goo

オリパラ開催をめぐって、テレビ報道を見ての若干の情勢考察

新型コロナ・ウィルス感染の鎮静化及ばず、発令中の緊急事態宣言を政府は、6月20日まで延長すると決めた。宣言明けには、いよいよオリパラ開催まで1カ月となるが、どうするのか・・・。マスコミも80%が中止または延期とする世論に押されて、否定的な報道が多くなってきた。 特に先週末は、いよいよオリパラ開催の是非について、テレビ報道がかまびすしくなった。しかしそれを総合すると、政権政府は開催必至に舵を切ったと思われる。何故ならば、オリパラ開催を配慮した欧米からワクチンの大量供給を受けたからだ。それでオリパラ中止とすれば、国際信用問題となり、今後、日本政府への国際信頼は潰えると考えられるからだ。それは経済損失よりも重い。 だが、このまま開催では問題も多いのも事実だが、オリパラ担当相は一体何をしているのだろうか。首相の指導力はどうなっているのだろうか。また、東大の感染シミュレーションによれば、今後10月に感染のピークが見られるという。それが実際ならば、その頃の総選挙では政権与党は明らかに敗北するだろう。先手の対応が求められたはずだが、若干、遅きに失している。もし、新型コロナ・ウィルス東京株の世界への拡散となれば、悲惨な汚名を歴史に残すことになる。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

波多野澄雄ら・著“決定版 日中戦争”(新潮新書)の読後の私なりの総括

前回は故半藤一利・著“夏のノモンハン”を紹介し、かなり当時の陸軍軍人の身勝手さが分かる内容だったように思われる。旧帝国陸軍・軍人、実は“お勉強”はせず、独りよがりで天下御免の傲慢居士だった! そのノモンハン事件以降、いよいよ本格的に日本は日中戦争に突入していく。そこでそのノモンハン事件が日中戦争全体にどのような影響を与えたのか知りたくなり、またそのアウトラインが知りたいと思い選んだのが“決定版 日中戦争・新潮新書”だった。終わりの部分に、略年表が付いていて便利だと思ったのだ。この本は、波多野澄雄、戸部良一、松元崇、庄司潤一郎、川島真の各氏の共著だが、松元崇氏以外は全て日中歴史共同研究のプロジェクト・メンバーで、最新の客観的歴史観が語られていると期待した。恐らく、だからこそ出版社は“決定版”と謳ったのであろう。 ここでは、この本で知り得た日中戦争概要を私なりに色付けもして紹介してみたい。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

半藤一利・著“ノモンハンの夏”を読んで

風鈴や、吹く風待って本と映画 最近の個人的気分で、元首相広田弘毅の俳句を思い出して、盗作気味に詠んでみた。 そこで前回は映画、今回は読後感想投稿への復帰。今回は半藤一利・著“ノモンハンの夏”を読んだので、紹介したい。現代日本人の悪しき意識の根源の多くは、戦前の“帝国軍人”の意識にあり、それが既に4分の3世紀以上を経過した現在にも生きているような気がしている。その“帝国軍人”の悪しき部分は、特に陸軍の高級将校にあり、それはノモンハン事件に典型的に見られと、かねてから思っていて事件に関する何かを読んでみようとしたのだ。 ノモンハン事件は、1939年5月から同年9月にかけて、満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線をめぐって発生した紛争のことであり、実質は日ソの軍事的衝突であった。 読んでみて、これは第一級のノモンハン事件のドキュメンタリーであり、歴史的背景から事実関係の連関がきめ細かく語られていることが分かった。著者の半藤一利氏の仕事は、この1冊のみでも評価されるのではあるまいか。“お勉強”しない旧帝国陸軍の身勝手な精神構造の一端が分かったような気がした。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

4月に見た映画の感想

今回投稿はGWによって一週間ぶりとなるが、家で自粛していてそれほど面白いことはなかった。 ネタが乏しいので、先月同様4月に見た映画の紹介としたい。このところ、NHK・BSプレミアムで見たBSシネマばかりではなく、地上波TVで放映された映画の録画もしていて、それがHDに貯まってきているので、それも見始めている。最近はそれに加えてさらに、youtubeで無料の映画も見ている。これはメジャーな映画ではなく、むしろB級映画中心だが面白そうなものは見るようになった。それら、全てを今回は紹介してみたい。場合によってはネタバレもあるがお許しの程を・・・。 結局のところ、数えてみると22の映画作品を見たが、印象に残るのは“追想(アナスタシア)”、“聖の青春”、“ヘアースプレイ”といったところであろうか。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )