ホ~~ウ ホケキョ ケキョ ケキョ! と トッキョ キョカキョク!と、鳥の声を聞きつつ、ウォーキングする今日この頃。
本日は久しぶりにテレビの話です。
BSプレミアムの「ドラマ10」で現在放送中の「珈琲屋の人々」です。
調べて見たら、2014年の制作で再放送でした。
オープニングは東京の、片隅と云うか、外れと云うか、三ノ輪商店街のシーンから始まりです。
ここで、私、これは面白そう!と思ったのです。
都内唯一残る路面電車、三ノ輪橋と早稲田間を走る「都電荒川線」の町です。
荒川区役所前とか、町屋駅前とか、熊野前とか、小台とか、荒川遊園地とか、飛鳥山とか、庚申塚とか、鬼子母神とか、面影橋とか・・・。
駅名を聞いたり、見たりしただけで、とても、とても、懐かしくも、寂しくも、儚くも、こころは、遠~い、遠~い世界に、旅立つのです。
それにしても「都電荒川線」ですが、現在は「さくらトラム」と云うそうです。
何でもかんでも横文字を使って、それなりに注目度と、それなりの発信力で、それなりの人気を集める、あの東京都知事の発案でしょうか?
コロナ騒動でも、ステイホームに、東京アラートに、こんな横文字に、乗せられる都民も、都民なのです。
英語が苦手な日本人は、敗戦直後の「ギブミーチョコレート」以来、英語は偉い!が染みついている?
ハィ!話をドラマに戻します。
東京の外れ、昔ながらの商店街、三ノ輪商店街のシーンからドラマは始まります。
この揚げ物屋さんと云うか、精肉店の副業の揚げ物から、揚げ物中心のお惣菜屋と発展し、そして、お惣菜にご飯を一緒にして、お弁当も取り扱い、いまでは、精肉部門は片隅に。
ドラマにも、その品ぞろいの豊富さが移動ショットで流れました。
それでストーリーですが、夫を殺された女性と、刑期を終えて出所し、親父の残した珈琲屋を継いだ元殺人犯が織り成す、下町人情あふれる人間ドラマのようです。
下町の珈琲屋に集う人々の人間模様を絡めて、夫を殺された女性と殺人犯、この関係が、真実を知ることで、犯人の人間性に触れる事で、少しずつ、少しずつ変化していく、まあ、そんな展開だと思います。
何たって、殺人犯が、あの「高橋克典」ですから、見ている人は、きっと、きっと、いい人と解釈します。夫人役は「木村多江」です。
それで、第一回目で、殺人事件の経緯が描かれてしまうのです。キャスティングと、視聴者の期待を裏切る事無く、殺された男は、極悪非道を絵に描いたような男でした。
夫は借金の厳しい取り立てにあい自殺、未亡人に身体で返せと、無理矢理手込めにされそうに、そこに、止めに入った高橋克典、男を壁に突き飛ばし、男は死んでしまうのです。時代劇に出てくるようお話です。
こんな経緯での殺人事件ですから、刑期10年は、とても、とても厳しい判決だと思います。傷害致死で、初犯ですから、ふつうであれば、3年以下の禁固刑で執行猶予だと思います。
それで、ドラマでは、高橋克典は、元プロボクサーだったことと、壁に突き飛ばしたとき、一瞬、殺意を抱いたと、自ら証言し、殺人罪にの問われた、となっています。
高橋克典は刑期に服している間に、何通も、何通も、木村多江に手紙を送っているのです。しかし、手紙は開封されずに、手元に置かれていたのです。
看護師の木村多江は、それなりに事情を知る患者吉行和子に、
『彼はあなたの人生を狂わせた。でも、彼に会えばあなたの人生はもう一度変わる。人って面白いのよ。ある人をとんでもない悪だって云う人もいれば、その同じ人を優しい人だって云う人もいる。あなたも私も。殺されてしまったあなたの旦那さんも、触れあう相手によって変わる。その彼、ホントはどんな人なんだろうね』・・・これがドラマのテーマ!
と云われ犯人に会いに行く。
店の客との会話から、それなりに人柄を知り、思い描いていた犯人像との落差に戸惑い、これまで送られてきた手紙の封を開くのでした。
第二回目は、明日の22時です。第一回目の再放送は16時半から放送されます。全5話。
出演者は、高橋克典、木村多江、吉行和子の他に、八嶋智人、壇蜜、渡辺えり、小林稔侍と、それなりの顔ぶれです。
それでは、また。
※写真は2005年に私が撮影。15年前と画面に映し出された商店街の風景は変わりませんでした。惣菜屋のおじさんも変わっていない?