おじいちゃんが亡くなって 二十日も経ってしまいました。それでなくても 一月、二月、三月は行く逃げる去る・・と言われるくらい、あっという間に日が
経つのが、今年は正月二日から 猛スピードで駆け抜ける感じで時間が過ぎていきます。
昨日で、み七日 。葬儀屋さんが設置していった仏壇のようなものにお供えはおばあちゃんが毎朝供え、夕食後にそれを下げて私が洗う・・ということを
続けてはいるものの、七日ごとにはきちんとお霊供を作って供えるんだとか・・・でも、最近は私のような 物知らずが増えたのか お湯でカンタンに
お霊供ができる優れものが販売されている。お葬式全般、参る側ではなく当事者側のことはさっぱりわからない。何をどうするのか、どんな段取りで進むのか
ただ 漏れる人がないように、ただそれだけ気をつけていたような気がする。百軒あれば百通りのお葬式なんだとか。でも、だいたい形式というか似たような
感じで営まれていると思うので、今回のような ほんと、マジ親戚だけって小さい(質素な)お葬式は たぶん 地区のあちこちで話の種になっているのだろう、
と、当事者側の耳には一向に入ってこない巷の話に、「でもさぁ 本人の希望だもんねぇ」と家族は納得しても 参列してくれた方の中にだって
そう、おじいちゃんならもっと盛大なお葬式でもあげてやればいいのに・・・と思ってくれるかたがいるのが光栄なことと思うことにしませう・・・
生前中からおじいちゃんは 自分が入るお墓は先代がしてきたようにな夫婦で一基ではなく もう「○○家之墓」でみんなが入るお墓にすればよい・・・
と言いながら、決して自分で石材店やお墓の展示会にはいかずに私とおばあちゃんに「行ってこい」と命令形で言い渡しておりました。
一度は展示会におばあちゃんと見に行って 見積もりでもしてもらおうか・・というときになって、おばあちゃんが突如腰から足にかけて痛みが出て
整体に通うというアクシデントが起こり、日延べしていたら おじいちゃんが倒れる・・ということになり、お墓の話はそれっきりになっていました。
うちの墓地には三界万霊の塔以外に十基の石塔があり それぞれに花筒がついている。古いものがあるので一度「先祖歴代の墓」としてまとめたようだけど
そのあと、なぜだかまた夫婦墓形式に戻って そうなるとお墓を作る場所がおじいちゃんたちで最後になってしまうことになったのです。それでおじいちゃんは
「先祖さんのお墓を一つにまとめよう案」を提案したようで、場所柄山の中腹にあって石段を上がって行けるのにも年をとるとお参りどころか掃除も無理に
なってくるのは当然のこと。早くとりかかろう・・・とおばあちゃんも私も口にはするものの、おじいちゃんが寝たきりの状態では どうもお墓を障れば
よくないことが起きるやも・・・という気持ちもあって延ばし延ばしになっていました。しかし、おじいちゃんが亡くなってしまい その遺骨を
お墓に納めることができずに・・これもおじいちゃんが書き遺した書の中に書かれていた「とりあえず 今空いている戦死したお兄さんの横の場所に
穴を掘って 仮埋葬して、お墓を作って納骨してね」いや、こんなに軽い口調で書いてはなかったけどね。だから お葬式の前の日に うちの次男君や
長男君やおじいちゃんのいとこにあたるおじさんや 義兄たちで穴を掘りましたよ。私は白い骨壺に入れるものだと思っていたけど、お骨を四角い骨箱に
納めそれがお墓ができるまでに 土の中で水気を浴びてぐしゃぐしゃになると困るので 漬物用のビニール袋で覆い仮埋葬した。
しかし、今年はうるう年。うるう年にお墓を作るのは良くないということが世間で言われているのに 作るのは・・・とおばあちゃんが渋りだした。
おじいちゃんを来年までただの土の中に置いて置くのか~と私は思ったのだが、おばあちゃんは仏壇にそのまま置いて祀ったらどうかという気持ちのようで
その気持ちはわかるけど、それもどうよ・・・と思うのだ。おばあちゃんは異常に怖がりだ。おもしろいことがあった。おじいちゃんが無言の帰宅をして
葬儀屋さんから「二日間、お家に安置ということになります」と言われ おじいちゃんは奥の間に安置された。こういうときは家族がろうそくや線香を
絶やさないようについているということなのだけど、ろうそくもお線香もそんなにすぐには消えそうにないので居間でおばあちゃんとこたつに入って
仮眠することにした。で、私は疲れて早く眠ったようで、おばあちゃんは真夜中に目が覚めてしまい眠れずにいたら 居間をミシミシっと歩く音がするんだ
とか。おじいちゃんが奥の間で寝ているから、きっとおじいちゃんだと思って恐ろしさのあまり布団をかぶっていたって言う。それを聞いて「おじいちゃんが
戻ってきたと思ったら怖くないやん」と私は言ったのだけど そのあとおばあちゃんが「怖いけど音がするから目を開けたら、お前が寝返りうってたんだよ」
板の間で寝返りをしたら 幽霊が歩くような音になるとは・・・爆笑だわ!!「でも、怖かったんやもの」と80年以上生きてきても怖いのかと、呆れて
口あんぐり でした。そんな怖がりな人が 母屋の仏壇におじいちゃんの遺骨を置いて生活できるものか・・なのだが・・・
疑問があるなら、和尚さんにきけばいいことで打合せのときに「うるう年にお墓を作ってもいいのでしょうか」と尋ねたら、和尚さんは 「気持ちの問題だと
思います。もともとは江戸時代に旧暦で暮らしていて、何年かに一度一年をひと月多い13ヶ月としていました。人々は一年を13ヶ月で暮らすので
いつもの年より節約して暮らすということが、≪うるう年にお墓や仏壇を購入すると縁起が悪い≫とい言い伝えに変わっていったようです。」最近、入った
石材店のチラシにも同じことが書かれていて、近畿地方周辺で今も迷信が残っている地域は 見事和歌山県と三重県の一部になっていました。これは
質素倹約を美徳とした紀州藩のなごりでもあるのです・・・とあります。それでも うるう年には石材店も注文が少なくなるらしいとおじいちゃんのいとこの
おじさんは、知り合いに石材店がいるから話はつけたる、さっそく墓の形をどうするか近くの墓地に行って見てきたらいい。いまや 背の高い石塔より
洋墓のほうが地震で倒壊しない。」と私たちはお葬式前からお墓をどうするか尻を叩かれる状況で、でも、これはこれで有難いことだ。いつまでたっても
私たちでは話が進まないから・・。おじいちゃんも このいとこさんに相談するようにとよく書き遺しておいてくれたものだわぁ~。和尚さんの話では
うるう年じゃなくちゃ仏壇やお墓を作ってはならないってところも、日本にはあるそうだ。まぁ、和尚さんも石材店も 仕事にならへんからなぁと
私は思うのだけど。この場におばあちゃんもいたのに 時々「うるう年に云々」と言いだしてくるし、私たちがよそ様の墓地を見学してきて洋墓がいいと
言ったら「お前らが作るんやから何も言わない」と言っておきながら石材店のチラシの写真をまじまじと見ているので「洋墓、いいやろ?」と言ったら
「それはキリスト(教)や」と言い放った。私らに任すようなことを言いながら、絶対口を入れてくるのが まぁこの人の流儀というか 長女たる性格だと
思う。私は 自分が死んでから入るのだから少しでも自分に軽く(重さ的に)、子供たちの負担も軽くしたいと思うんだけど・・・日本的なお墓が
いいのか悪いのかわからない。それは仕方ない、生まれてこのかた、おばあちゃんだって洋式なお墓にお参りしたことないだろうし、別に宗旨替えするわけで
はないから、十字架になるんじゃないんだから・・・。おじいちゃんなら それでかまんよと言ってくれると思う。
よくはわからず、とにかく四十九日までにお位牌を作るよう言われ 先週おじいちゃんが行っていた田辺にある仏具屋さんにお願いしてきたら、出来上がりましたと
連絡があり、きょう受け取りに行く予定。そのほか おじいちゃんの凍結している通帳の手続きに 何とも言えないくらいの提出物があり、もうあたしの頭は
熱を帯びてきています(笑) おとうさんは仕事に行くし 細々したことで手を煩わすことの無いよう努力はするものの、右の耳から入って左に抜けて行く感じが
ずっと続いています。
経つのが、今年は正月二日から 猛スピードで駆け抜ける感じで時間が過ぎていきます。
昨日で、み七日 。葬儀屋さんが設置していった仏壇のようなものにお供えはおばあちゃんが毎朝供え、夕食後にそれを下げて私が洗う・・ということを
続けてはいるものの、七日ごとにはきちんとお霊供を作って供えるんだとか・・・でも、最近は私のような 物知らずが増えたのか お湯でカンタンに
お霊供ができる優れものが販売されている。お葬式全般、参る側ではなく当事者側のことはさっぱりわからない。何をどうするのか、どんな段取りで進むのか
ただ 漏れる人がないように、ただそれだけ気をつけていたような気がする。百軒あれば百通りのお葬式なんだとか。でも、だいたい形式というか似たような
感じで営まれていると思うので、今回のような ほんと、マジ親戚だけって小さい(質素な)お葬式は たぶん 地区のあちこちで話の種になっているのだろう、
と、当事者側の耳には一向に入ってこない巷の話に、「でもさぁ 本人の希望だもんねぇ」と家族は納得しても 参列してくれた方の中にだって
そう、おじいちゃんならもっと盛大なお葬式でもあげてやればいいのに・・・と思ってくれるかたがいるのが光栄なことと思うことにしませう・・・
生前中からおじいちゃんは 自分が入るお墓は先代がしてきたようにな夫婦で一基ではなく もう「○○家之墓」でみんなが入るお墓にすればよい・・・
と言いながら、決して自分で石材店やお墓の展示会にはいかずに私とおばあちゃんに「行ってこい」と命令形で言い渡しておりました。
一度は展示会におばあちゃんと見に行って 見積もりでもしてもらおうか・・というときになって、おばあちゃんが突如腰から足にかけて痛みが出て
整体に通うというアクシデントが起こり、日延べしていたら おじいちゃんが倒れる・・ということになり、お墓の話はそれっきりになっていました。
うちの墓地には三界万霊の塔以外に十基の石塔があり それぞれに花筒がついている。古いものがあるので一度「先祖歴代の墓」としてまとめたようだけど
そのあと、なぜだかまた夫婦墓形式に戻って そうなるとお墓を作る場所がおじいちゃんたちで最後になってしまうことになったのです。それでおじいちゃんは
「先祖さんのお墓を一つにまとめよう案」を提案したようで、場所柄山の中腹にあって石段を上がって行けるのにも年をとるとお参りどころか掃除も無理に
なってくるのは当然のこと。早くとりかかろう・・・とおばあちゃんも私も口にはするものの、おじいちゃんが寝たきりの状態では どうもお墓を障れば
よくないことが起きるやも・・・という気持ちもあって延ばし延ばしになっていました。しかし、おじいちゃんが亡くなってしまい その遺骨を
お墓に納めることができずに・・これもおじいちゃんが書き遺した書の中に書かれていた「とりあえず 今空いている戦死したお兄さんの横の場所に
穴を掘って 仮埋葬して、お墓を作って納骨してね」いや、こんなに軽い口調で書いてはなかったけどね。だから お葬式の前の日に うちの次男君や
長男君やおじいちゃんのいとこにあたるおじさんや 義兄たちで穴を掘りましたよ。私は白い骨壺に入れるものだと思っていたけど、お骨を四角い骨箱に
納めそれがお墓ができるまでに 土の中で水気を浴びてぐしゃぐしゃになると困るので 漬物用のビニール袋で覆い仮埋葬した。
しかし、今年はうるう年。うるう年にお墓を作るのは良くないということが世間で言われているのに 作るのは・・・とおばあちゃんが渋りだした。
おじいちゃんを来年までただの土の中に置いて置くのか~と私は思ったのだが、おばあちゃんは仏壇にそのまま置いて祀ったらどうかという気持ちのようで
その気持ちはわかるけど、それもどうよ・・・と思うのだ。おばあちゃんは異常に怖がりだ。おもしろいことがあった。おじいちゃんが無言の帰宅をして
葬儀屋さんから「二日間、お家に安置ということになります」と言われ おじいちゃんは奥の間に安置された。こういうときは家族がろうそくや線香を
絶やさないようについているということなのだけど、ろうそくもお線香もそんなにすぐには消えそうにないので居間でおばあちゃんとこたつに入って
仮眠することにした。で、私は疲れて早く眠ったようで、おばあちゃんは真夜中に目が覚めてしまい眠れずにいたら 居間をミシミシっと歩く音がするんだ
とか。おじいちゃんが奥の間で寝ているから、きっとおじいちゃんだと思って恐ろしさのあまり布団をかぶっていたって言う。それを聞いて「おじいちゃんが
戻ってきたと思ったら怖くないやん」と私は言ったのだけど そのあとおばあちゃんが「怖いけど音がするから目を開けたら、お前が寝返りうってたんだよ」
板の間で寝返りをしたら 幽霊が歩くような音になるとは・・・爆笑だわ!!「でも、怖かったんやもの」と80年以上生きてきても怖いのかと、呆れて
口あんぐり でした。そんな怖がりな人が 母屋の仏壇におじいちゃんの遺骨を置いて生活できるものか・・なのだが・・・
疑問があるなら、和尚さんにきけばいいことで打合せのときに「うるう年にお墓を作ってもいいのでしょうか」と尋ねたら、和尚さんは 「気持ちの問題だと
思います。もともとは江戸時代に旧暦で暮らしていて、何年かに一度一年をひと月多い13ヶ月としていました。人々は一年を13ヶ月で暮らすので
いつもの年より節約して暮らすということが、≪うるう年にお墓や仏壇を購入すると縁起が悪い≫とい言い伝えに変わっていったようです。」最近、入った
石材店のチラシにも同じことが書かれていて、近畿地方周辺で今も迷信が残っている地域は 見事和歌山県と三重県の一部になっていました。これは
質素倹約を美徳とした紀州藩のなごりでもあるのです・・・とあります。それでも うるう年には石材店も注文が少なくなるらしいとおじいちゃんのいとこの
おじさんは、知り合いに石材店がいるから話はつけたる、さっそく墓の形をどうするか近くの墓地に行って見てきたらいい。いまや 背の高い石塔より
洋墓のほうが地震で倒壊しない。」と私たちはお葬式前からお墓をどうするか尻を叩かれる状況で、でも、これはこれで有難いことだ。いつまでたっても
私たちでは話が進まないから・・。おじいちゃんも このいとこさんに相談するようにとよく書き遺しておいてくれたものだわぁ~。和尚さんの話では
うるう年じゃなくちゃ仏壇やお墓を作ってはならないってところも、日本にはあるそうだ。まぁ、和尚さんも石材店も 仕事にならへんからなぁと
私は思うのだけど。この場におばあちゃんもいたのに 時々「うるう年に云々」と言いだしてくるし、私たちがよそ様の墓地を見学してきて洋墓がいいと
言ったら「お前らが作るんやから何も言わない」と言っておきながら石材店のチラシの写真をまじまじと見ているので「洋墓、いいやろ?」と言ったら
「それはキリスト(教)や」と言い放った。私らに任すようなことを言いながら、絶対口を入れてくるのが まぁこの人の流儀というか 長女たる性格だと
思う。私は 自分が死んでから入るのだから少しでも自分に軽く(重さ的に)、子供たちの負担も軽くしたいと思うんだけど・・・日本的なお墓が
いいのか悪いのかわからない。それは仕方ない、生まれてこのかた、おばあちゃんだって洋式なお墓にお参りしたことないだろうし、別に宗旨替えするわけで
はないから、十字架になるんじゃないんだから・・・。おじいちゃんなら それでかまんよと言ってくれると思う。
よくはわからず、とにかく四十九日までにお位牌を作るよう言われ 先週おじいちゃんが行っていた田辺にある仏具屋さんにお願いしてきたら、出来上がりましたと
連絡があり、きょう受け取りに行く予定。そのほか おじいちゃんの凍結している通帳の手続きに 何とも言えないくらいの提出物があり、もうあたしの頭は
熱を帯びてきています(笑) おとうさんは仕事に行くし 細々したことで手を煩わすことの無いよう努力はするものの、右の耳から入って左に抜けて行く感じが
ずっと続いています。