Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

あまりよくない例

2006-01-18 21:50:46 | 雑記帳

 1/17の「去年買っておいてよかった」の記事で書いたことの例があったので写真に撮りました。ナンバー見えてないよね?大丈夫だね? 先に写真だけサーバーに送ったので記事があとになりました。失礼。

 さて、このワンボックスの車、ルーフ(屋根)からリアゲートにかけていろんなものが取り付けられてます。ルーフレールにはTV用ダイバーシティアンテナ
(たたんであるかな?)、リアルーフスポイラー、大きなはしご、バックするときにリアバンパーをぶつけないように後方確認するためのミラーがついています。 このうち、おそらくアンテナとはしごはユーザーが後から取り付けたものだと思われるためちょっと書くのは省きます。が、これも空力的には気流を乱すものです。特に大きなはしご。でもメーカーのせいではないので。
 問題はおそらくグレードによってメーカーから標準装備されてくるルーフスポイラーと、その直後のミラーです。ただ、その前に少し「空気抵抗」について確認しないといけません。

 例えば、自分の足で100m走る時に、普通に走るのと大きな板を横に広げて持ちながら走るのでは、うける空気抵抗が違い、板を持つと空気に押される感じになり遅くなります。でも、車の場合はちょっと違います。速度も速いことも大きな要因ですが、車の空気抵抗とは・・・

 走行中、車体前面で受けた空気がボディにそって上下左右に分けられますが、このとき、車体直前の空気は密度が濃くなります。そして、車体直後は空気の密度が薄くなります。その薄くなった部分にまた空気は入り込もうとします。そのときに渦ができこの空気の渦が車体を後方へ引っ張る力を生み出します。 「前へ進む車を後ろへと引っ張る空気の力」、これが車の空気抵抗です。

 ちなみに、普通の乗用車の形状では渦を作らないことはほとんど無理で、問題は「いかにその渦を車より後方で、車から離れたところで発生させるか」です。車の直後に発生する渦を10センチでも後ろで発生させたほうが空気抵抗は少なくなります。(理想形はティアドロップ・・涙の形だそうで、ソーラー自動車のエコラン競技のときにそういう形状が見られます)。
 そのためにスポイラー類、特に車体の屋根やトランク、リアハッチについているものはあります。(アンダースポイラー類は、車体下に空気が流れると高速域では浮力が働きタイヤの接地性が悪くなるので、車体下へ入る空気を防ぐ働きのためにつけます。ただし、リアアンダースポイラーにはもうちょっと働きがあるものもあります)
 リアルーフスポイラーは通常、ボディ後端から離れながら乱れようとする空気を整流するものです。(この写真の場合はです。レーシングカーのようなボディを空気の力で下へ押し付け浮き上がるのを防ぐものは飛行機の羽根を逆さにしたような形状をしていて“ウィング”と呼ぶことも多いです。が、それとはちょっと働きが違います)
空気が乱れたままボディから離れるとすぐ渦になり空気抵抗になります。スポイラーで整流するというは空気をスゥ~っと後ろへキレイに流して、発生する渦を少しでも後ろへ下げさせるためのものです。これには「空気にも重さがあり、“慣性の法則”が働く」ということが重要です。だからセダよりワゴン、ワゴンよりワンボックスカーのほうがルーフが長いので慣性が効きます。

 ここで写真をごらんください。リアルーフスポイラーの直後にミラーがあり、せっかく整流された空気がそこで乱れてしまいます。これではスポイラーの意味が薄れてしまいます。この2つを一緒にメーカー装着するというのは「理にかなってない」ことで、「見た目いろいろつけていれば売れる」とメーカーがユーザーを見下しているか、「オプションは利益率が高いからいっぱいつけさせて売っちゃおう」と考えているかです。ユーザーは素人だからテキトーに「カッコイイですよ」とか言って売るわけです。

 だから、上下左右にばっちりスポイラーがあるのに、バカでかいドアバイザー(雨が降っててもちょっと窓を開けるためのバイザー)が付いている車や、タイヤが太すぎてボディからはみ出している車(回転しているタイヤが車の中で一番気流を乱す部品です。少しでもはみ出すと大幅に空気抵抗が増えますし、当然接触すると回転しているので危険でもあります)、見た目派手だが段差がたくさんあるデザインのスポイラーはわざわざ渦を作るためにあるようなものです。アンダースポイラーを全部つけているのにビッグタイヤで車高を上げているRV車など、理にかなってない素人改造なわけです。そのパーツの目的がわかっていない。

 なんでもついてりゃいいってもんじゃぁないんです。

 ちなみに、私のは、ルーフスポイラーは標準装備、アンダースポイラーは、つけるとFitはガキっぽくなるので(もういいトシなので)やめました。そのかわり、足回りのやや高い速度域での安定させるためも含め純正のスポーツサスペンションにしてあり、そのサスで25mm車高が下がっていて車体下に空気が入りにくいように、ちょっとだけなっています。Fitはノーマルでもフロントバンパー下にさらに塗装をしていないゴムのリップスポイラーがあって空気の進入を少し防いでいるんです。だから車高を下げればフロントアンダースポイラーをつけなくても、ノーマルサスでフロントアンダースポイラーをつけている車とはあまり変わらないはずです。ただし、もちろん両方ついている方が効果はあります。私は見た目がガキっぽいのを嫌っただけです。
 ドアバイザーはつけませんでした。スタイル悪くなるし、これまで11年オープンカーでドアバイザーはないことに慣れてますからいいんです。あれも車種によっては空気抵抗になります。そうなるとカタログのCD値なんてもう関係ないもので、「自分の車は空力がいい」と思っててもダメなんです。ただし、Fitの純正ドアバイザーは相当考えられてできてます。あれはデザイナーがエライ!

 

コメント (3)
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どういうわけか・・

2006-01-18 01:23:38 | 雑記帳
 飲んでいたら、途中から前の会社の時の取引先、つまりお客様、・・・の専務と元市会議員が一緒に横に来て、その二人になぜかず~っとテーブルマジックを教えていた。教わったのではなく、教えていた。自分でも不思議な光景であったが、お互い酔ってもいたしまぁいいだろうと・・・。
 で、結局自分の飲み代もゴチになりました。めでたしめでたし??
コメント (1)
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