The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
“西研特別授業『ソクラテスの弁明』”を読んで
今回は“西研特別授業『ソクラテスの弁明』-読書の学校(教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)”のテキストの読後感想を紹介したい。この本は“早稲田高等学校有志と『ソクラテスの弁明』という本をめぐって100分間の西研氏の講演・セミナー(読書の学校)”を元にして出版されたものとの意味の説明が、冒頭にある。この年齢に至って、高校生レベルの話を“お勉強”するのも気恥ずかしいものがあるが、この際、基本を分かり易く知っておくことは大切であると恥も外聞もなく取り上げることとした。
とにかく、安倍氏はこのソクラテスとは全く正反対の人物ではなかったか。安倍氏の“信なくば立たず”という言葉そのものも空疎だ。この政治家の言葉は全てが空疎であり、そのウソに近い言葉に国民は安易に騙されて続けて来た。この騙されている大衆によってソクラテスという真実が殺害されるのが歴史の残酷さなのだろうか。特に日本人は歴史から学ぶ姿勢に乏しい事実を見る時、私はほとんど絶望するのだ。果たしてこれから、我らが政治指導者はどのような人物が選ばれ、どのように考え、どのように行動するのであろうか。そして我らは何時、“偽”を拒絶し忌避し、“真”を実現するのであろうか。 . . . 本文を読む
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中国政権のゴタゴタと安倍政権の末期の不思議な無風
長雨続きで中国長江の三峡ダムの決壊が危ういとのこと。一方、習近平国家主席が、先週食べ残しの根絶を目指す方針を打ち出した、という。国内で発生した水害等で食料不足への懸念もあるらしい。さらに李克強首相は5月の全国人民代表大会閉会後の記者会見で国民の約半分はまともな仕事がなく、貧困状態にあることを明らかにしたという。中国は新型ウイルスの感染蔓延による経済活動の停滞や、米国の中国封じ込め政策で失業者が結構居て経済は酷いようだ。さらに追い打ちをかけるように、“今年の北戴河会議では、現指導部の一部と胡錦涛や温家宝らの長老たちが、習近平をつるし上げ、対米関係の改善を求めた。”との噂、報道が先週末あたりから聞かれるようになった。このところ北京政権内部でのゴタゴタが目につき始めている。
そうした結果からか、意外にも16日以降の尖閣近海での中国側の動きが鈍いように見られる。しかし、9月の大型漁船への禁漁が解禁された場合、中国側が尖閣領海で中国漁船の不法を取り締まった場合、この自作自演劇に対する有効な対応策が日本側に無いのは事実のようだ。
国内では、長期にわたる安倍政権も国民の“一般意思”を無視した身勝手な振る舞いばかりで、やってるフリのまま、首相の健康不安説など飛び交い、大詰め閉幕の気配が漂う。しかし一部右派政治家の靖国参拝など、異様なことが大手を振って行われている一方、政治的には全く無風だ。先に指摘した中国の政権内部の激動や、大統領選挙で揺れる米国とは全く様相が異なる。これにはこの国の人々の政治や社会認識の異様さが背景にあるのではないか。 . . . 本文を読む
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ベタな京都観光―竜安寺・堂本印象美術館・金閣寺への散策
先週末、審査報告書を京都の本部事務局へ提出するために、県境を跨いで京都に出かけることにした。折角の京都ならば観光客の少ないこの時期、ベタな京都観光をと企んだ。龍安寺、堂本印象美術館、金閣寺・・・河原町で私用を果たす、という予定を実行。やっぱり、期待通りの激減した観光客で私には快適な観光だった。
龍安寺では水の豊富な場所になぜ、枯山水の岩と白砂の超有名な庭園ができたのか。それともこの石庭は逆説的な超贅沢なのだろうか。今回ここに来て初めて生まれた、“私の大きな謎”だった。
堂本印象美術館は府立美術館だが、白塗りの建物のデザインは変わっている。この美術館も10年ほど前に来たことはあるが、詳細は何故か記憶が薄れている。日本画を現代化した画家なのだが、この人の作風はどうも私の感覚には合わないところがある。だが、“絵は子供の目で見よ”と心の中で一喝して鑑賞を進めたが、その感覚は今回も解消できなかった。まぁ、それでも良いのではないか。
鹿苑寺の北山殿は壮大な池をめぐる回遊庭園なのだと改めて気付く。金閣はその池の中にある。その池から北側へ登って行くと、金閣をはるか下に見る、ある種峰の頂点になっている場所に小さな茶室・夕佳亭がある。私には、風情があり金閣よりもこれが好ましく思えた。 . . . 本文を読む
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西研・著“哲学の練習問題”を読んで
今回は西研・著“哲学の練習問題”を読んだので結果を報告したい。西研氏は先月末に投稿したNHK100分de名著シリーズの“カント『純粋理性批判』”の著者だ。非常に難解な“純粋理性批判”を実に分かり易く解説してくれていたので、この人の本を読みたくなり、この人の哲学入門書を調べた結果、この本と分かり、入手して読んだ。
この本の“あとがき”に“この本の原型は、1997年に1年間、毎日新聞の日曜文化面に掲載した「哲学の練習問題」である。その後『自分と世界をつなぐ 哲学の練習問題』(NHK出版)として単行本になっていたが、これを文庫化するにあたって、必要な箇所をアップデイトするだけでなく、各章の終わりにかなりの数の項目を新しく書き足した。”とある。つまり、結果として原著者が推敲に推敲を重ねた本である。やはり非常に読みやすいし、頭に入りやすい本だった。その点で名著ではないか。私には最上の哲学入門書と思えた。 . . . 本文を読む
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