歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

安達太良山「風で止まったゴンドラ」の恐怖

2007年11月07日 | 旅の話し

昨日の続きです。

朝食を済ませ、トイレの用足しも済ませ、準備は万端で、8時半過ぎにフロントで会計を済ませ、宿を出立。

参考の為に宿泊費用を記します。

宿泊 18000×2  36000円 
消費税          1800円
入湯税  150×2    300円
ビール           350円 
日本酒           600円
ワイン  500×2   1000円
追加料理         1000円
貸し切り風呂       1500円   合計42550円 でした。

いよいよ予定どうり青空の下、紅葉散策の高原ドライブに出発です。ホテルの脇の一本道を登って行くと終点が「安達太良エクスプレス」の乗り場です。

ホテルの標高が600㍍、エクスプレスの乗り場が960㍍、標高差は360㍍です。

ホテル出発した時は青空が見えました。


こんな山道を登って行くのですが、登るにつれて「ガス」が所々で視界を遮ります。


ホテルを出て10分ほどで「安達太良エクスプレス」に到着。ここは、冬はスキー場になります。ロープウェイではなく、ケーブルカーでもなく、ゴンドラです。

ロープウェイもケーブルカーも、1台が下の時はもう片方は上に居て、互い違いに上下する訳ですが、ゴンドラは「駕籠」が何台も取り付けられていて、連続運転しています。


これは、もしかして、「動いたまま」の状態で「ゴンドラ」に乗り降りするのか?と思っていたら、そうでは有りませんでした。


ゴンドラは一旦、ロープから離れ、客が乗ったら、ロープに「結合」されるのでした。この脱着システムの「信頼性」に不安を抱きつつ、ゴンドラ上部の脱着装置に「疑いの眼」を向けながら搭乗しました。

ゴンドラは6人乗りで各グループ事に搭乗します。少人数でも相乗りは有りません。


わたくし、高層建築、釣り下げタイプの移動運搬装置、及び、観覧装置は「かなり」苦手なのです。技術的信頼性にかなり疑問を抱いてしまうのです。

乗っている間、ずっと突起物に掴まっていました。このゴンドラの車内には「掴まり専用の装置」が取り付けられていません。かなり「不親切」な設計になっています。


ロープウェイ等もそうなのですが、この支柱の前後が「かなり」乗り心地が悪いのです。支柱の手前で急に上昇し、越えた処で急に下降する、この上下動が不安なのです! 気持ち悪いのです! これは絶対に! 改良すべき技術的な緊急課題であると思うのであります。

不安感、恐怖感と闘いつつ、突起物に掴まりつつ、終点に早く到着しないかと念じていると、突然! ゴンドラが停止したのです!

終点まであと数十㍍の地点です。風でゴンドラが揺れます! どうしたんだオィ! 勝ってに止めるな! 早く動かせ! 終点は目の前に見えるのです。

イヤな予感が的中してしまいました。車内には何のアナウンスも有りません。そんな装置もないのです。

慌てる私を配偶者は笑って見ています。彼女は機械装置の信頼性、点検整備、安全管理の現状について、あまり知らないのです。知らぬが仏なのです。

私は「昇降機業界」に居た事があります。そして、最近の「シンドラーエレベーター」、「大阪万博公園のジェットコースター」等の、点検不備による「死傷事故」を考えると、かなり「危ない」のです。

風に揺れる車内で、突起物に掴まり、配偶者の手を握り、なるべく遠くの景色に眼をやりながら、ゴンドラの脱着装置が外れない事を祈りつつ、動きだすのを待ちました。

数分間?してやっと動きだしました。終点までもう少しです。


恐怖の時間を乗り越え、薬師岳の展望台に到着です。


この先の話しは、次回とします。


それでは、また明日。 




コメント
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