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マラガの干しブドウとシェリー

2013-12-18 18:10:14 | 



スペインの電車でゆっくりと南下。

終点のマラガ。

コスタデルソルというリゾート地があるのです。

この温暖な地域に、ある魅惑的な一粒がある。


「マラガの干しブドウ」

すごく大粒の干しぶどうの美味しさは

その食感にあります。


種が入ったままのレーズンで

奥歯の上でポリポリ

だんだんシャリシャリという音に変化していく。

甘さが穏やかで上品なのであります。


スペインはブドウ作りに向いていますね、きっと。

海の堆積物による石灰分がブドウを美味しくさせるようです。

ワインなんて本当に美味しい。


このワインに更なるアルコール(ブランデーなど)をプラスして

アルコール度を上げたのがシェリー。

アンダルシア地方へレスで作られているものだけをシェリーと呼びます。

スペインではこのシェリーのことをみんな「へレス」っていうので

最初何のことかわからなかった。

フォーティファイドとも呼ばれる酒精強化ワインというカテゴリーで

すぐお隣の国ポルトガルのポートワイン、マディラ酒とで

三大酒精強化ワインとも言われています。


スペインがアラブの支配下にあった禁酒の時代でも

干しブドウとシェリーは病気治療の理由で生産が許されたとのこと。

イスラムの戒律はかなり厳しいとは思うけど、

本当に病気の治療目的だったかなあ、笑。


その土地の風土から生まれるものは

その土地のお酒と合うようにできています。


マラガのブドウが手に入ったらシェリーと一緒にお薦めです。

ネットだと手に入るとは思いますが。

種がぽりぽり美味しくて・・・止まらないはず。


ちなみにシェリーはポタージュスープとの相性もいいですよ。

JALのファーストクラスでは

フルコースのポタージュスープを提供する際、

よく「シェリーもご一緒にいかがですか?」とお薦めしていました。

これを知っている人がメニュー開発をすると

クリーム系とシェリーを組み合わせたようなメニュー、よく見かけます。

ここのシェフはさすがだなあって、思ったりします。


もしよろしければお試しを。





メニュー画像、スタイリング&フォトのお仕事を評価して戴くことが多くなりました。

以前お世話になったレストランでもずーっと画像を使っていてくださると嬉しくなります。

料理研究家さんのHPなどの画像もスタイリングし撮影までやらせて戴いています。

ご依頼等、ご相談はHPからお気軽にアクセスしてくださいませ。


夕刻、落ちてだんだん静かになっていく陽と向かい合いながら

どうすれば今この瞬間の夕陽を撮ることができるのかを

最近いつも考えています。


アンダルシアの夕陽がとても美しいのは

スペインの人達の陽気なあの熱気。

対極に思える静かな夕陽はスペインの人たちの情熱と出会うと

いっそう静かに偉大に燃える気がします。

マラガのブドウとシェリーがマリアージュするように。


日本の夕陽に心揺さぶられる時、

私は心の中にいつも何を観ているのかなあ。





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