The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
宮本弘曉・著“51のデータが明かす日本経済の構造―物価高・低賃金の根本原因”を読んで
年初に読む本として何がよいのだろうか、と思った時、日本経済を客観的に見て、どういう状態なのかを俯瞰した新書レベルの本が無いだろうかとAmazonで探して、探り当てたのがこの宮本弘曉・著“51のデータが明かす日本経済の構造―物価高・低賃金の根本原因”だった訳だ。まぁ読んでみて、それなりに意義のある内容だったと思える。
この本で言いたかったこと、それは“はじめに”に次のような指摘をしている。日本の“閉塞状況から脱却するためには、労働市場の流動化を進め、市場において、生産性の高い企業が進出、生産性の上がらない企業は退出するという新陳代謝が行われる必要がある。日本の労働市場では特殊な雇用慣行により市場メカニズムがうまく機能していない。もっとも、これは労働市場に限った話ではない。日本では資本主義が徹底されておらず、市場でしっかりと競争がおこなわれてこなかったと言える。”
それよりも何よりも最も感動的だったのは“日本の経営者は無能だ”との客観的判断だった。私にはそれが全てのように思える。 . . . 本文を読む
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出口治明・著“教養としての「地政学」入門”を読んで
これまで地政学に関し、先ず佐藤優・著“地政学入門”を読もうとしたのだが、なかなか歯が立たないことが分かり、この本に紹介があった、曽村保信・著“地政学入門 改版―外交戦略の政治学”を読んでみてこのブログでも紹介した。それは主にマッキンダーを紹介していたのだが、当然のように陸の地政学が中心であった。しかし、これまで世界の覇権を握ってきたのは実は、海洋国家の英・米であり、逆にマッキンダーが主張したハートランドの覇者がついに世界の覇権を握ることはなく、今や紛争を引き起こしている程度の地域での乱暴者でしかありえていない。否、彼らが生きた当時は新興ドイツが両世界大戦の核となった。そういった力を持ちえたドイツに注目するべきという警告のようなことだったのであろうか。
そこで実は“海の地政学”の方が重要なのではないかと、竹田 いさみ・著“海の地政学-覇権をめぐる400年史”を読んでみて、これもこのブログで紹介した。“海の地政学”といえば米国のマハンだが、その紹介はあっさりとしたものだったので、もう少し理解するのに何とかならないのか、という思いで読んだのが今回紹介する、出口治明・著“教養としての「地政学」入門”であった。この本は、目次に示すように第5章で“地政学の二冊の古典について”にあるように、先ずマハンを紹介し、次いでマッキンダーを紹介していて、私が思うようにマハンの“海の地政学”が先であり、マッキンダーはその次であると考えているかのように思える。この本こそは、豊かな教養の中で海と陸の地政学を総合的に教示してくれる良書であった。 . . . 本文を読む
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京都初詣―ウサギ神社と平安神宮・八坂神社と円山公園
今月また京都で午後からの研修。午前どうする?正月ナンデ当然、初詣か。ならば、京都のウサギ神社へ行ってみよう!ついでに近所の平安神宮も!そんなら烏丸へ戻りついでに八坂神社、ならば円山公園も!てな訳で、お出かけした。
京都に着いて先ずはバスで目指す岡崎神社へ、岡崎神社前で下車。干支にちなんでであろうか、私のように詰め掛ける人々で、狭い境内がごった返していた。古来、ここにはウサギがたくさん居た、という。また王城鎮護のため平安京の東に鎮座するころから東天王と称し、ウサギを神様のお使いとした。そしてウサギは多産。何と子宮が2つあるという。だから安産の神様でもある由。
その後、平安神宮と円山公園、八坂神社へと徒歩で向かい、京都初詣巡りを終えた。 . . . 本文を読む
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前年末12月に鑑賞した映画の紹介
ここで例によって前年の前月鑑賞の映画の紹介とする。全部で36本、内BSシネマ11本、ネット無料映画は6本、TV放映の録画は以下の18本と最も多く、レンタルビデオは少なく次の1本。前月1カ月で36本となると毎日1本以上見た計算だ。結構健闘したと言えるのではないか。
ベースとなるNHK-BSプレミアムのBSシネマ11本の内、“招かれざる客”は特に良かった。ネット無料映画は“蘇る金狼”が良く、日本のセンスあるサスペンス映画を初めて見た。しかし、音楽やファッションがダサくいかんともしがたい。TV放映の録画は最大の18本。録画したまま死蔵しては無意味なので、年末に意識的に一挙鑑賞としたつもりだ。ここではやっぱり“ティファニーで朝食を”だろうか。ヘップバーンが当初断ったというが、モンローのズバリよりその絶妙のアンバランスがよかったのか。レンタルビデオは前月は最少の1本。まぁ出費が少なく経済的だったのか。それにしても “嗤う伊右衛門”の映像迫力は凄い。さすが蜷川幸雄と言える。 . . . 本文を読む
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