当地でのインフルエンザ流行は、春休みと共に終息しました。
さて、インフルエンザ脳症の続報です。
A型のみでなく、B型からの発症が報告されました。
ワクチン接種率低下が原因ではないか、と考察されています。
■ インフルエンザ脳症で新たに3人死亡、患者は176人に
(日経メディカル:2016/3/29)
依然として、インフルエンザ脳症の発生が続いている。国立感染症研究所が3月28日発表した感染症週報(2016年第10週)によると、新たに15例が報告され、今シーズン累計で176例となった。死亡も3人増え、計7人となった。
感染症週報によると、3月13日までの1週間に報告のあった急性脳炎(5類全数報告)は12例で、うちインフルエンザ脳症は7例だった。10歳代の死亡例が1例あった。
また、2016年第9週までに診断されたものの報告が遅れていた症例の中に、急性脳炎は13例あった。このうちインフルエンザ脳症は8例で、50歳代の死亡例が2例あった。
結局、第10週に報告されたインフルエンザ脳症は15例で、死亡は3例だった(図1)。死亡例のうち、10歳代はインフルエンザB型で、50歳代の2例はA型とB型だった。これまで報告のあった死亡4例は全てA型だったが、ここにきてB型の死亡例も出始めている。
重症化の1つの指標となるインフルエンザ脳症が例年になく多くなっている点については、インフルエンザワクチンの接種率が下がったことが原因ではとの見方も出ている。インフルエンザ脳症の多発とワクチン接種率の関連性については今後、詳細は検証が必要となる。
インフルエンザ患者さんの治癒確認のときに、
・今シーズンはワクチンを接種したかしなかったか。
・接種しなかった人には来シーズンは接種するかどうか。
を聞いています。
統計は取っていませんが、罹った人は接種していない人が多く、来シーズンも「・・・」という方が多い。その理由として、
・今シーズンのインフルエンザは熱の勢いがあまりなく「高熱でグッタリ」状態までいかずに治った例が多い。
・通院している方の中には子どもが3人以上の家族も多く、その場合の経済的負担が大きい。
などが考えられます。
軽症で済むならふつうの風邪程度と捉えるという考え方もありますが、上記報告のようなインフルエンザ脳症の多さを考慮すると、本気でインフルエンザ対策を考えるなら、政府はワクチン代の高騰に対策を考える必要がありそうです。
さて、インフルエンザ脳症の続報です。
A型のみでなく、B型からの発症が報告されました。
ワクチン接種率低下が原因ではないか、と考察されています。
■ インフルエンザ脳症で新たに3人死亡、患者は176人に
(日経メディカル:2016/3/29)
依然として、インフルエンザ脳症の発生が続いている。国立感染症研究所が3月28日発表した感染症週報(2016年第10週)によると、新たに15例が報告され、今シーズン累計で176例となった。死亡も3人増え、計7人となった。
感染症週報によると、3月13日までの1週間に報告のあった急性脳炎(5類全数報告)は12例で、うちインフルエンザ脳症は7例だった。10歳代の死亡例が1例あった。
また、2016年第9週までに診断されたものの報告が遅れていた症例の中に、急性脳炎は13例あった。このうちインフルエンザ脳症は8例で、50歳代の死亡例が2例あった。
結局、第10週に報告されたインフルエンザ脳症は15例で、死亡は3例だった(図1)。死亡例のうち、10歳代はインフルエンザB型で、50歳代の2例はA型とB型だった。これまで報告のあった死亡4例は全てA型だったが、ここにきてB型の死亡例も出始めている。
重症化の1つの指標となるインフルエンザ脳症が例年になく多くなっている点については、インフルエンザワクチンの接種率が下がったことが原因ではとの見方も出ている。インフルエンザ脳症の多発とワクチン接種率の関連性については今後、詳細は検証が必要となる。
インフルエンザ患者さんの治癒確認のときに、
・今シーズンはワクチンを接種したかしなかったか。
・接種しなかった人には来シーズンは接種するかどうか。
を聞いています。
統計は取っていませんが、罹った人は接種していない人が多く、来シーズンも「・・・」という方が多い。その理由として、
・今シーズンのインフルエンザは熱の勢いがあまりなく「高熱でグッタリ」状態までいかずに治った例が多い。
・通院している方の中には子どもが3人以上の家族も多く、その場合の経済的負担が大きい。
などが考えられます。
軽症で済むならふつうの風邪程度と捉えるという考え方もありますが、上記報告のようなインフルエンザ脳症の多さを考慮すると、本気でインフルエンザ対策を考えるなら、政府はワクチン代の高騰に対策を考える必要がありそうです。