◆BookBookBook◆

📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

『大江健三郎全小説6』完読

2023-06-19 | 大江健三郎



 

続『大江健三郎全小説6』
二度に分けての読書会でした。
(写真は全集第15巻 圧巻!)


「この巻に集められた18編の中期の短編群は、独創的な方法を凝らしてこの国の文学に新境地を拓いた、
 きわめて重要な作品ばかりだ」(尾崎さんの解説から)
これから大江健三郎全小説全集を読んでゆきたいと思ってます 永遠?

 

 

 

・『芽むしり仔撃ち』裁判
 
 
 
「やっぱり独特な世界観ですね~(笑) 反・弟」
「はい「反・弟」スタート ラガーディア空港」
 
「ブロッホって誰?  P87  結局また四国の谷間と「在」  デモクラシー裁判  ジョンソン…(笑)」
「ブロッホ?」
「P83」
 
ブロッホはドイツの哲学者でした。
 
「顔の廃墟からスタート  何でロケット弾を打ち上げまくっているのか…
 夢に見る空間ですらも! 四国弁? 」
「ロケット花火っしょ?」
「あれ?花火でした? ロケット弾って言い回しも」
「ジョンが打ち上げたやつでしょ 浜辺で」
「森じゃないですか? キャンプ場?牧場?」
「浜辺へ向かう途中の疎林っすね」
「パラシュート付きのロケットってありますね
 これ、私も子供の頃遊んだ花火っすよ」
 
「しかし、大江作品ほど、後でこういう風に聞かれて説明に苦労するのはないですね…
 反・弟が記者から『日本人なのに何故英語で書くの?』と聞かれてるでしょ
 その回答も何言ってんだかわかんない」
 
「P109~ ボリビアの山村からスタート
 チェ・ゲバラ殺害フィルム ドライ・マティーニ
 P115 要約
 弟がスクナヒコノミコト  え?—きみは、あの「弟」の兄だ」
「あ~、空をみつめるゲバラ  実はすり替わっていた兄」
「なぜ兄ってバレたのかな 違和感が何かっすよね」
「そうなの~?って素直に納得」
 
「芽むしりでは海軍基地から予科練習生が脱走 村で山狩り。
 で、取り押さえる際竹槍刺さって死亡
 兄(自称弟)がいだいた感情 《怖かったからだ》
 夢の中 あの子が赤鱏(あかえい)」
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
この作品は大江が若かりし頃(23歳)に書いた最初の長編『芽むしり仔撃ち』の後日譚となっている。『芽むしり仔撃ち』を書いた小説家が全体を語ってゆく。その小説家に向けて彼の弟でアメリカに滞在する弟が英語で書き送ってくる長い手紙文を、小説家が日本語に直しているという構成である。これだけでもややこしいのだが、さらに全体の構成は複雑である。あまりにも複雑であるため、読みこなすのは大変である。20年前の旧作を土台に新たな小説を構築してゆくという意欲がはっきりとあらわれている。
  
 
--------

 

 

 

・ベラックヮの十年
 
 
 
「ベラックヮまともでした。エッセイですね。『神曲』とか全然知りませんが。。」
「今まで『神曲』読んだ人に会ったことないですもん。もちろん私も読んでないっすが」
「読もう調べようとも思えない。理解不能な気がします」
 
*メモ 『懐かしい年への手紙』読まないとです。 
 

 

 
・夢の師匠



あの少年と壮年
むしパンとハーモニカを持った病気のような子供に見あげられた、生気のない空洞の眼

 

「コックリさん」の流行
そこに「夢を見る子供」と「夢を読む人」

---

夢の占いをさせられいた子供が、あまりに辛いので逃げて来たのを、お祖母ちゃんが裏座敷にかくまってやった。

---

ってか誰かが逃げて来て匿うパターンが大江さん多くない?

 

ソクラテス式の対話

 

未来を予知してなんになる?

 

熟練した「夢を読む人」

 

Tさんとは武満徹さん(初耳)

 

第一幕 若者と壮年の男
第二幕 若者と娘
第三幕 娘と息子が壮年の男

 

 


・宇宙大の「雨の木」




---

僕は「不死の人」のことを書こうとしているのだ。

---

始動……

 

---

悲嘆(グリーフ)となんいもない(ナッシング)こととの間で、私は悲嘆を選ぶ

つまりこの言葉こそが「不死の人」となる。

---

 

推察しにくい(インスクルータブル)日本人

 

マルカム・ラウリーの美しい一節
『泉への森の道(ザ・フォレスト・パス・トゥ・ザ・スプリング)』のなかの祈りの言葉
《親愛なる神よ、心からお祈りいたします、私が作品を秩序づけることができますよう、お助けください、それが醜く、混沌として、罪深いものであれ、あなたの眼に受け入れられる仕方において。…乱れ騒ぎ、嵐をはらみ、雷鳴にみちているものであるには違いありませんが、それを通じて心を湧き立たたせる「言葉」が響き、人間への希望を伝えるはずです。それはまた、平衡のとれた、重おもしい、優しさと共感とユーモアにみちた作品でなければなりません》

 

 

・火をめぐらす鳥



---

〈(私の魂)といふことは言へない/その証拠を私は君に語らう〉

---

「イーヨーが出るとほんわか系になりますよね。大江さん流血してますが。。」
「あー、電車に轢かれそうにって」

 

 



・「涙を流す人」の楡



「あれ?大江さんが天狗のカゲマでしたか?ヤバイ記憶が」

 

 


・僕が本当に若かった頃 ★★★★(私的によき)



「書いて記憶する勉強法  そこから聞いて覚える勉強法へ。
 井の頭線でのドアの問題(これは目黒線にも言える)
 兵衛伯父ネタに苦笑 変わったオジさんを持つ2人

 『阿Q正伝』・・未読

 交通事故が意外な展開
 17歳でアメリカに亡命 日本語は用いぬ、日本語のラングからの亡命も果たす。

 松尾寺大黒天・・(笑)」

 



・マルゴ公妃にかくしつきスカート



 「マルゴ爆笑で終了」やはりおかしみがある大江さん。

 



・茱萸の木の教え・序

 この作品は本当に難解で読むのが「苦」だった一作
 多分大江さんの文体じゃなく(文体なんだけど)タカチャンの文体だと思ってしまったのが要因
 つい「読みかえしてみようかな」って言ってみたけど、止められた(笑) 

 ちなみにこの短編が大江さん最後の短編です。

 

 

 

6巻〆尾崎真理子さんの解説

 

---

現実にある樹木、暗喩(メタファー)としての樹木、
それも端的に故国(ホームランド)=小宇宙(ミクロコスモス)の暗喩としての樹木


---

 

 

 

 

 

 

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« K | トップ | 『わたし、定時で帰ります。』 »
最新の画像もっと見る