The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
引き続く天災に思う―ウソと不正の悪政の中の災害
6月の大阪北部地震、7月の中四国に多大な被害をもたらした集中豪雨、その後の酷暑、さらに台風21号が9月4日に四国・関西を襲い、その被害が明らかになる過程で、その直後6日未明、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が発生した。これにより死傷者多数、北海道ほぼ全土が停電した。いつもながら天災が人災のトリガーになり、被害が広がっている図式が見られたような気がする。引き続く天災が間断なく日本列島を襲っている。最早“天災は忘れない内にもやって来る”事態に至った。今後の東・南海トラフ地震が高確率で予測される中、不安は募る一方だ。
それにしても、関西空港が高潮で冠水するとは思わなかった。日本が誇るはずの第1級の公共施設が、この程度災害と言っては語弊があるかもしれないが、非常に脆弱であることは、今後著しく国際的信頼を失うものと思われる。
この度のそのような思わぬ被害状況の報道に接し、近く予想される津波被害について非常に気懸りになってきた。そこで、六甲アイランド南岸から東岸の被害概要を実感するべく、台風の翌日に久しぶりの散歩をかねてわざわざ視察と言えばやや大げさだが赴いた。 . . . 本文を読む
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「ウソと不正」の・・・―今沢 真・著“日産、神戸製鋼は何を間違えたのか”を読んで
最近の安倍自民党政権の“ウソと不正”は酷いが、最近明らかになった企業の不正について書かれた、今沢 真・著“日産、神戸製鋼は何を間違えたのか”を読んだので、言及したい。
しかしながら残念だが、この本は実業を知らない、或いは知ろうともしないジャーナリストという誇り高い人が書いた本なので、良く分からない部分が多々ある。それに、既出の新聞記事の事件事実の整理・羅列で終わってしまっていて、その背景まで詳しく書いたものではない。だから何が原因で、その組織のどこに問題があるのか、さっぱり分からない。当事者達に対する今流行りの“潜入調査”による事実記載は一切ない。これでは書籍発刊の意義は半減してしまう。そこで企業不正の背景について、私の経験等に基づいて憶測を述べてみた。 . . . 本文を読む
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2018夏の近況と感慨
酷暑の中、関西に台風が来襲し、相変わらずJR西日本は混乱した。
この半月間、折角の休養宣言にもかかわらず、私は夏風邪をひいてしまった。残りの夏、淡路島への海水浴と有馬温泉日帰りの安近短で過ごした。
しかし、日本の政治家は与野党問わず日本の将来を案じる訳でもなく、相変わらず目先の利害と打算で狂奔している。将来の理想像を見失った日本は、目先の利害におぼれて堕落し続けて行く。政治復活したマレーシアのマハティールはこうした日本に“愛国心がない”と嘆いているそうだ。けじめのない中で、モリ、カケ、ザイムショウ、ニチダイ、ボクシング等々、続々と醜聞が温泉地獄のように腐敗臭がぽかり、ぽかりと浮き上がってくる社会に危機感が全くないこの不思議さは、一体どういうことだろうか。誇りも矜持もない羊の群れの落ち行く先はやはり地獄ではないのか。 . . . 本文を読む
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“あまがさき産業フェア2018の産学交流「IoT、IT、ロボット分野の研究シーズ」発表会”に参加して
“あまがさき産業フェア2018の産学交流「IoT、IT、ロボット分野の研究シーズ」発表会”に参加して
今も酷暑が続くが、炎天の下、尼崎で開催された“産学交流「IoT、IT、ロボット分野の研究シーズ」発表会”の聴講に赴いた。会場は、尼崎のベイコム総合体育館・特設ステージ。案内状に、“あまがさき産業フェア2018”内でのイベントとの記載がなかったので、入場に戸惑う。
開催プログラムと発表概略は次の通り。時間割は前半11:30~12:30と後半14:30~15:30。間で昼休み。
①産業技術短期大学<11:30~12:00>[テーマ]三次元計測技術の応用に関する研究紹介
②大阪大学<12:00~12:30>[テーマ]生物 の協調、ロボットの協調、システムの協調
③神戸大学<14:30~15:00>[テーマ]サービスコンピュティグがつなぐIoT、IT、ロボット
④兵庫県立大学<15:00~15:30>[テーマ]無線通信 の高信頼化実現に向けた電磁波吸収・遮へい技術の開発
昼休みに展示会場を回り、午後1時過ぎには体育館内のカフェテリアでサンドウィッチ定食を摂り、多少の休憩。保温ボトルのお茶は体育館に居る間で飲み干した。後は、ペットボトルごとに冷凍したお茶が残っているが、ボトル内には未だ氷は残っていて、十分に冷たい。幸い、専門外の領域の講演の内容は何とか理解はできて、一安心した。 . . . 本文を読む
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渡辺淳一・著“鈍感力”を読んで
今回は何かの時の読書。渡辺淳一・著“鈍感力”を読んだ。私が読んだのは文庫本だが、まえがきに“本書は平成19年(2007年)2月に刊行して以来、百万部を突破。本のタイトルである「鈍感力」という言葉は、この年の流行語大賞にノミネートされた。”とあるように、当時は世の中の注目を集めた言葉だった。
このエッセイ集、作家で医者の複眼での世評と言える。その点で非常に面白い。“鈍感であることが生きる点で有利なのだ”という、“著者一流の逆転の発想”だ。
人間、敏感であることも勿論大切だが、一面では鈍感であることも重要であり、それが年を経て巧みに使い分けることができれば、人生の達人となるのであろうが、どういう局面で使い分けるのかは非常に難しい識別であろう。そういう分岐点とは知らずに通り過ぎて失敗するのが、大抵ではなかろうか。そうならないためには、広い視野で常に冷静に事態を客観視する訓練が必要なのだろう。人生は絶えざる修行の連続なのだ。それに備える努力も継続的に行うべきなのだろう。 . . . 本文を読む
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立命館大学主催“防災フロンティア研究会セミナー『防災を巡る新展開~南海トラフ地震対策の現状』”を聴講して
先週末は立命館大学理工学部が主催する“防災フロンティア研究会・2018年第1回セミナー”が、『防災を巡る新展開~南海トラフ地震対策の現状』というテーマで、メルパルク京都(13:30~17:00)で開催され、聴講に赴いたので報告したい。
午前中に神戸を出て、例によってJRを避けて阪急で京都へ。四条烏丸で地下鉄に乗り換え京都駅へ行く。烏丸の喫茶店で昼食。ビーフ・カレーと珈琲で千円。少し早目に会場へ。
この講演会で最も刺激的な内容だったのは海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター・センター長・山田泰広氏による“南海トラフでの海洋機構の取組”だった。南海トラフ地震に対する研究は想像以上に進んでいて、上手く行けば来年3月までにその予測精度がかなり確実になるように思われた。しかし、それまでに発災しないことを祈るばかりだ。 . . . 本文を読む
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先週1週間のこと
先週は結構いろいろあって、このブログでは珍しくその日々の経過報告としてみた。
審査当日の早朝、FIFAワールドカップ・ベルギー戦のテレビ中継に悩まされた。当日は西神中央、その翌日は京都・城陽市での審査。城陽には前年の遅刻に懲りてJRを使わずに赴いた。審査先で中小企業の景気回復を確認。しかし、その景気も下手すれば年内、或いは8月までとの見通しもある。
週後半は酷い梅雨前線の停滞と台風がらみの気圧配置による南方洋上からの高湿度の気流の流れ込みにより、日本列島の西半分は豪雨に見舞われた。こういう中、多田隆治・著,日立環境財団(協力)“気候変動を理学する”をようやく読了した。この分野の第1級の一般向けの良書で、総合理学の観点で気候変動のメカニズムを解説している。結論としては、“20世紀以降の温暖化の8〜9割は、C02に起因する可能性が高いが、残りの1〜2割が太陽活動に起因する可能性がある”としている。これで、私も丸山茂徳氏の説は支持し難くなった。
この本をはじめ、6冊の本を図書館に返却に出かけたのは豪雨2日目の週末金曜日。ヘビーな本もあって、全て読めたものではなかったが、とにかく返却することにした。それで大阪・梅田に出かけたが、大雨のせいにして自分たちの社会的使命を放棄したようなJRや百貨店の対応には疑問を感じた。
いよいよ週末に今週はブログに何を語るべきか、と悩んで週末金曜に急遽読んだのが、渡辺淳一・著“熟年革命”だった。久しぶりに、わずかな時間で思い切り“渡辺淳一ワールド”に浸ることができた。 . . . 本文を読む
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中尾政之・著“なぜかミスをしない人の思考法”を読んで
今回は、中尾政之・著“なぜかミスをしない人の思考法”の書評というか感想を紹介したい。仕事を上手くミスなくやりたい、との思いで本を探していて、行き当たった候補の中で選択した。中尾氏は“失敗学”の権威・畑村洋太郎氏の直弟子であろう。“失敗学”の本流の学者が何を語っているのか大いに興味のあるところだ。
この本の終わりに次の指摘がある。“失敗学の目的は「成功すること」である。そしてその目的を達成するための手段が失敗学―「ミスを予防して損失を小さくすること」である。”当然のことなのだが、目的と手段を取り違えることは意外に多いので注意するべきだ。この本では、“失敗しないための法則”を20項目挙げているが、多すぎるので要点を絞るように、中尾氏のさらなる研鑽に期待したい。
しかし、この本はリスク対策の初歩を学ぶには良いものと思える。“リスク”で良く挙げられる典型的エピソードも紹介されている。この本で取り上げられた事例の内、チョモランマ(エベレスト)登山隊の隊長を想定して天候変化への対応決断の評価や、“八甲田山死の彷徨”をテーマにした課題への多少の考察を行った。 . . . 本文を読む
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