歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

つくばスタイル館は“ふすま絵”が素晴らしい!

2009年11月10日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

“つくばスタイル館”に来ています。今でも、何処でも、見かけるこの民家が、スタイル館で、公園の片隅にあります。

実は、この日、スタイル館の側にある駐車場に車を停めて、池の岸を散歩して、それから、この民家を覗こうと思っていたのです。

それが、しかし、湖畔のベンチに座っていたら、スタイル館から60代の男性が現れ、“すいませ~ん。長く駐車するのでしたら、公園の駐車場にお願いしま~す。あそこはスタイル館の専用駐車場で~す”と、叫んで戻って行きました。

こちらが駐車した時から、ずっと様子を窺っていたようで、湖畔のベンチに佇んだところで、スタイル館の来訪者ではないと判断したようです。

それでは、そろそろ、覗いて見るかと、スタイル館に向かったのです。おじさんは“駐車場が狭く来館者が停められないとの”事情を話してくれました。

建物の来歴の説明とか、今日の催し物の説明とか、水海道の“坂野家住宅”に行った話とか、ふすま絵の話とか、してくれました。


見上げていたら、梁のところに、 


何か?置かれているのです。


よく見ると、あれは、もしかして、上棟式の“飾り物?” 上棟式が終わると、処分するのかと思っていたら、こんな処から、家を、ずっとずっと見守り続けていたのです。おじさんの家でも、梁に置かれているとの話でした。

あの上棟式で、屋根の上に飾られていたモノは、このようにして、その後も使われるモノだとは知りませんでした。発見です。

それで、“ふすま絵”ですが、家とは、不釣り合いなほどイイのです。

斜めに流れる大胆な構図、白地に黒、動きがあります。


踊りながら草原を駆け抜けている、村人や、蝶や、トンボ達。何か、音が聞こえきます。


床の間の脇には、“古代文字”でしょうか? “世・富・貴”は何とか、判りますが、後は、何のコッチャ? でも、デザインとして面白く、“渋くてモダン”


ところが、床の間の反対側の襖は、これ、何です! 豪華絢爛! 総天然色! 夕映えの蓮池です。

このふすま絵を肴に、美味しいお酒を頂きつつ、美女の舞いなど鑑賞したら、この世に、これ以上の贅沢はない・・・・・・、もう、ホント! お殿様気分!

何て、妄想していたら、隣から連れの呼ぶ声、襖を開き、現実に戻ります。

それで、夕映えの裏は、静けさ漂う“朝靄の蓮池” 静かで、きらびやかな絵です。


蓮の葉に、水玉と青蛙。ちょこんと座る“蛙クン”が可愛いです。


蓮の葉の下には、ひっそりと鯉。


しかし、もう、何と云おうか、こんな処で、こんな素晴らしいふすま絵に出会えるとは、しかも、それが無料です。う~ん。感激しました。

“つくばスタイル館”は、“ふすま絵”がイイです。


ふたりで、ヨカッタ、ヨカッタと話ながら、駐車場に向かいました。

“ふすま絵”に感動して、お腹が空いて来ました。

もうすぐ、お昼です。

それでは、また明日。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする