吉田修一
『おかえり横道世之介』★★★★
借りてきてから気づいた「あら?この表紙見たことある」
ハードカバーでは「続」
今回文庫本で「ただいま」と改題(紛らわしいな)
書いていておかえりとただいまがごっちゃになったわたし(アホである)
--------(抜粋)
人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳
青春小説の金字塔、待望の続篇
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題の上、文庫化
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ワクチン4回目でうんうん唸って夢見が悪く、早朝目覚める。
解熱剤が効いて、何となくあたまはクリア
しかし約2年前に読んだのにほとんど覚えていないとは・・(苦笑)
次の展開も読めてなかった。
今回は前回より★★★→★★★★ ★一つ+
何だか一つ一つのエピソードにおかしみがあり、楽しめた。
P178
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「っていうかさ、知ってはいたけど、コモロンって本当に俺に興味ないよね」
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この場面がマジでツボ!!
まさしくわたしと相方の関係で(そう、でもかれこれ10数年一緒にいる)
人と人の関係性なんて、本人達がそれでよければよいと思う。
そう思えるように年を重ねたとも言える。
わたしのことを知ってほしい。
それを相手に求めても仕方ない。
知ってほしいなら話すしかない(話を聞いてくれるかはまた別の話)
知ってくれる人は知ってくれるし、それはこちらが強制するものではない。
求め過ぎてもね。