歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

湯西川温泉 ⑤ “茅葺き”と“鉄板葺き”に思うこと

2013年06月12日 | 旅の話し
一昨日の続きです。

橋が見えたので、河原に出られると思い、メインストリート?から外れて路地に入ります。この橋はかなり新しく、それなりのデザインで周囲の風景に馴染んでいます。


橋の上に出ると視界が開け、右手方向に予想外の風景が眼に入って来ました。川の畔に並ぶ古民家、一瞬、オッ!アレ?、と思いました。


一軒だけ茅葺き屋根、平家の落人村的な佇まい。これが、もし、すべての屋根が茅葺きだったら・・・、と、思ったりして。


茅葺きは葺き替え費用が高く付くので、瓦葺き風?鉄板葺き?それとも、もしかしてチタン葺き?に変わってしまったのです。鉄板葺きの家は現役ですが、茅葺きの家は現役を引退していました。


鉄板葺きは、見たところ最近改修工事を行ったようです。文化財に指定して茅葺きの改修費用をそれなりに支給して、茅葺きの風景を残せなかったの?

市にも、県にも、財政的な余裕がなかった? まあ、このご時世です、そんな余裕のある自治体などある筈もなし・・・。でも、しかし、茅葺き屋根にそれなりの価値を認めていれば、予算付けの順番を変えることも可能では? 

観光協会に政治力がない? 地元に有力な議員が居ない? そもそも茅葺きには未練がない?それは、それで、イイと思います。

何が、何でも、観光地だからと云って、観光客目当の町造りでは、とてもおかしな事に、なったり・・・することも、あったり・・・しますから。 

通りがかりの旅人が、橋の上から家並みを眺めつつ、勝手な事を考えたのでした。そもそも、茅葺きの家は住み心地としてはあまり良くない? 

兎に角、それで、右手方向から、左手方向に眼をやると、こぢんまりした温泉旅館が、


新緑に囲まれ、渓流が手に届くような露天風呂。かなりイイです! これぞ、山の温泉宿です。


遠くには吊り橋が、


目の前には藤の花、もう、癒されてしまいます。


石畳の遊歩道に降ります。

橋桁の鮮やかな“錆止め色”を眺めつつ、周囲の色彩に対して、アクセント効果があるような、ないような、良いような、良くないような、かなり微妙かも・・・、何て、温泉旅行に来て、橋桁の色に想いを馳せたりしたのです。


こちらは、どうも、現役を引退したように見える?温泉ホテル。


そろそろ、この辺で、温泉街の探索は終了し宿に引き返します。

それでは、また。


コメント (1)
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