歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

⑤王子稲荷で稲荷寿司とお狐様を考える

2013年04月03日 | お寺・神社
一昨日の続きです。

「名主の滝公園」の次は“王子稲荷”に参拝します。

王子と云えば、落語“王子の狐”で、王子稲荷です。


おや、先ほど名主の滝公園で会った、ピカピカの一年生です、ママと妹の姿はありません。ひとりでお参りでしょうか?


なかなか立派、かなりの極彩色、これぞ日本、“ワビ・サビ”の枯れた色彩も日本、“キンキラキン”も日本。


“木鼻”の彫り物もナカナカです。


神社に桜は似合います。


こちらには枝垂れ桜。


上がって来た参道の階段をふり返ります。オジサンは何を指差しているの?


神社と云えば、狛犬です。口を開けた阿形(あぎょう)


こちら口を閉じた吽形(うんぎょう)阿吽の呼吸で、始まりと終わり。生と死。


王子稲荷ですから、お狐様が、あちら、こちら、居るのです。


それにしても、稲荷信仰から、稲荷寿司で、どうして狐に繋がったのか?


稲荷は、稲が生るで、稲生り、本来は穀物・農業の神だったそうで、それが、いつしか、産業全般の神として、商売繁盛の神として、花柳界、芸能界、小売り業界、製造業界、ありとあらゆる業界に、その信者を広げていったようです。

まあ、兎に角、神様は人間の都合ですから・・・・・・。


繁華街にも、工場の敷地にも、ビルの屋上にも、商店の裏庭にも、お稲荷さんが祀ってあるのを見かけます。何故?狐は神様になり、タヌキは神様になれなかったのか? 


タヌキは狸で、里の獣、人家に近い所に生息している為に身近な存在だったから? そして、その生態と外観から受ける印象の違いから?確かに、タヌキは滑稽感を漂わせています。 


でも、こちらの“お狐様は、とても、とても、滑稽と云うか、親しみ易いお顔と云うか、こちらも微笑んでしまいました。ところで、狐は肉食で油揚げは食べないそうです。それでも稲荷寿司なのです。


それにしても、“稲荷”と聞くと、直ぐに、思い出すのが、圓生の「江戸の名物は、伊勢屋、稲荷に、犬の糞と申しまして、大変多かったそうで・・・」の枕です。

江戸の頃は「お稲荷さん」と「犬の糞」を同列にしたりして?、兎に角、お稲荷さんは至る所に祀ってあったそうです。それにしても、いくら何でも“犬の糞”と同列とはねェ・・・罰当たり?

まあ、兎に角、王子稲荷を後にします。


“王子稲荷の坂”を登ります。


坂は、登りでも、下りでも、何故か途中で振り向くのです。


登切ったそこは王子第二小学校の正門前。


これより、音無橋に向かい、橋の上から桜を眺めます。


それでは、また。


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