恋愛小説アンソロジー
結構前にBOOK-OFFにて。
掘り出し物大好き~
しかし途中挫折で再読へ。。
江國さんのセレクト渋過ぎやしない?(苦)
吉行淳之介
河野多恵子
安西水丸
そして真ん中に江國香織
佐藤正午
村上龍
平林たい子
チェーホフ
(実は初読)
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どこまで行くのだろう、と思うことがある。小説も、恋も、日々も、それがうたかたであるとしても、あるいはうたかたであるが故に、世界はあまりにも果てしないので途方に暮れてしまう。
恋は人を暴く。
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そして村上龍
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元気ですか。ぼくは元気です。今、陽が決して沈むことのない北極圏のトナカイの放牧地帯にいます。
元気ですか。ぼくは元気です。今、砂漠に夕日が沈もうとしているところです。
元気ですか。ぼくは元気です。今、彼方の丘の上からコーランが聞こえてきました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、巨大なスラムの真ん中に架かる橋を大勢の人々が渡っています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、カテドラルの前では大道芸人達が店を閉めようとしています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、やっとハリケーンが去ったので明日東部に移動します。
元気ですか。ぼくは元気です。今、カーニバルが終わった通りでは明け方の薄明かりの中でイルミネーションが揺れています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、今日はモネの絵とロートレックの生家を見に行きました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、映画祭はは無事終わって地元のリンゴ酒の樽が用意されてパーティが始まろうとしています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、このホテルの部屋の窓からは修道院の中庭が見えます。
元気ですか。ぼくは元気です。今、海峡を横断する船の中でこれを書いています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、ここはサウナの本場だけど誰もサウナに入っている人はいません。
元気ですか。ぼくは元気です。今、タグボートを改造した懐かしいクラブでたくさんの昔の友人達に会うことができました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、さっきシャーマンから未来を見て貰いました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、ジャングルから何か動物が水を飲みに出てきています。
元気ですか。ぼくは元気です。今、深紅のオールドローズが咲き乱れる有名な十五番ホールではダブルボギーを叩いてしまいました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、泳ごうと思ったんだけどプールの水面に虫がいっぱい浮いていて泳ぐのを止めました。
元気ですか。ぼくは元気です。今、・・・
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今日の高尾山はある意味完璧だった。
前日の嵐のせいかも。
相手のココロをグッと掴む。
自然と身についた 間合い。
朝日新聞特別報道部
『プロメテウスの罠3
福島原発事故、新たなる真実』★★★
>いや、考えてみるとわれわれは忘れるほどのことを知っているのだろうか。知っていてこそ忘れることが出できる。ひょっとしたら、いまに至っても知らないことのほうが多いのではないだろうか。
そうだよね。
月日が経過しても知らなくてはいけないって。
楽しい読書も大事
娯楽でもある。
自然にあははと笑えること。
同時進行しているおちゃらけ旅行記ね。
よく言うONとOFF
色々考えさせられる。
選択肢が減ってゆく。
この先どうなるんだろう?
電力自由化のニュースをみてやっと進むのかとでも内容は複雑。。
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町中が原発事故処理の前線基地になっていた。
ええーっ、福島あ?
原発が電源を失い、原子炉を冷やす手段を喪失した場合の手順。
ベントをして、炉の圧力を下げ、水を注ぎ込み、炉心を冷やす。
ベントをすると放射能が外部に放出されるので、住民は屋内退去や避難が必要になる。
「安定ヨウ素剤を必要な全町民に飲ませる」
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故のとき、子どもを中心に甲状腺がん患者が出た。
安定ヨウ素剤を飲み、甲状腺を放射性でない普通のヨウ素で満たしておくと、放射性ヨウ素は甲状腺に入れず、体外に排出される。
問題は飲ませるタイミングだ。
飲んでから24時間たつと甲状腺がんの予防効果はなくなる。副作用の恐れから、二度三度とは飲めない。だから早すぎる服用はだめだ。
放射性ヨウ素は無色透明で、機器で測定しないと、漂ってきたかどうかは分からない。
これまで政府は、原発は絶対事故を起こさないという安全神話を守る必要があった。そのため、安定ヨウ素剤は住民の手もとではなく、県庁や原発立地市町村に留めておかれた。
家が緑色になった
除染用の新兵器がある。ガンマカメラ。
手持ちのビデオカメラのような形をしていて、パソコンのモニタースクリーンにつながっている。
家に向けると、モニター画面に線量の分布が色で出てくる。線量が高いと赤、低いと青、それが256色で示される。
2012年3月、除染前の家を映した。赤系の色ばかりだった。7月20日、除染が済んだ。家は緑色になった。
最も線量が高い時期に大丈夫だといっておきながら、1ヵ月以上たったあとに避難指示を出し、その1ヵ月後までに避難させる。さらにそれから1年以上もたった2012年7月、線量の高さを理由に長泥はバリケードで封鎖された。なぜ今になって、という思いを持つ住民は多い。
「失ってみないと、今の暮らしのありがたさは分からないと思います」
名前に「ゴミ」がない
NUMO(ニューモ)の英名は「Nuclear Waste Management Organization of Japan」。訳せば「日本核廃棄物管理機構」なのだが、NUMOは日本語名を「原子力発電環境整備機構」としていた。waste、つまり「廃棄物」がない。
「なぜ廃棄物という言葉を入れないのか」
NUMOの仕事は原発が出す核廃棄物を処分することだ。「原発の環境整備」では訳が分からない。
原発は今やめても、すぐに出た廃棄物は処分しなければならない。
国民一人が80年間、利用する電力の半分を原発で賄えば、それで生じる危険な核のゴミ「高レベル放射性廃棄物」は、ガラス状に固めてゴルフボール3個分になる。1億人だとゴルフボール3億個。それは何が何でも安全に処分する必要がある。
「どうして名前でごまかそうとするのか。正面から国民に向き合い、きちんと説明しなければだめだ」
六ヶ所村がカネと引き換えに売り渡しているのは「安全」ではないか。
「村に帰りたいかと聞くと、お年寄りは『帰りたい』と答えますよね。それを聞いて、分かったような顔して『お年寄りは村に帰りたいと言っている、復興住宅を村に造る必要がある』なんてマスコミは書く、冗談じゃありません。帰りたいのは自分の家であり、先祖代々の土地です。村内の別の場所に押し込められても意味がないんです」
「そうだべ。30分、1時間いただけでマスコミは記事を書くが、ちょっといただけじゃ、なんにも分かんねえべ。何度も何度も来て、じっくり話を聞いてほしい」
不信の先は国会議員たちにも向けられる。国だって加害者じゃないか。なのに彼らは第三者の顔をして「支援してあげますよ、話を聞いてあげますよ」と近づいてくる。新幹線のグリーン車でやってきて、被災者を集めさせ、忙しそうに短時間だけ話を聞く。被災者はまじめに、一生懸命に語る。国会議員が帰ったあと、少なくとも一部の被災者は徒労感に包まれる。「聞いているふりしているが、あの人たちは何も聞いていない」
朝日新聞特別報道部
『プロメテウスの罠2
検証!福島原発事故の真実』★★
続いているのは知っていたけど読めてなかった。
だめだね。
地元に帰ると否応なしに感じる原発事故
知っておかなきゃって。
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電気事業連合会の試算によると、使用済み核燃料は再処理だけで19兆円かかる。最終処分まで考えると、コストは膨大だ。そんな始末におえないものを生み出す原発が、いま全国に54基もある。(その当時だけど50基はあるってことね)
高レベル放射性廃棄物はいわゆる「死の灰」
使用済み核燃料を再処理しプルトニウムとウランを取り出したあとに残る。半減期が長いさまざまな核燃料からなり、放射性量はガラス固体化1本で2京ベクレル(ってどんな単位よ?)もある。表面の放射線量はできあがった時点で毎時1500シーベルト。近づけば1分以内に死ぬ。
青森県は、高レベル放射性廃棄物を生み出す核燃料再処理工場の県内設置を引き受けた。それだけでなく、仏英につくってもらったガラス固体化1440本を「一時的に」貯蔵する施設も引き受けた。すでに1414本を受け入れている(って知らなかったし)
今の状態では青森県側から、核燃料の再処理をやめて、という要望が出ることはない。最終処分地が決まっていないのにそんなことをして、「一時貯蔵」という約束がなくなり、永久に置いておかれては大変だからだ。青森県が原子力開発の継続を求める背景はここにもある。
「311を忘れないで」
ほんとうの収束が来ない限り、2011年の3月11日を忘れてはならない。
終わりが見えないからこそ、こだわり続ける必要がある。
いや、考えてみるとわれわれは忘れるほどのことを知っているのだろうか。知っていてこそ忘れることが出できる。ひょっとしたら、いまに至っても知らないことのほうが多いのではないだろうか。
吉本ばなな
『ハードボイルド/ハードラック』★★
「明けました~」
お正月はだらだらごろごろ
ハワイアンズに2回も行っちゃった ビバ地元!(笑)
本場に行けない人達がたくさんいた。
かならず行くBOOK-OFF♪で大量に文庫本を購入
新年早々読んだのはリリー・フランキー ゆるさがよき。
あと恩田陸の『ユージニア』うん。おもしろい。
図書館の本も含む未読本が山積みになっていて30冊ぐらいある。
ニヤニヤ(´ー`)
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誰かにとってなんでもないことでも、他の誰かにとって死に等しいほどつらいということもある。
思い出はいくつもの画像の固まりとなって、容赦なく私の心を暗くした。
この世には、なにかがふきだまっている場所が確実に存在し、そんなものには小さな個人はなるべくかかわらないほうがいい。
夜がすとんと幕をおろし、あたりは気持ちのよい澄んだ空気に満ちていた。
窓の外には、暗い山と、暗い町が見えた。街灯の明かりが点々とはるかに続いていた。私は、どこでもない所に来てしまった気がした。もうどこにも帰ることはできないような気がした。あの道はどこにも続いてないし、この旅に終わりはなく、朝はもう来ないような気がした。
本当は逃げ出したかった。違う町に、今日以外の時間の中に。しかし私はもうすっぽりとこの夜に、この寂しくおかしな雰囲気の中に体ごと入りこんでしまっていた。もうすでに目に映るもの全てになにかのフィルターがかかっていて、なにもかもまともには考えられなくなっている、そんな気がした。この夜の力に捕らえられてしまった。
温泉で満たされた小さな浴槽の、古いタイルのきれいな模様が水に揺れるのを見ていたら、少し気持ちがゆったりとしてきた。
早く朝になってほしかった。この温泉に身をひたすように、あのまぶしくてなにもかもを浄めてくれる朝の光に体をさらしたかった。まるで高熱がある時に通常の生活を思い浮かべることができないように、この夜の中でしか今は生きられないのがわかっていたからだ。
「あなたはまだわかっていない。いつだって、自分がいちばん大変で、自分さえ助かって、楽で、いちばん楽しければいいと思っているんだもの。」
人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意志で、あるいは相手の意思で別れたのだと思いこむものだ。でも、それは違う。季節が変わるように、時期が終わるのだ。ただそれだけだ。それは人間の意志でどうすることもできない。だから逆に言うと、それが来るその日まで、楽しく過ごすことも可能だ。
私たちは最後の最後までおだやかで、楽しかった。
そう思っていたのは私だけだろうか? いや、違うと思う。
「幽霊がこわいこわいってみんな言うけど、生きた人間のほうがよっぽどこわいわよ。」
そして最後に見たあの夢がまだ私の心の中に美しい余韻として残っていた。
「十一月ってなんだか空が高くて寂しいね。」
「君は何月が好き?」
「十一月。」
「あっそう。どうして?」
「空が高くて寂しくて、心細いような感じがして、どきどきして、自分が強くなったような感じがするから。でも、なにか空気に活気が感じられて、本当の冬がやってくるのを待っている状態でもあるの。」
空が高く、独特で透明で、木々の緑が少しずつ色褪せてゆこうとしていた。
風の中に甘く、枯れ葉の匂いが漂っている気がした。
「これからどんどん寒くなっていくんだろうね。」
「そうだね。この季節のきれいさは、何回見ても見飽きることはない。」
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平気なものね。
ほとんど思い出すこともなく消えてゆく。
支えが存在しているからだね。
①陽気な三枚目
②スマート男子
③アメリカ在住
リリー・フランキー
『増量・誰も知らない名言集 イラスト入り』★★
あぁくだらないったらくだらない。
でもこうゆる~いの好きなのよねぇ(笑)
現在みうらじゅんの『人生エロエロ』読んでるし。
「よーく、考えてみたら好きじゃないんだよねー」
わたしもそうだったのかもしれない。
大きな失恋の後にはサポートが必要だから。ね?
現代人はなぜか「ちゃんと話さなければ」「白黒はっきりさせなければ」と、そこに言葉をはさみ込み、更にお互いを傷つけ合う。
言葉を交わす必要はない。すでに白黒はついているのだから。
なしくずし。うやむや。フェードアウト。
もしかしたら、それでいいのではないのだろうか?
そうそう
だってわたしフェードアウト狙ってたじゃなぃ?(笑)
アメリカにメールする。
ちょっと途切れがちだったけど、、
本音をばんばん送って聞いてもらってる。