ロシアより愛をこめて

2006年12月14日 | Weblog

007シリーズで、新しい映画がまた出たそうです。今度で第何代目のボンド役になるのか、俳優も変わったみたいです。

            

このシリーズはほとんど見てきたと思いますが、私にとっては第二作目の「ロシアより愛をこめて」が一番です。まず名前が良いです。第一作より二作の方を先に見たせいもあるかもしれません。私がまだ20代の頃でした。その後、続々と主役が変わりながら、まだ続いて映画が作られているとはすごいものです。

           

もう、どういう作品が出たのか分からなくなってしまいました。作品ごとに新しい秘密の武器が出てきたり、美女が登場します。楽しいですねー。一つひとつの作品の出来不出来は私にとっては問題でなく、007は私の青春の一部でしたね。

青春時代のシリーズものが、もう一つありました。それは五木寛之の「青春の門」です。炭坑の町から出てきて早稲田大学に入り、身も心も放浪を続ける主人公。どこまで読んだか忘れてしまいました。北海道だったと思いますが、たぶん行きましたね。そのあたりで、もう私も青春でなくなってしまったので、読まなくなってしまいましたが、このシリーズものは終わったんでしょうか。

                 

私の心も放浪していたものですから、こういう作品は面白かったですね。ただ、五木寛之の作品は、その頃日本の若者が、お金もないのにヨーロッパなどに放浪しながら出ていった時代でもありましたが、そういう若者を描いたものがけっこうありましたので、何冊かは読んだことがあります。「デラシネの旗」とか「蒼ざめた馬を見よ」など思い出しました。小田実のこの作品は私の胸にグサッと突き刺さりましたね。

彼とは別に、小田実(おだまこと)と言う人が「何でも見てやろう」という本を書いたのですが、その本に刺激されて若者が世界に出ていったという話を聞いたことがあります。


                   
             

今は私の心の放浪は、今はそういうものではなくなってしまいましたが、まだその頃の自分をよく覚えています。まだ世の中がどんなものだか、今よりはるかに分からないころのことです。今も相変わらず分からないですが。

私は、きちんとした青春の門はくぐらないでしまいまったような気がします。ただ、あの頃は何があるのか、どうなるのか分からないままに突っ走る楽しさが青春時代にはありました。懐かしいですね。