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『日本婦道記』

2023-03-03 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『日本婦道記』

 

こちら自分が持っている『小説日本婦道記』の完全版

 

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・松の花

 記憶に残っていた。

 慎ましやかな奥方様でした。

 

 

・梅咲きぬ

 

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「武家のあるじは御しゅくんのために身命のご奉公をするのが本文です、そのご奉公に瑕のないようにするためには、些かでも家政に緩みがあってはなりません、あるしのご奉公が身命に賭しているように、家をあずかる妻のつとめも身命をうちこんだものでなければなりません。‥‥‥家政のきりもりに怠りがなく、良人に仕えて貞節なれば、それで婦のつとめは果されたと思うかも知れませんが、それはかたちの上のことにすぎません、本当に大切なものはもっとほかのところにあります。人の眼にも見えず、誰にも気づかれぬところに、‥‥‥それは心です、良人に仕え家をまもることのほかには、塵もとどめぬ妻の心です」
「‥‥‥‥‥‥」
「学問諸芸にはそれぞれの徳があり、ならい覚えて心の糧とすれば人を高めます、けれどもその道の奥をきわめようとするようになると『妻の心』に隙ができます、いかに猟の名人でも一時に二兎を追うことはできません。妻が身命をうちこむのは、家をまもり良人に仕えることだけです、そこから少しでも心をそらすことは、眼に見えずとも不貞をいだくことです」

 

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 ひゃー!何度読んでも恐れ入る。。

 

 

・箭竹

 何事も努力失くては報われない。ふむ。

 

 

・笄堀

 城主 その立場に関係なく、一心に城を守る。

 

 

・忍緒

 本田平八郎忠勝のむすめ 出来た女性である。

 わたしだったら迷うことなく迎え入れただろうと思った。
 学ぶことはたくさんある。

 女性だろうが何だろうが一本気のブレない心持ちを持つことは難しい。

 

 

・襖

 またこの女性も出来た女性である。うーん満腹・・

 

 

・春三たび

 戦に向かった良人が行方不明になり、三回忌になり晴れて討死と決まる。
 これまた出来た妻女

 

 

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--------(抜粋)

 

貴方と生きると決めた時、私は涙を捨てた―。
一生ものの愛。女性の強さ、美しさを描き切った31の名編


妻が死んだ。久方ぶりにその手を握り、はっとする。酷く荒れていた。金銭で困らせたことはなく、優雅な生活を送っているとばかり思っていたのに、その手は正に働く女の手であった――(「松の花」)。厳しい武家社会の中で家族のために生き抜いた女性たちの、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさや哀しさが溢れる三十一の名編

乙川優三郎「山本周五郎と私 美しいもの」、服部康喜「解説 ふたりの『語り手』」を収録
注釈付文字拡大新装版

 

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改めて、時間を置いてから読むことにする。
これぞ備忘録


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