくてパワーもある選手がいるものかどうか。

 「大きい日本人はいる。強い日本人もいる。しかし大きくて強い日本人はいない。」と言ったのはエディ・タウンゼントでしたか。バレーボールの場合動きが激しいので、背丈をジャンプ力でカバーしようというのはなかなか難しいと思っているものであります。まずは古賀選手、お疲れ様でした。


ようやく追いつきました>2024年7月期のドラマ

2024年08月19日 | ドラマレビュー

 何しろオリンピックがあったりで、今期のドラマを見るのが後回しになってました。多いものでは3話分たまったりしてたのですが、ようやく消化し追いついたという次第。そこでとりあえずの中間レビューをしておきましょう。


◆フジ「海のはじまり」

 初回は割と面白いかと思ってその後も続けて見てますが、どうにも登場人物全員穏やかで物分かりが良すぎることに飽きてきて、なんとか継続しているという状況。どうもみんな語り口まで同じ感じだったり

 あとは子供ってもっと面倒くさいものだよなあと思うこともあり、誰にも感情移入できずにいます。小津安二郎の映画とか見るのはこんな感じなのでしょうか。見たことないけど。


◆フジ「マウンテンドクター」 

 こちらは月9とは逆に、初回は「どうかなあ」と思ったのが段々面白くなってきました。大森南朋がいきなり切れるのに付き合い切れない感じはありますが、そこがドラマのキーなのかも。細かい事を考えないと割と面白いですね。


◆フジ「新宿野戦病院」

 コメディだと割り切って見れば楽しめます。小池栄子の岡山弁が面白いですね。でも、ダメな人は徹底してダメなドラマでしょう。私は面白いと思います。


◆テレ朝「スカイキャッスル」

 初回見て味が濃すぎる料理に例えたのですが、毎回段々味が濃くなってきて、これはどこまで行くか楽しみです。女優さんがみんなキレイなのでそこも見ごたえあります。結構話題になってる感じもありますけど、これもダメな人はダメでしょうね。とにかく誰にも感情移入しないで、「ヘッヘッヘ、大人たちは全員地獄に落ちろ。」と思って見れば楽しめるでしょう。


◆フジ「ギークス/GEEKS」

 一話完結でシュールな謎解きドラマかと思ってたら、中盤になって大きく変わってきました。ありえない展開も多いですが、面白いといえば面白いです。松岡茉優はやはりいいです。


◆テレ東「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」

 初回見て「どうかなあ?」と思ったのですが、扱う事件が現実の世の中でもよく見られるような案件で、そこがどう展開していくかというのが見応えあります。案外といったら失礼ですが面白いですね。そして、片平なぎさの起用が大当たりです。段々好きになってきました。


◆TBS「笑うマトリョーシカ」

 こちらは自分の中で評価が上がったり下がったりしてますが、たまってた分を3話連続で見たら俄然面白くなってきました。最終的にどういうところに落ち着くのかまったく読めないので、結構楽しみです。最後でコケなければいいのですが。そしてここでの高岡早紀は「ほぼ斉藤由貴」ですね。今の世の中、色っぽくて怪しい母親役というとこの二人のどっちかになってるような。


◆日テレ「降り積もれ孤独な死よ」

 かなり暴力的だったり残虐なシーンも多く、これは評価が分かれそう。とはいえ、これもたまってたのを3話ほど続けて見たら面白くなってきました。現在と7年前の話が行ったりきたりするし登場人物も多いので、続けて一気に見る方がいいのかもしれません。まずまず面白いけど楽しくないのがなんとも。

 


 ということで、現状継続しているのは上記の作品です。日テレの「マル秘の密子さん」は二話目までで脱落しました。今見てるのは最後まで継続できるでしょう。実は「ブラックペアン シーズン2」も初回は見てその後全部録画はしてあるのですが、どうにも手が伸びず。趣里は見たいんだけど。


「頭のいい人」って言ったって

2024年08月18日 | 日記・雑記・ただの戯言

 半年ほど前に久しぶりに書店に行ったときのこと。ビジネス書のコーナーにやたら「頭のいい人」と「仕事ができる」というワードが目立ってて「はて?」と。

 そういうのが流行るならいっそのこと「頭のいい人は仕事ができる!」という本を出せば大ベストセラーになるでしょうにと思ったのですが、最近また書店に行っても同じような本が全盛でした。気になったのでamazonでその手のランキング上位になってる本のタイトルを並べてみたのが以下の通り。


頭がいい人の思考術 日本一やさしいロジカルシンキング
メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人だけが解ける論理的思考問題
偏差値35から東大に合格してわかった 頭がいい人は○○が違う
頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方
世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
頭のいい人は「短く」伝える 
本当に頭のいい人がやっている思考習慣100
頭がいい人の脳の使い方
あなたの話はきちんと伝わっていますか?「頭のいい人」の説明の公式
頭のいい人だけが知っている説得力
頭のいい人が問題解決をする前に考えていること
頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術
図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?
「頭のいい人」はシンプルに生きる―「快適生活」の方法

 

 こうなると既に大喜利状態ですが、とにかくどれも売れてるのでしょう。これらを読んでる人は心から頭がよくなりたいと思ってるのか、とりあえず人から「頭のいい人」と言われたいのか、頭のいい人は業績良さそうだからとにかくうわべだけでも真似しておきたいのか、どうなのでしょう。

 そもそも、誰が見ても頭がいいと思う人に面と向かって「あなた、頭いいですね。」とは言わないし、「頭いい」とか「仕事ができる」とおだてながら近づいてくる人がいれば、厄介ごとや自分でやるのが面倒な業務を押し付けようとする姿勢が感じられていけません。そんななので私はこの言葉にはよいイメージを持ってはおらず、理由は様々ですが代表的なのは以下の二つのエピソード。

 まずは父と兄の話。昔、父がコーヒーのポットをガスにかけようとして五徳にうまく乗らず、グラグラさせてました。その時、ちょうど台所に来た兄がそれを見て焼き網を五徳に乗せ、その上にひょいっとポットを乗せました。

 その時の父の反応は「お前、頭いいのになんであんなに成績悪いんや? ああ、今の文部省と合わんだけか。」ですって。私は幼心に「素直に褒めるか感謝すればいいのに!」と思ったものです。

 もう一つは、30年ほど前にFM青森で聞いた一番タクシーという会社のローカルCM。スナックのママさんと酔客の会話で、

「ママ、タクシー呼んでけろ。」
「どこのタクシーがいいの?」
「どこでもいいけど、一番いいタクシー頼む。」
「一番いいタクシーなら、一番タクシーでしょう!」
「ママ、アダマいい~。」

というもの。後者は単にCMではありますが、どちらも「案外」頭がいいというのを言ってるわけで、普段はまったくそう思っていないわけです。

 そんななので、いい大人がやたらと「頭がいい」という言葉を使うことについてはいかがなものかと思います。小学生が褒め合うならともかく。そして、以前テレビで「IQ160のクイズ王」という人を見て、「その頭脳をもっと世の中のためになることに使えんのか!」と思ったこともあります。

 いずれにしても、「頭がいい」というならアクタ共和国のルチ将軍並みに「知能指数は1300」というくらいまでいって欲しいでございますですよ。まったく。私などは「頭がいい」とは言われませんが、いつも「かっこよすぎる」とか「抱かれたい」とか陰口叩かれてうんざりしますし。


今年は9月22日(日)にトマトパラダイスやります

2024年08月17日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 今年もブラスロック祭りの「トマトパラダイス」開催します。スペクトラムをリスペクトするバンドが集まるイベントですが、今回で16回目となります。会場は今回も名物焼きカレーでお馴染みのライブカフェ弁天(新中野)。

 今回は豪華に3バンドの出演で、昨年のPILAFFとReSPECTに加え、coMatta Ichiro Bandが初登場。詳細は不明ですが、なにやら5管のホーンセクションで新田一郎のナンバーを演奏するという噂。

 お馴染みのPILAFFは「BLUFF」のコピーバンド。チームワーク抜群のホーンセクションとパワフルボーカルがウリで、腕利きのリズムセクションも相まって迫力の演奏が期待できます。そして、いつもの通りどんな曲が飛び出すかはわかりません。今年はどんな変化球が出るのやら。

 そして、我々ReSPECTはスペクトラムと同じ編成で、今回もスペクトラムの曲だけやります。私は歌ったり踊ったりおしゃべりしたりギター弾いたりします。大概の人は笑わせる自信がありますが今年も何か考えないと。って、もちろん真面目に演奏もします。

 弁天の店内はこんな感じ。ライブハウス未体験の人も気軽に訪れやすい雰囲気のお店となっております。


 名物の焼きカレーはこちらです。


 とにかく出演者一同あれこれ仕込んで張り切っておりますので、皆さまお誘いあわせの上お越し下さい。ブラスロックとか賑やかな音楽が好きな方は楽しめると思います。お越しいただいた際は受付で「リスペクトを見に来た」と言っていただければ幸いです。よろしく~。


イベント名:トマトパラダイス Vol.16
日 程 :2024年9月22日(日)
会 場 :新中野・ライブカフェ弁天
       東京都中野区本町4-39-4 TNビル B1F
       東京メトロ丸ノ内線 新中野駅 徒歩3分
開 場 :16:30
開 演 :17:00(終演20時頃を予定)
チャージ:¥2,000+1d(¥600) 合計 ¥2,600
出演:
coMatta Ichiro Band
PILAFF
ReSPECT


「俺たちの旅」ようやく見ました

2024年08月16日 | ドラマレビュー

 テレビ埼玉で放送していた「俺たちの旅」が終了しました。ただ、実際は3月には放送が終了していて、毎週録画していたのをようやく見終わったものです。

 去年4月から毎週木曜に放送してたので約1年続いてたのですが、昨年はラグビーワールドカップがあったり、バレーボールの予選があったりで録画したものを放置しており、今年は今年で新しいドラマもオリンピックもありましたので。

 このドラマはもともと昭和50年10月から放送されてたのですが、うちの田舎は民放が2局で日テレ系がなく、別の局で数カ月遅れで月曜の夕方4時からの放送でした。なので放送していた時期には私は中学生で、リアルタイムでは部活が休みか試験期間しか見られずほとんど歯抜けで見た感じです。もちろん家にビデオなんてなかったし。

 なので、ちゃんと見たのは主に再放送。多分3回くらい見たと思いますが、見るたびに印象は変わります。今回も面白いとは思ったものの、終盤に行くにしたがって湿っぽい話が多く、夢破れる友人の話でパターンが同じだという印象がこれまで以上に強かったのは私が年を取った証拠かも。若者にはもっとキラキラしたものを期待してしまうのでしょうか。

 そして、俺たちの旅の最終回というとジャンボ鶴田がゲスト出演したことが話題ですが、たいしたセリフはなく中村雅俊はじめ主役たちとの直接の絡みもありません。以前この件を調べようとしてたら、あるサイトに「おいお前ら、何やってんだ!」と言って吊し上げたというような話があってびっくり。

 実際は、オメダが「おひとりですか?」とアタックした女性は実は待ち合わせ中で、そこに「アキ~」と声をかけ登場したのがジャンボ鶴田。彼女がジャンボに駆け寄ると、その様子を見て「どうしたの?」と一言。ジャンボのセリフはここまで。

 彼女から事情を聞きオメダたちをギロッと睨んで肩をいからせノシノシと近寄って来たところで出番終了。そしてカースケ、オメダ、グズ六の三人が大慌てて逃げだすという展開。最後のドタバタがこのドラマらしいといえばそうで、ドラマ終盤にもっとこういうような場面があれば毎回笑えたかもと思います。

 ちなみにテレ玉ではこれが終わって「ゆうひが丘の総理大臣」をやってます。「俺たちの朝」でないのがつくづく残念。次に再放送あっても多分見る事でしょう。俺たちの旅は終わりません。


長岡さんのジャズベースはメイプル指板でした>甲斐バンド

2024年08月15日 | 甲斐バンド・甲斐よしひろ

 長岡さんというのは、甲斐バンドのベーシストだった長岡和弘さんのこと。その長岡さんが甲斐バンドの初期で使用していたベースはヤマハのSBではないかと勝手に思い込んでいたのですが、その理由は指板が白かったこと。

 それも甲斐バンドデビュー直後に発売された「ビッグヒットコレクション」に使用楽器としてフェンダージャズベースと書かれていたのにも関わらずです。というのも、当時中学生でフェンダーのベースなんて本物どころか写真も雑誌でチラッとしか見たことなく、「ボディが黒でメイプル指板のジャズベースなんてあんの?」という認識だったので。

 

 何しろ当時甲斐バンドはテレビにはほとんど出ず、たまにみる雑誌のステージ写真も白黒がほとんど。おまけにベースまで写ってることはほぼ無し。そんな中でも、フジの「ニューミュージックスペシャル」に出たのは印象に残ってます。昭和51年でしたが、演奏したのは「裏切りの街角」「光と影」「ダニーボーイに耳をふさいで」など。

 ただ、当時我が家は近所にできたビルの影響でテレビの映りが悪く、各自の使用楽器まで目が行きませんでした。とにかく甲斐さんを見るのに必死でしたし。

 で、その時の映像と白黒のステージ写真の記憶から、長岡さんはヤマハのSBというベースを使ってたのでは?というイメージが勝手にできあがってたのでした。

 それがちょっと前に入手したこちらの雑誌であっさり解決。たしかにジャズベースでした。こちらも白黒写真なのでボディの色が黒一色なのか紺色っぽいのかはわかりませんが、サンバーストではないです。そして「指板が白い」という記憶も確かに間違いではなく、こうやって見るとメイプル指板ですね。

 調べてみると、フェンダーのジャズベースは1960年の発売で当初はローズ指板のみだったのが、1966年以降はメイプル指板の物も存在するそうです。現行のモデルにも同様のベースがありました

 我が家にあるのは割と新しい個体でなおかつフェンダージャパンのものですが、このようにローズ指板です。ジャズベースのイメージというとこっちですね。

 

 この記事によると、そのジャズベースはデビューするときに池袋で買ったもので、アルバムでいうと「この夜にさよなら」までは全部これだとか。そして「誘惑」からは写真右のスティングレイ・ベースになったので、音の違いを体験したい人は低音再生をガンガン上げて聞き比べてみるといいかもしれませんね。

 もちろんベースなので大体どの曲にも入ってますが、私が思うにそのジャズベースの音やフレーズが特に印象的なのは当然「悪いうわさ」。それ以外では、

恋時雨
魔女の季節
東京の冷たい壁にもたれて
狂った夜
黒い夏
新宿
最後の夜汽車
きんぽうげ
夕なぎ
氷のくちびる


などなど。ライブアルバムの「サーカス&サーカス」の頃はもうスティングレイのようですが、ジャケ写を見るとジャズベースも使ってたかも。ちなみに「ザ・ベストテン」に出た時は当然スティングレイでした。あの時もかっこよかったです。今となっては貴重なテレビ出演でしたね。


「台風一家」だと思ってました

2024年08月14日 | 日記・雑記・ただの戯言

 大型台風が関東に来るかもしれないとか。ただ、土曜は台風一過で気温が上がるそうで、その「台風いっか」を「台風一家」だと思ってたのは小学生の頃だったでしょうか。

 何しろ私は「万吉一家」「あばしり一家」「ドボチョン一家」で楽しんだ世代ですので、「いっか」と聞けば「一家」しか連想しません。そして「台風一家」とは、台風が塊でやってくるものだと思ってたわけです。

 なにしろ「一家」というくらいだから、じいちゃん台風、ばあちゃん台風、お父さん台風、お母さん台風、赤ちゃん台風などかと。そして、それぞれのイメージは、

じいちゃん台風:入れ歯臭い
ばあちゃん台風:梅干し臭い
お父さん台風:酒臭い
お母さん台風:ぬかみそ臭い
赤ちゃん台風:しょんべん臭い

ということで、やはり台風は来るなと思います。

 実は勘違いは「台風一家」だけじゃなく、「万吉一家」を「満喫一家」だと思ってて、番長グループが教室をサロン化して酒飲んだりタバコ吸ったり、真面目な生徒からカツアゲしたり、美少女をはべらしたりして、学園生活を「満喫」しているのだと思ってたというのはウソです。今考えました。

 そういえば、台風というと「ジャイアント台風」を思い出すのですが、30年ほど前に全部読んでみようと思ったりしてましたが当時は入手のハードルが高くて諦めました。今はどうでしょう。


語尾はコスプレだとか>紋切型社会

2024年08月13日 | ブックレビュー

 武田砂鉄の「紋切型社会」という本を読んでて色々ハッとさせられました。この本は「言葉で固まる現代を解きほぐす」という副題もついていて、様々な場面での言葉の使われ方についてをあれこれ掘り下げているものです。

 その中で特に「語尾はコスプレである」というのが面白くて、要するに「○○だぜ」というのと「○○のよ」という風に語尾を変えるだけで人格自体が変わって見えるというもの。

 それ自体は別にハッとはしないのですが、英語の翻訳の場合に「英語に語尾なんてないんだから」という戸田奈津子の話が面白いです。また、ジェーン・スーのエッセイ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」を例にとって「このタイトルなど、語尾だけで立場を明確に主張している。」というのも大いに頷けます。

 ジェーン・スーがコラムの締めを男性言葉にすることが多いのも例示し、女性が女性性を排するために一人称で「俺」を使うより「だな」などと「語尾をいじるほうが劇的に刺さる」とも指摘しています。

 たしかに、彼女のトークショーの取材映像ではファンにジェーン・スーの魅力を尋ねたところ「とにかく言葉のチョイスが絶妙で。」と言ってたのを見ました。この辺は本当に言葉の魔術師だとも思いますが、それに魅力を感じる人はそれを楽しめる感性を持っているということでもあって、彼女の本が売れるというのはそういう人が多いという事ですから出版業界にとっても喜ぶべきことでしょう。

 その他にも、お茶の水博士や阿笠博士の「〇〇じゃ」の博士ことば、「〇〇でちゅ」という赤ちゃんプレイなどについても取り上げられており、なかなかに考えさせられる本です。

 「語尾のコスプレ」ということだと、柔道漫画でアニメにもなった「YAWARA!」で柔の祖父、猪熊滋悟郎が言った「柔の道は一日にしてならずぢゃ」も印象的だし、川崎のぼるの「いなかっぺ大将」では「わしは…わしは…菊ちゃんも花ちゃんも好きだす!」「菊ちゃん、あんなアホほっといてわてと遊びまひょ~」「大左衛門、しっかりするぞなもし!」なんてのもありました。(まあこれは方言なので語尾だけではありませんが。)

 そうやって語尾をいじるだけで書いた人の人格まで想像させるというのは、考えただけで楽しくなります。私もこのブログでは日々日本語表現について考えてますので、とにかく明日からもビシバシ行かせてもらうでぇ~! ←と、ここはカネヤン風

 で、実はこの本は図書館から借りてきたのですが、かなり気に入ったので買う事にしました。今は文庫になってるのでお手軽です。気になる人は是非どうぞ。


連続ドラマW「完全無罪」終了しました

2024年08月12日 | ドラマレビュー

 WOWOWの連続ドラマW「完全無罪」全五話終了しました。主演の広瀬アリスが弁護士で、無期懲役囚の再審請求を担当することになる話です。

 その服役囚は少女誘拐殺人の犯人とされる男ですが、広瀬アリス演じる弁護士自身も誘拐された過去があり、依頼人は昔自分を誘拐したかもしれないという疑いもあり、冤罪は本当なのか?と悩むのが主なストーリー。

 原作は大門剛明の同名小説で、前にWOWOWで放送していた「両刃の斧」もこの人の作品が原作でした。人気ミステリー作家なのですね。

 設定からしてどう考えても楽しい話ではないですが、確かに笑える場面はほぼ無し。最後までかなり重たい展開でしたが、面白いと言えば面白いです。どう感想を述べてもネタバレになるので書きにくいですが、見る人は心してかかるとよろしい。多少人間関係も複雑なので一挙放送で見た方がわかりやすいかも。

 役者さんでは、広瀬アリスが案外良かったです。案外というのは失礼ですが、あの人がこういう役をやるのは意外でした。一皮むけたという感じでしょうか。(←偉そう。) また、無期懲役囚役の北村有起哉の何を考えてるかわからない様子は絶妙で、元刑事で今は被害者サポートセンターで働く奥田瑛二の演技がドラマの要でした。

 あとは、昔の誘拐事件の被害者少女が二人並ぶ幻影が「シャイニング」的で気持ち悪かったり、終盤は結構ハラハラする場面もあったりで見応えはありました。果たして北村有起哉は本当に冤罪だったのか、嘘をついてるのは誰なのかなど、最終回までわからないことだらけ。

 と、こうしてボワッとしたレビューを書いてると、あとで読み返した時に「あれ? 結局どうだったっけ?」となるのですが、まあそこはそれ。だって一般男性だもの。