森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

Surefire Z2L + YSC Drop in module Amber

2011-10-10 17:20:43 | フラッシュライト
名前のイメージから昭和任侠映画みたいなカンジに仕上げようと思っていたらこんな風に。。

とうの昔に廃盤になってしまったSurefireのZ2 LED Combatlightです。
以前Pelican L1で注射器持ちについて調べてから是非ともこのコンバットタイプを購入してみたいと思っていましたが、その後怒濤のような廃盤ラッシュで購入を諦めていたモデルです。

Surefireは他に比べると切なくなる程高いのですが所有して使ってみると色々と価値観が変わる(狂ってくる?)ライトであります。
しかも、長く使えるよう既に廃盤になってしまったモデルの交換バルブを造り続けていたりと安心して使えるのも魅力の一つだと思います(一部生産終了のバルブもありますが)。

しかし、ここへきて多くのモデルがどんどんと廃盤になっています。
多くはキセノンバルブを使用したモデルですが、最近でたばかりのLEDモデルも廃盤になっていたりします。

E1eも廃盤かぁ。。買っておいて良かったなぁ。でも比較的手が出し易くて性能度外視で可愛いE1eが無くなると、これからSurefireに手を出したい人はナイトロンシリーズか。。それとも。。などと考えてしまうのです。


森のなかまが持っているSurefireです。
Z2L, 6PX, E1eです。現行販売されているのは6PXのみとなっています。

サマータイムまっただ中の8月最終週、ヘロヘロで帰ってから何となくフラッシュライトの販売ページをブラウズしていると、このZ2Lが、しかも「Z2にP60Lバルブを装備したZ2L」が普通に売られているのを見つけてしまいました。

品番ばかりでよく分からないと思うのですが、要はそのものズバリを見つけてしまったのです(笑)。。。残り1本のキャプションと共に。。
一瞬「何かの間違えで、現行品なのでは?」と思いましたが、どうやら本当にあるようです。。

悩みます。。。悩みます。。。悩みます。。。

決めました。どうせ世の中は一期一会!見送ったものを嘆くのであれば今決断してしまおう!ということで眠い目をこすりながら発注しました。


これなんです。もう嬉しくて嬉しくて。。。

ところで何故にZ2Lに拘るのか(笑)?

・注射器持ちができる
・P60規格バルブが交換可能
・P60LというLEDモジュール
・モーメンタリースイッチ
・デザインがセクスィー(笑)

キセノンバルブ装備であれば、涎がでてくるようなモデルもあるのですがP60Lというモジュールが癖モノで、オークションを探せばあるのかも知れませんがどこも取り扱いがありません。しかも単品ではそれ相応の値段です。

現行のLEDモデルはバルブが切れる事が無いことから、バルブ交換することが出来ないモデルが殆どで、別途アダプタを購入すれば可能になるものもありますが、そのアダプタも廃盤になってしまいます。


これがP60Lです。80ルーメンです。ランタイムは11時間!もちろん初期照度を保ってではなく徐々に落ちていきますが、P60キセノンバルブが65ルーメンで1時間からするとLEDの省電力が「どうだい?」といかんなく発揮されたバルブであります。


「P60」規格は適合するモデルであればSurefire以外の製品でも使用が可能です。つまり安価に購入できるボディにP60Lを搭載すれば当時の最先端ライトが出来てしまうわけです。。。
ユーザは選択肢が増えて大歓迎でしょうがメーカ的には面白くないのかもしれません。。


ヘッドが外せてバルブが取り外せます(笑)!普通の懐中電灯ならあたりまえの事ですが現行のSurefireでこれができるのはOriginal 6Pキセノンモデルだけです。

でもですね。Surefire以外にもP60規格のモジュールを作成しているところはあります。
互換規格があるところには様々なものが生まれます。
安いだけのもの、バランスのとれたもの、突き抜けたもの。。。

ただキセノンをベースにした規格ですので熱冷却等の観点から放熱用のフィンが必要になるような超高出力等に対応するには限界がある事も事実です。
キセノンバルブが高熱にさらされても寿命には影響しません、だってフィラメントが熱く燃えていますから。
でもLEDは半導体なので上手く冷やしてあげないと、どんどん寿命が短くなります。

そんな事からでしょうか、玉キレが起きないLEDが主流になってからP60規格には拘らない製品が多くなってきているようです。新しい光源を使いたいのであればライトごと買ってしまえば良いというわけです。
でも、パーツを交換するだけで現行品として使えるのは魅力的ですし、そういった楽しみがあるからこそ高価であっても良質なライトを求めるのだと思います。

現行品ではSurefire Original P6他メーカのP60互換機で使用可能なようです


さて、同じような写真が続きますが(笑)。。こちらは琥珀色の光を発するYSCのモジュールです。

YSCustomという日本のメーカは良質なP60互換ドロップインモジュールを多数発表し続けてくれています
少々お値段がはりますが、その分高性能な回路を組み込み初期照度を長く保ち、電池に封入されたエネルギーを効率よくギリギリまで吸い出します。

なかでも低温ナトリウム光に似たAmber(琥珀色)のモジュールはZ2L購入前から使ってみたい。。いやこのモジュールを使いたい為にP60互換機が欲しかったと言っても過言ではありません。


P60Lとはちょっと形が違うのですが、これでもぴたりと収まるのです。


前に後だしで貼付けた写真ですが、お気に入りなのでもう一回。。

工場や埠頭、トンネルで見かけるあのオレンジ色の光です。
この光は森のなかま的にはある種のスイッチになっていまして、ある種の音楽を聞いた時、作品を読んだ時、はたまた花や空気の匂い触れた時に分泌される脳内物質と同じようなものが放たれます。

ちょっぴり寂しいような、でもスンスン泣いてしまうようなセンチメンタルでもなく、「うぉーっ!やったるでぇ」というまではっきりしないでもなんだか力が出てくるというか、結局よくわからないのですが(笑)、心の奥底にそれほど間違ってもいない、前向きになれるような気持ちになれるような気がします(あくまでも、そんな気がします)。

残念な事にこちらのモジュールも廃盤であります。もう少しP60Lを楽しもうとおもっていたのですが、これも一期一会!です。

外観も紹介せず、いきなりバルブの事ばかりでもう殆ど読んでいないかと思いますが続けますね(笑)。

流していきましょう。


ガラス製の風防にオレンジピールという仕様です。装着しているのはYSCのモジュールではなくP60Lです。P60Lはリフレクタ(リフ)が比較的浅く照射範囲もかなり広いです。

   
左寄りストレート、FM34ディフューズ、ストレート+LBA、FM34ディフューズ+LBA

最初にP60Lの光をみた時は「少し青いかな?」とも思いましたが、神経に障るような青ではなくスッキリした色味でした。配光は強めのスポットが出来るもので体感的には80ルーメン以上に感じました。
使用用途にもよりますが5メートル以上先を照らすのであればこれくらい芯のあるスポットが使い易いです。
FM34でLBAをつけてみましたが、Z2Lのストンとしたデザインを堪能したいのでストレードのまま使用しています。


中央部に「くびれ」をもち指掛けとなるコンバットリングが搭載されているのが特徴です。ゴム製で合計3段リングが付いており使用者の指のリーチに応じて外して調節する事ができます。外すときは。。。力ずくです(笑)。


後ろから。。

モーメンタリスイッチと呼ばれ、押した時だけライトが点灯します。
常時点灯させる時はスイッチのネジを右回しにして締めます。
誤動作で電池を消耗したくない時は左に回してスイッチを押しても点灯しないところまで回します。これをロックアウトと言うそうです。


注射器持ちについてのインストラクションが付きます。

英語では何というのでしょうか"Injection Grip", "Shot Grip"でしょうか?
いえいえ"Low-Light Shooting Rogers/Surefire technique"等とよばれています。Rogersさんが考案して、Surefireがマッチしたライトを開発ということのようです。
暗がりで銃口と同じ方向を照らしターゲットを素早く捉える事です。眩惑の目的もあるかもしれません。
コンバットライトの名前はここから来ています。こん棒みたいな形だからこれで叩いたりする訳ではありませんよ。実は森のなかまは最初はそう思っていましたが(笑)。。。


利き手はガンを持つため、利き手ではない手でライトを持ちます。

注射器というと親指の指先でスイッチを押すようなイメージがありますが、親指の付け根より下あたりにスイッチを押し付けます。
そして、グリップにかけた指を引くとライトが点灯します。


実戦では利き手にもったガンに添えるので、腕を伸ばした状態ですんなりと銃口と光軸が揃うわけです。
順手や逆手でもつ従来のライトですと腕をクロスしたり、ライトを耳付近にあててターゲットを捕捉するのですが軸が一致しないので些細な事ですが調整が必要になりますよね。
Rogers techniqueの方が単純明快だと思います。高いストレス状態でのちょっとした複雑さは命取りなのでしょう。

ただ慣れないとスイッチが点灯しなかったり、途中で離れてしまったりします。スイッチのネジを点灯ギリギリまでにする事で少ない力で点灯させるなどはできますが、誤動作してしまうくらいギリギリなのも実戦では問題になるのですが、森のなかまの用途にはないので心配はありません。

設計要件は別にして、この持ち方は順手、逆手に比べとても楽に照射方向を変えられます。LEDによる進化は誰がみても「進化」と分かりますが、このグリップによるライト操作性の向上も「進化」といっても良いと思います。
単純で小さい事ですが、あたえる影響の大きさは計り知れないのはハープも同様です。


琥珀モジュールを入れてみました。ガラス越しに見えるリフレクタが美しいです。


これまた後ろから。明るい状態で撮影していますが反射板のMCPETが琥珀色になってしまっています。

艶かしい曲線などはなく直線で構成されたプリミティブな造形ですが、コンバットグリップの所からの「くびれ」にセクスィーを感じるのは重度の病に冒されているからと思います(笑)。


6帖の部屋であれば天井に向けるだけで部屋全体が琥珀色染めあげられます。


60P互換機がZ2Lしかありませんので、Z2L自身を琥珀色で染める事ができなかったのでコンピューターの力をかります。ちょっとラフな感じにしてみました。いやらしいかな?

少年時代に友人と朝まで討論し、なんだか胸もいっぱいになったので二人で並んでブランコに乗りながら放心していると朝焼けがオレンジ色に公園を染めあげていきます。
いつもと同じはずの公園が違ったように感じた時から随分と経ちました。
あの時から、変わった所もありますし、変わっていない所もあるんですね。

夏の一期一会をしていたらこんな気分になりました。
ちょっと寂しいような、でも前向きのような悪くない気分です。

それでは!

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