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となりの4人のテーブル席から何とも堅苦しい空気が伝わってきた。
接近していることもあり私達のテーブル席から様子がよくわかる。
まだあどけなさの残る女子3人と彼女達の倍近くは生きているであろう男性。
男性はメニューを見ながらランチコースに
いつもの○○○・・・
プラスアルファでいつものお気に入りを一品チョイスしたようだ。
男性が中心にお話をしながら女性たちが背筋を伸ばして静かににこやか。
全粒粉のまるまるとした可愛らしいパンが4つ運ばれてきたけれど、
誰も手を付けない。
前菜を戴きながら
4つのパンが仲良く並んだままだった。
前菜が終わってお皿の上にナイフとフォークを揃えてのせたひとりの女子が
隣の男性がナイフレストにのせていたのを見て、
お皿の上に揃えていたナイフとフォークをナイフレストに戻す。
彼女は終始男性のテーブルマナーをチラチラと。
緊張するお店ではなく
14席ほどのビストロだけど
座席が接近していることもあり
彼女たちにとってはまさに緊張の時間だったかもしれない。
お皿にのせられた前菜は
お野菜にフォークを入れるとしっかりとした手ごたえがあって
桃を添えシーフードをのせ戴く。
桃がイイお仕事しているのがよくわかる。
シェフのご実家である長野の農園から届いたらしい桃。
手間のかかる爽やかなトマトのジュレ添えが嬉しい。
ジュレが時間経過とともに溶けるので最後にお皿に残る。
お店の方が底に残ったジュースをどうぞと、
スプーンを差し出してくれた。
彼女はどうしただろうか。
ナイフレストにはナイフとフォークで満員御礼。
さてこのスプーンどこに置いたらいいのか・・・
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このあたりからだんだん彼女が気になり始めた。
芳ばしくローストした野菜の食感が添えられるアントレ。
彼女はポークのようだった。
ローストされたトウモロコシのつぶつぶを削り落とそうとして失敗したのか、
お皿の上で音が響き渡った。
だ、大丈夫か。。。今の緊張レベル如何ほどか。
宇宙空間へ逃げ出したい気分だよね。
ここまできたら私の方に好奇心を超えた母心みたいなものが芽生え始める。
彼女のお皿の上に?? ん、あれはなんだろう?
ポーク?
彼女はポークをどうやってカットしながら食べたのか、
素晴らしい立方体を仕上げていたのだ。
若いうちのお食事会は場所に関係なく緊張します。
これ当たり前。
テーブルマナーは学んで数をこなして
素敵な男性にエスコートされるのが一番。
彼女たちに素敵な出会いがありますように。
チラ見して申し訳なかったです。
ま、視界に入るから仕方ない。
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鎌倉のビストロ@パパノエル。