The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
子会社へのコンサルティング
知人の会社 世間の潮流に乗り遅れ というか体質改善できずに今日に至り、世の中 景気拡大局面にあるにもかかわらず 未だに 社内は不況のまま。社長は つい最近まで 世の中もまだまだ不景気と 信じ込んでいたそうです。
知人は ISO事務局として いずれ自動車向規格のISO/TS16949が 自社に波及して来ると見て、これまで 少しずつ 研究し、気になる点を トピックスとして 全社会議に 機会在るごとに紹介していた ということでした。ところが ISOにはトンと関心のない経営陣には 無視されていました。
そんなある日 知人に 経理担当重役から 突然 子会社にISO/TS16949のシステム構築のコンサルティングを やってくれとの指示が舞い込んだそうです。
その子会社はISO9001の認証取得は 知人の会社と同時期に 同じコンサルタントの下で 同じ審査会社の認証を得取したのだった そうです。認証取得した頃は 両社の体質・企業風土も 似たものだったそうです。というのは その子会社は 知人の会社の一部を 分離した会社だったため、子会社社員は かつての仲間だったからだそうです。
ところが、その子会社には 海外のグローバル企業が資本参加し、その指導の下 効率化のための工場管理手法が導入され 会計・生産管理の最新コンピュータ・システムも導入し、体質改善が進んでいました。
知人が そのことに気付いて その子会社の工場に3年前に視察に赴いたそうですが、工場の外観や雰囲気はあまり変化はないのですが、かつての仲間と話してみて、当然のことながら 管理のメッシュや目の付け所が 違っており その変化にビックリしたそうです。さらに、視察した当時 知人の会社では環境や 労働安全衛生のマネジメントは 及びもつかない状態でしたが、その子会社では 意識してその考え方を導入し、マニュアルに反映させていたそうです。
この時点で 既に その子会社は 親会社を凌ぐ高い意識の下で 継続的改善を進めていたことを 知人は認識したそうです。
当然ながら 体質改善に成功した子会社は 昨今の景気回復に時を得て、空前の利益を上げていました。社員は変わらず、トップとその経営手法が変わっただけだったのですが。
ところが その子会社トップ、利益を税金に持っていかれるのも虚しい、とばかり親会社つまり知人の会社のトップに相談したところ、その子会社のISO/TS16949体制構築のための、コンサルティング・フィーを提供する名目で 親会社へ利益移転しようということになったそうです。つまり知人がISO/TS16949のコンサルティングを 行い “稼ぐ”ことになったのだそうです。
さぁて、実態は子会社の方が進んでいることを知らない経理担当重役はホクホクして コンサルティング期間をできるだけ引き延ばすように言っているそうです。期間が 延びれば その分 報酬も増えるとの甘い考えからです。
ですが自社よりレベルが上の会社を “指導”することが可能なのか、それも経験の無いISO/TS16949体制構築です。知人は大いに悩んでいるとのこと。そのコンサルティング・フィーも 知人の年収を遥かに上回る額だそうです。

知人は ISO事務局として いずれ自動車向規格のISO/TS16949が 自社に波及して来ると見て、これまで 少しずつ 研究し、気になる点を トピックスとして 全社会議に 機会在るごとに紹介していた ということでした。ところが ISOにはトンと関心のない経営陣には 無視されていました。
そんなある日 知人に 経理担当重役から 突然 子会社にISO/TS16949のシステム構築のコンサルティングを やってくれとの指示が舞い込んだそうです。
その子会社はISO9001の認証取得は 知人の会社と同時期に 同じコンサルタントの下で 同じ審査会社の認証を得取したのだった そうです。認証取得した頃は 両社の体質・企業風土も 似たものだったそうです。というのは その子会社は 知人の会社の一部を 分離した会社だったため、子会社社員は かつての仲間だったからだそうです。
ところが、その子会社には 海外のグローバル企業が資本参加し、その指導の下 効率化のための工場管理手法が導入され 会計・生産管理の最新コンピュータ・システムも導入し、体質改善が進んでいました。
知人が そのことに気付いて その子会社の工場に3年前に視察に赴いたそうですが、工場の外観や雰囲気はあまり変化はないのですが、かつての仲間と話してみて、当然のことながら 管理のメッシュや目の付け所が 違っており その変化にビックリしたそうです。さらに、視察した当時 知人の会社では環境や 労働安全衛生のマネジメントは 及びもつかない状態でしたが、その子会社では 意識してその考え方を導入し、マニュアルに反映させていたそうです。
この時点で 既に その子会社は 親会社を凌ぐ高い意識の下で 継続的改善を進めていたことを 知人は認識したそうです。
当然ながら 体質改善に成功した子会社は 昨今の景気回復に時を得て、空前の利益を上げていました。社員は変わらず、トップとその経営手法が変わっただけだったのですが。
ところが その子会社トップ、利益を税金に持っていかれるのも虚しい、とばかり親会社つまり知人の会社のトップに相談したところ、その子会社のISO/TS16949体制構築のための、コンサルティング・フィーを提供する名目で 親会社へ利益移転しようということになったそうです。つまり知人がISO/TS16949のコンサルティングを 行い “稼ぐ”ことになったのだそうです。
さぁて、実態は子会社の方が進んでいることを知らない経理担当重役はホクホクして コンサルティング期間をできるだけ引き延ばすように言っているそうです。期間が 延びれば その分 報酬も増えるとの甘い考えからです。
ですが自社よりレベルが上の会社を “指導”することが可能なのか、それも経験の無いISO/TS16949体制構築です。知人は大いに悩んでいるとのこと。そのコンサルティング・フィーも 知人の年収を遥かに上回る額だそうです。

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