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★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

遠い記憶

2014年12月31日 16時38分32秒 | 徒然(つれづれ)
 物心ついた時から慣れ親しんでいた診察室の消毒液の匂い。
 リノリウムの床のひんやりとした感触。
 藍色の薬瓶や銀色の容器。

 田舎の縁日のアセチレンランプのカーバイトが燃える匂い。
 祭の後に燃え残りを拾って、水溜りに落とした時のプクプクと泡立つ匂い。
 紙火薬鉄砲や2B弾、カンシャク玉や花火とは違う、微かな寂寥感にも似たチープな匂い。

 夏休みにいつも祖母と行ってた祖母の生まれ育った田舎町。
 バス停からお寺まで続く、田んぼの中の一本道。
 青い稲の葉緑素の蒸れた匂い。
 一面の田んぼのあちこちで、陽光を反射させる鳥除けの銀紙の短冊。

 残りの夏休みの日数を指折り数えていた夏の終わり。
 駄菓子屋の天井から吊るされていた、ハエ取り紙の粘っこい油臭。
 遠くから聴こえるトランジスタラジオの歌謡曲。
 しおれたアサガオ。
 耳鳴りのような蝉時雨。

 炭鉱のトンネルから地下へ潜っていく灰色のトロッコの列。
 そのトロッコに整然と乗っていた鉱夫は、僕から見たらロボットのようだった。
 祖母はいつも、鉱夫はさながら戦地へ赴く兵士のようだと言った。
 10年以上も前に終わった戦争という言葉が、祖母や両親や近所の大人たちの口から、何の違和感もなく発せられていたあの頃。
 
 田舎の海辺の町はよく停電になった。
 雷雨の夜などは停電の暗闇の中、轟く雷鳴と稲光に頭を抱えてベソをかいていたものだ。
 祖母は手馴れた様子で仏壇の蝋燭に火を灯して、卓袱台の上に置いていた。
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【年末年始休暇日記】12月30日

2014年12月31日 11時39分08秒 | 徒然(つれづれ)
 朝9時起床。
 朝食アイス1本。少々昨夜の酒が残っている。

 綾小路きみまろと香取慎吾の番組を見る。
 浅くなく、かと言って重くもなく、軽妙でレトロな雰囲気がよろしい。
 ゲストも渋い。かしまし娘、こまどり姉妹、吉幾三、秋川雅史、シュールですね。

 食欲がないので昼食はカップラーメン。


 夕方6時、ワインバーの忘年会に行くも、昨日来連絡の取れたメンバーは全員パスとのことで、結局ママとふたりの忘年会。

 You Tubeで昭和歌謡、懐かしのフォークソング、ビートルズ、ユーミンなどを観ながら、飲めや歌え。
 途中から美女ふたりが参加して、酒池肉林の大騒ぎ。

午前1時過ぎに帰宅して就寝。
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