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人生は色々

2013-04-16 16:44:44 | 美術館
先日、そろそろ終わりを迎えるレ・ミゼラブルを滑り込みセーフで観てきました。

最初から最後までずーっと胸が高鳴ったまま。

心の中も涙でちゃぷちゃぷしていました。


レ・ミゼラブル。

確かその昔、夏休みの宿題での感想文。

―そして、ジャン・バルジャンは銀の皿を持って逃げてしまう・・・

とまあ、あらすじを散々書いてページ数をクリアー、最後の三行が感想文。

とても感動しました。って。


あの時、上手く書けなかったものが今なら上手に書ける、きっと。

この映画からたくさんのキーワードが浮かんできた。

もう芸術ね、この映画。


感動のキーワードを抱えたまま同日六本木ヒルズへ。

嗚呼、もう胸が高鳴る。

ずっと会いたい人がいた。

ミュシャ。あのハンサムなマシャじゃない。

森美術館のミュシャ展へ。


なんて贅沢な一日だろう。


アルフォンス・ミュシャ。

会いたかったあ。

その画に憧れる人は多いですね。

私もその一人です。


どうしても観たい娘さんの肖像画はたぶん鑑賞ルートの最後だろうと予測していました。

だから目的の絵が出てくるまでじっくりとミュシャの歩んだ道を

そっとなぞるようにまずはカラーリトグラフの世界へ。

後にミュシャは油絵も描くようになります。


ゴッホやロートレックをはじめ

多くの画家が取り入れる反対色の魅力を持つ画とは少し違う。

隠されたように表現されている対極的なメッセージこそミュシャだ。


ん? なんとなくこの相反するものが同居する魅力って。





♪鮮やかに恋してにんじゃりばんばん、何だかにんじゃりばんばん。

ぶるーむ、ぶるーむ、ぶるーむ、花びらの舞い~♪

彼女にはグロテスクと可愛い、いろんなものが同居しているから愉しい。


色はよく見れば一色じゃない。

空も、海も。

人に伝えるものは一つの心理はウソっぽい。

空も海も青一色だなんて言われたら少しもリリカルじゃない。

二つ、三つ本音に触れてリアルを感じる。


人はちょっと不器用でカッコ悪いもの。

自分をさらけ出して闘っている人は

泣いたり、わめいたりもする。

人生というキャンバスに

何色も塗り重ねていくうちに深みのある美しい色になるね。


何層もの美味しさが詰まったミルフィーユ。

気取って緊張して上手に食べるよりも、

パイ生地からクリームがどよ~んと出てきた瞬間、

あぁ、やってしまったかあ。

ま、いっか。

美味しさ2倍2倍。

ちょっと例えが違ったか。


そろそろ食いしん坊の遅いおやつの時間にします。


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