続『大江健三郎全小説6』
二度に分けての読書会でした。
(写真は全集第15巻 圧巻!)
「この巻に集められた18編の中期の短編群は、独創的な方法を凝らしてこの国の文学に新境地を拓いた、
きわめて重要な作品ばかりだ」(尾崎さんの解説から)
これから大江健三郎全小説全集を読んでゆきたいと思ってます 永遠?
「はい「反・弟」スタート ラガーディア空港」
「ブロッホ?」
「P83」
「ロケット花火っしょ?」
「あれ?花火でした? ロケット弾って言い回しも」
「ジョンが打ち上げたやつでしょ 浜辺で」
「森じゃないですか? キャンプ場?牧場?」
「浜辺へ向かう途中の疎林っすね」
「パラシュート付きのロケットってありますね
これ、私も子供の頃遊んだ花火っすよ」
反・弟が記者から『日本人なのに何故英語で書くの?』と聞かれてるでしょ
その回答も何言ってんだかわかんない」
「そうなの~?って素直に納得」
で、取り押さえる際竹槍刺さって死亡
あの少年と壮年
むしパンとハーモニカを持った病気のような子供に見あげられた、生気のない空洞の眼
「コックリさん」の流行
そこに「夢を見る子供」と「夢を読む人」
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夢の占いをさせられいた子供が、あまりに辛いので逃げて来たのを、お祖母ちゃんが裏座敷にかくまってやった。
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ってか誰かが逃げて来て匿うパターンが大江さん多くない?
ソクラテス式の対話
未来を予知してなんになる?
熟練した「夢を読む人」
Tさんとは武満徹さん(初耳)
第一幕 若者と壮年の男
第二幕 若者と娘
第三幕 娘と息子が壮年の男
・宇宙大の「雨の木」
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僕は「不死の人」のことを書こうとしているのだ。
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始動……
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悲嘆(グリーフ)となんいもない(ナッシング)こととの間で、私は悲嘆を選ぶ
つまりこの言葉こそが「不死の人」となる。
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推察しにくい(インスクルータブル)日本人
マルカム・ラウリーの美しい一節
『泉への森の道(ザ・フォレスト・パス・トゥ・ザ・スプリング)』のなかの祈りの言葉
《親愛なる神よ、心からお祈りいたします、私が作品を秩序づけることができますよう、お助けください、それが醜く、混沌として、罪深いものであれ、あなたの眼に受け入れられる仕方において。…乱れ騒ぎ、嵐をはらみ、雷鳴にみちているものであるには違いありませんが、それを通じて心を湧き立たたせる「言葉」が響き、人間への希望を伝えるはずです。それはまた、平衡のとれた、重おもしい、優しさと共感とユーモアにみちた作品でなければなりません》
・火をめぐらす鳥
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〈(私の魂)といふことは言へない/その証拠を私は君に語らう〉
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「イーヨーが出るとほんわか系になりますよね。大江さん流血してますが。。」
「あー、電車に轢かれそうにって」
・「涙を流す人」の楡
「あれ?大江さんが天狗のカゲマでしたか?ヤバイ記憶が」
・僕が本当に若かった頃 ★★★★(私的によき)
「書いて記憶する勉強法 そこから聞いて覚える勉強法へ。
井の頭線でのドアの問題(これは目黒線にも言える)
兵衛伯父ネタに苦笑 変わったオジさんを持つ2人
『阿Q正伝』・・未読
交通事故が意外な展開
17歳でアメリカに亡命 日本語は用いぬ、日本語のラングからの亡命も果たす。
松尾寺大黒天・・(笑)」
・マルゴ公妃にかくしつきスカート
「マルゴ爆笑で終了」やはりおかしみがある大江さん。
・茱萸の木の教え・序
この作品は本当に難解で読むのが「苦」だった一作
多分大江さんの文体じゃなく(文体なんだけど)タカチャンの文体だと思ってしまったのが要因
つい「読みかえしてみようかな」って言ってみたけど、止められた(笑)
ちなみにこの短編が大江さん最後の短編です。
6巻〆尾崎真理子さんの解説
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現実にある樹木、暗喩(メタファー)としての樹木、
それも端的に故国(ホームランド)=小宇宙(ミクロコスモス)の暗喩としての樹木
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