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ひろさちや・著“法然を読む”を読んで

一旦親鸞の師匠の法然を飛ばして『ひろさちやの「親鸞」を読む』 を読んでしまった。何やら焦って先走ったのである。だが、誰しもが言うのは、“法然があっての親鸞であり、法然なしには親鸞は語れない”。やっぱり、その身勝手はまずいとばかり、今回は同じ“ひろさちや”氏の同じシリーズの『ひろさちやの「法然」を読む』を読んだので、報告したい。 この本の“まえがき”で著者は日本に当初入ってきた仏教は大乗仏教のはずだったが、基本を忘れた“一種のエリート主義の仏教”であったと指摘している。“そのような特権階級のための仏教を、仏教が本来あるべき姿、すなわち、――民衆のための仏教――に戻した思想家が、平安末期から鎌倉時代にかけて活躍した法然です”と紹介している。したがって、“偉大なる宗教改革者”であるとも言っている。この本を読んでみて、それをしっかり確認させてもらった。 . . . 本文を読む
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森永卓郎・著“書いてはいけない―日本経済墜落の真相”を読んで

今、大いに売れている暴露本ということで森永卓郎・著“書いてはいけない――日本経済墜落の真相”を、読んでみた。 実は、これまで森永卓郎の著作はあまり読んだことがない。本の表題の多くが悪ふざけに過ぎるような気がしていたからだ。だが、本書は同氏の“遺書だ!”というので、慌てて買って読んだ次第だ。それは、著者がステージ4のがん告知を受け“生きている内に言っておきたいこと”があるからで、それは日本のメディアが触れていけないとしている3つのタブーを暴露することだった。3つのタブーとは、“ジャニーズ事務所問題”と“ザイム真理教”、“日航123便の墜落した理由”である。そのタブー化に関しては、“まえがき”で既に言い尽くされている。それは、次の4つ。 ①絶対的権力者が、人権や人命財産に関して深刻な侵害を行う。 ②その事実をメディアが報道せず、被害が拡大、長期化していく。 ③そうした事態について、警察も検察も見て見ぬふりをする。[場合によっては裁判所もそれに加担する] ④残酷な事態が社会に構造的に組み込まれていく。 こうして、日本全体が沈滞していく、と著者は言いたいのである。それは筆者も大いに同感である。日本のメディアつまり大手マスコミに従事している人々の正義感を大いに疑うのだ。報道しない、或いは歪んだ報道を意図的に行う傾向が強いのではないのか、ということだ。これは戦前の報道姿勢に戦後も無反省だったという、長く引き続く伝統に因るのであろう。まぁ日本のマスコミはアホアホであることに尽きるのかもしれない。 . . . 本文を読む
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‘24年4月に見た映画の紹介

月替わりで先月見た映画の紹介としたい。ここらで、ちょっと真向臭さから抜け出すのも良いだろう。先月は合計33本見れた。年度初めで仕事なくヒマだったこともある。NHK-BSのBSシネマで13本。TV放映されたものの録画したものを見直したのが、2本。残り18本はネット経由だった。レンタルビデオは見ることはなかった。 BSシネマの“ア・フュー・グッドメン”と“クリムゾン・タイド”はいずれも米海兵隊と海軍の不祥事を取り上げている。中でも“クリムゾン・タイド”は好きな方の映画だ。ロシア原潜との水中戦闘、艦内での反乱闘争、隔絶された状況での判断の是非にハラハラドキドキが面白い。だが、いずれも両者痛み分けの裁定となっていて、結論がいい加減である。米国でも軍のやり方を一方的に否定できない雰囲気があるのだろうか。米映画は威勢のいいマスコミと政府の対立は厳しく体制側を否定してみせるのだが、軍には限界があるのかもしれない。 . . . 本文を読む
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