池沢夏樹
写真:芝田満之
『カイマナヒラの家』★★★+
波乗りをはじめてから、気になっていた本
表紙の波
見開きの海の青さと空の青
でもどちらかというとダイビングをする海
乗ってる乗ってる
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この物語の登場人物はすべて架空であり作者の想像の産物であるが、家は実在した。
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2001年
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~ぼくにとってはハワイではなく、ハワイイだった。あの島々を呼ぶ本来の言葉のままに、ハワイイだった。
波に乗りにぼくが行くのはハワイイ。今よりもずっと若くて、心の底にたまった絶望の量もずっと少なかったぼくは、たぶん少し気負っていたのだろう。
「だってここはハワイイだから」
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Hawaii
ハワイには愛が多いから なんてね。
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「~ダイアモンド・ヘッドはダイアモンド・ヒルとも言う。そして、ダイアモンド・ヒルをハワイイ語で発音すると、カイマナヒラになる。ダイアモンド・ヒル、カイマナヒラ。わかるだろ」
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私は二十歳だった。
『ダンス・ダンス・ダンス㊦』が引っかかってる。
ちょっと海が恋しい。
風邪をひくのがこわくて今時期は入れない・・