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ISO休戦
筒井清忠編“昭和史講義―最新研究で見る戦争への道”を読んで
これからの日米両政府の将来の動向が非常に気懸りである。このように“行く末”を気にするならば、“来し方”を見る必要がある。“来し方”と言えば、私には日本の近代史特に戦間期の歴史のイメージがもう一つ霞んでいる。そこで、筒井清忠編“昭和史講義―最新研究で見る戦争への道”を読んでみた。
日露戦争が終わって明治期を過ぎて以降は、世界の中にある程度の地歩を築けてしまったので、単純な富国強兵論だけでは、日本の国家戦略は曖昧になってしまったのではないか。その曖昧さを意識したのかしなかったのか分からないが、的確な方向性を見極めきれずに、単純な植民地主義や膨張主義を国家戦略としてしまい、誤ったように思う。
同じようなことは現代の日本にも言えるのではないだろうか。現代日本に明確な国家戦略があるのだろうか。人口減少のこの日本で、IT革命やエネルギー革命と言う技術革新の中で経済を、産業をどういう方向へ導けば良いのか、明確な方向性があるのだろうか。あるとすればそれをどれだけの日本人が理解しているのだろうか。 . . . 本文を読む
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東洋陶器美術館の“唐代胡人俑”展を観覧
先週、大阪・天満橋での審査帰りに歩いて中之島経由で梅田に戻った。というのも、審査が予定より1時間早く終わったので、東洋陶器美術館の“開館35周年記念・日中国交正常化45周年記念特別展・「唐代胡人俑―シルクロードを駆けた夢」” を見ようと鑑賞するためだった。これは2001年に中国の古代首都・長安の近くで発見された唐代の穆泰墓(730年)から出土した胡人俑の数々を日本で初めて紹介するものだ。日本の天平時代のものだ。
この観覧によって古代の中国に思いを馳せるだけでも、審査で生じた理不尽なストレスが幾分でも解消できたような気がした。時にはこうした陶磁器などを鑑賞を通して鑑識眼を持てるようになれば、教養としては上品で良いと思える。 . . . 本文を読む
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