The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
是正処置ができない組織の事例
ヘッポコ・カンパニーではありませんが、是正処置*活動が 殆ど機能しない会社がありました。
何度も 言うようですが、是正処置活動は 継続的改善への道です。これこそが 卓越モデルへの 変身の方途のはずです。
*このブログでは 以前の提案にもかかわらず、“再発防止”ではなく“是正処置”を 共通の用語として使用します。
看過できない状態ですので、その要因を調査してみました。ある会社の1例だけで 一般的な議論が 可能かどうか 疑わしいかもしれませんが 一応は実例ですので 調査結果をご紹介します。
その会社で 一定のISOマネジメント教育した内部監査員資格者を 集めて その要因について 話し合いました。そして その場で提起されて集まった断片的な 要因を 因果関係で矢印で結んでみました。時には、私の観察結果の要因も 挿入することもありました。そして最終的に 全ての矢印が “再発防止活動が実行できない”に 流れ込むようにしました。一応出来上がった 相関図で、矢印が 出て行くだけで、入ることのない要因が 真の原因であると 考えました。
①経営層のISOマネジメントへの取組み姿勢が希薄
②上司のチェックが 甘く、また提案や職場の不満の解消が不十分
③社内要求よりも顧客要求が最優先である
④ISOマネジメント事務局の教育やOJTが不十分
と言ったような 要因が上がりました。
ここで 驚くべきは③です。どうして “社内要求よりも顧客要求が最優先” なのか。質問を重ねると 上司に 叱られた経験が 殆どの社員には無かったのです。どうやら ①,②が 真の原因として背景にあると思われます。
まだ分析が不十分であることを窺わせます。そこで、さらに要因を追加して相関図を完成させました。すると
経営陣が (1)自分たちのやり方や技術が最高だと思っている
. (2)言語能力に乏しい
という要因が残りました。要は、再発防止の契機たる、反省する力が全くないことが分かったのです。
(1)のような野郎自大な志向があるにも かかわらず 分析の過程で分かっていたのですが、 “自信の無さ” も露呈していました。その自信の無さが②に反映していたものと考えられました。この矛盾した心情は 経営者の整理されていない思考の反映ではないか、と思われます。
自己を客観的に分析して 反省する論理性が 経営者に無かったのです。それが 全社に反映して 是正処置活動が おぼつかない状態になったという ことでした。これは 非常に珍しい 極端な実例ではないかと思いますが、おそらく 是正処置活動が 不全な組織があるとすれば、程度の差こそあれ、必ず その組織のどこかにこのような病巣を抱えているものと思われます。
まずは 経営者がしっかりした論理力、分析力を持って 組織を把握すること。そして 分析して得た結論で 組織全体を導くこと。それから、人財が 劣化しないように不断の指導やOJTで 厳しく訓練すること。そして人々を引き付けるための方針・目標を 論理的に明示し、進むべき方向性を与えること。これらが 組織経営の要諦であると思われるのです。
生物の進化でも 進化への欲求が そうさせるような話を聞いたことがあります。遺伝子の突然変異は これが原因ではないかとの議論です。目指す目標への進化は “意志”の なせるワザではないかと言うのです。ありうべしと思うのです。
“意志”が無ければ 何も始まらない。その“意志”を 具体的に示すのが 方針であり、目標である訳で、こういった もののない組織には 進化発展は 到底望むべきも無いと思うのです。そして経営者に 進化発展の“意志”の無い組織は 停滞どころか 滅亡つまり組織の死が待っているのです。
さぁーて このような劣悪な経営者を持ってしまった組織、或いは 経営陣が劣化してしまった組織は どうすれば良いのでしょう。改善・進化のきっかけが 全くありません。倒産しか 無いのでしょうね。冷徹な ダーウィンの進化論です。
何度も 言うようですが、是正処置活動は 継続的改善への道です。これこそが 卓越モデルへの 変身の方途のはずです。
*このブログでは 以前の提案にもかかわらず、“再発防止”ではなく“是正処置”を 共通の用語として使用します。
看過できない状態ですので、その要因を調査してみました。ある会社の1例だけで 一般的な議論が 可能かどうか 疑わしいかもしれませんが 一応は実例ですので 調査結果をご紹介します。
その会社で 一定のISOマネジメント教育した内部監査員資格者を 集めて その要因について 話し合いました。そして その場で提起されて集まった断片的な 要因を 因果関係で矢印で結んでみました。時には、私の観察結果の要因も 挿入することもありました。そして最終的に 全ての矢印が “再発防止活動が実行できない”に 流れ込むようにしました。一応出来上がった 相関図で、矢印が 出て行くだけで、入ることのない要因が 真の原因であると 考えました。
①経営層のISOマネジメントへの取組み姿勢が希薄
②上司のチェックが 甘く、また提案や職場の不満の解消が不十分
③社内要求よりも顧客要求が最優先である
④ISOマネジメント事務局の教育やOJTが不十分
と言ったような 要因が上がりました。
ここで 驚くべきは③です。どうして “社内要求よりも顧客要求が最優先” なのか。質問を重ねると 上司に 叱られた経験が 殆どの社員には無かったのです。どうやら ①,②が 真の原因として背景にあると思われます。
まだ分析が不十分であることを窺わせます。そこで、さらに要因を追加して相関図を完成させました。すると
経営陣が (1)自分たちのやり方や技術が最高だと思っている
. (2)言語能力に乏しい
という要因が残りました。要は、再発防止の契機たる、反省する力が全くないことが分かったのです。
(1)のような野郎自大な志向があるにも かかわらず 分析の過程で分かっていたのですが、 “自信の無さ” も露呈していました。その自信の無さが②に反映していたものと考えられました。この矛盾した心情は 経営者の整理されていない思考の反映ではないか、と思われます。
自己を客観的に分析して 反省する論理性が 経営者に無かったのです。それが 全社に反映して 是正処置活動が おぼつかない状態になったという ことでした。これは 非常に珍しい 極端な実例ではないかと思いますが、おそらく 是正処置活動が 不全な組織があるとすれば、程度の差こそあれ、必ず その組織のどこかにこのような病巣を抱えているものと思われます。
まずは 経営者がしっかりした論理力、分析力を持って 組織を把握すること。そして 分析して得た結論で 組織全体を導くこと。それから、人財が 劣化しないように不断の指導やOJTで 厳しく訓練すること。そして人々を引き付けるための方針・目標を 論理的に明示し、進むべき方向性を与えること。これらが 組織経営の要諦であると思われるのです。
生物の進化でも 進化への欲求が そうさせるような話を聞いたことがあります。遺伝子の突然変異は これが原因ではないかとの議論です。目指す目標への進化は “意志”の なせるワザではないかと言うのです。ありうべしと思うのです。
“意志”が無ければ 何も始まらない。その“意志”を 具体的に示すのが 方針であり、目標である訳で、こういった もののない組織には 進化発展は 到底望むべきも無いと思うのです。そして経営者に 進化発展の“意志”の無い組織は 停滞どころか 滅亡つまり組織の死が待っているのです。
さぁーて このような劣悪な経営者を持ってしまった組織、或いは 経営陣が劣化してしまった組織は どうすれば良いのでしょう。改善・進化のきっかけが 全くありません。倒産しか 無いのでしょうね。冷徹な ダーウィンの進化論です。
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