こちら、“東京ミッドタウン”方向を望みます、足下を左右に走るのが外苑東通り、空き地が見えます。ここにも、きっと、高級な高層ビルが建つのでしょう。
道が大きくカーブし、その先に満開の櫻、曲がり角の一本櫻、イイ風景です。
遠くには東京タワーが霞んで見えます。
それで、先ほどから、それとなく感じているのですが、大都会東京で、一等地で、六本木ヒルズで、この風景で、何故か、寂しく、静かなのです。そうなんです、人があまりと云うか、ほとんど疎らにしか見かけないのです。
青い空、白い雲で、この静けさは、月曜日で、午前11時過ぎが原因ですか? 六本木は太陽に照らされるよりも、明るく耀く電光に照らされるのが似合う街?
この店にも人の気配はありません。それにしても、眉カット二千円はお高いの?
静けさの中、スピーカーから人の声が流れて来ました。早口なのと周囲への反響で、云ってることが良く聞き取れないのです。リハーサルのようでもあり、本番のようでもあり、
兎に角、これを見ると、“窯出しとろけるプリン”の販促キャンペーンのようです。でも、周囲には関係者らしき方達しか居ません。
居ました。子供を2人連れたママがチラシを見ています。それにしてもスタッフは、とても、とても、暇そうで、手持ち無沙汰で、周囲の閑散とした風景に、より閑散を印象付ける役割を演じています。
“窯出しとろけるプリン”の行く末を案じつつ、その場を、そっと静かに立ち去りました。
こちらは、それなりに高級そうなレストラン。開店前で客の姿はありません。
メニューをチェック、かなりお高い価格設定。まあ、六本木ヒルズですから、それなりなのでしょう。
“半熟卵 ブリックをまとわせて揚げ、スモークサーモンとキャビアのハーモニーで 15000円”は、かなりお高い料理。
それで、ブリックなるモノは何ぞや?です。ちょっこし調べたら、あの“チュニジア”の“春巻き見たいな料理のようです。彼の地では、とても、とても、大衆的な料理だそうです。
こういう事は、良くある事です。本場の人が見たら、聞いたら、その価格に驚くのです。キャビアが目眩ましとして利用されているようです。まあ、そんな、ツマラン詮索は、この界隈に生息する人々には無縁なのです。ここは六本木ヒルズです。
それと、話しは、少し逸れますが、他のメニュー書きにも一文字空間が点在していますが、“半熟卵とブリック”の間の一文字には、特に、何か、不自然さを感じたのです。感じません?
半熟卵とブリックの間に、助詞の“に”を入れた方が、と、思ったのですが、「に」を入れると料理的に、辻褄が合わないと云うか、不自然と云うか、とても、納得できないと云うか、かなり、複雑な思いが、この一文字分の空間には込められているのです。
助詞問題は、置いといて、一応、それなりにお手軽な?Aランチ、Bランチ、Cランチの、“定食メニュー”も用意されています。
それでは、そろそろ、ヒルズから退散します。こちら裏口?のエスカレーター、上りにも、下りにも、人影は無し、静かで、寂しい、六本木ヒルズでした。
裏口の風景、
別れを告げ、ふり返りつつ、仰ぎ見るヒルズタワー。
本日は、ここまで。
それでは、次回。