歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

湯西川温泉 ⑪ 朝食のサラダに平家の残像を見る

2013年06月27日 | 旅の話し
一昨日の続きです。

そして、湯西川温泉シリーズの最終回です。

早朝の散歩から宿に戻って来ました、

キャッチコピーが“白雲の宿”です。白雲で連想するのは、高い山、高地、高原となるのです。ココは標高750㍍で、まぁ、それなりに高地?


それで、気になったのが下に書かれている宿の住所です。“栃木県塩谷郡栗山村大字湯西川七百拾五番地”とあります。でも、しかし、ここは、もう日光市なのです。

2007年の3月20日に、今市市と、日光市と、足尾町と、藤原町と、“栗山村”が合併し、まあ、世界的にも著名な日光市と云う事になったのです。

栗山村は県内最後の村だったそうで、2007年の3月20日をもって、栃木県から村が消滅したのでした。と、云う事で、この看板の住所はそれなりの記念碑なのかも?

部屋に戻り、朝飯前にひとっ風呂浴びます。露天風呂は今回も貸し切り状態。


六人での朝食。給仕をするのは、あの、“新宿三丁目筋的”な仲居さんです。私の耳元で“オハヨウ御座います”と囁いて行きました。


温泉旅館の朝食です。この料理、この器、これを見ただけで、宿泊料金が判るヒトには判るのです。キャベツとコーンとトマトとロースハムのサラダが、とても素人っぽく、田舎くさく、何か、とても、寂しい気分に・・・、都落ちした平家の残像?を見たような?

まあ、兎に角、それなりに美味しかったです。量もそれなりにOKでした。

それと、この“お赤飯”です、母の誕生日を祝ってくれたのです。母は夕食のデザートに続いて、またも感激! 赤飯の炊き具合、とてもOKで美味しかったです。

宿のいろいろな?思いを感じる、折り鶴の箸置き、とても素敵です。

新緑を眺めながらの朝食は最高でした。


朝食が終わったら直ぐにウォーキングの開始です。食開始後30分ほどすると血糖値が上昇し始めます。血糖値が上昇する前に歩いてエネルギー消費です。

メインストリートを北上し“平家の里”でUターン。この手の観光施設、それなりに判るのですが、単なる観光目当てだけの施設は、とても、とても、魂胆が見え見えで、寂しい気分になるのです。

“冠木門”の前に立ち、ひとり、静かに、見つめ、いろいろと思いを馳せたのです。

平家の里から南下して、湯西川小中学校の先まで行くと、看板に“このあたりは熊の生息地で、熊が出没します。熊に出会ったら走って逃げてはいけません。走って逃げると熊は追いかけて来ます。熊を見つめながら、ゆっくりと、その場を離れて下さい”とありました。

ホントに出会ったら、フツウの人は、そんな余裕は無く、熊に背を向け、一目散に駆け出したくなります。

私も、フツウの人なので、熊に出会う前にここらでUターンです。歩きながら手を叩いて熊に警告を発しつつ宿に戻りました。

そして、10時過ぎに宿を出発しました。“冬期間閉鎖のルート”を通って大笹牧場を目指したのです。


大笹牧場の周囲は視界が20㍍ほどで、な~~んにも見えませんでした。ココは霧降高原で、その名のとおり濃霧でした。牛乳、ソフトクリームを食べ、母は牧場のおみやげコーナーで何故か“漬け物”を買い求めていました。

天候も良くないので、今市ICへ向かい、帰路に着く事にしました。ここで姪夫婦とはお別れです。

と、云う事で、母の91歳誕生日記念の旅行は無事に終わったのでした。

今回が“最後の温泉旅行”と云っていた母は、最近、“もう一度温泉に行きたい”と云っています。

これで、湯西川温泉シリーズを終わります。


それでは、また、来週。


コメント
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