徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

コロナ対策は効果があった?なかった?

2025年01月14日 15時27分55秒 | 小児科診療
こちらの動画で検証していました。
解説は愛知県立医大の清水宣明先生。
「飲食店の感染対策が解除されずにずっと続けてしまったのは罪深い」
とコメントしています。

▶ 手指のアルコール消毒は無意味だった。
・環境の表面などにウイルスがついていてそれを触ることによって、
 口や目に持っていって感染してしまうことは、
 まず確率的に考えられない。
・新型コロナウイルスが接触感染することは確率的に考えられない。
・常識的な手洗いや消毒はエチケット的によいと思うが、
 コロナに特化した過剰な消毒など必要なかった。

▶ パーティションは無意味だった。
・新型コロナ感染はパーティションやシールドでは止められない。
・新型コロナ感染は、最初「飛まつ感染」だと言われたが、
 その後さらに細かい粒子の「エアロゾル」による空気感染であることが判明した。
・エアロゾルはパーティションでは止められないこと、
 アクリル板が空気の流れが妨げられ、逆にウイルス滞留時間を長くした可能性が実験で明らかになった。

・・・パーティションは無意味だったと私も理解していますが、
手指のアルコール消毒はどうでしょう?

接触・飛沫感染する病原体に対する手指消毒は感染対策の基本です。
動画に登場する医師は、
「コロナは接触・飛まつ感染よりエアロゾル感染がメインである」
と言いたかったのかもしれません。

ここではマスクに言及していません。
マスクはエアロゾル〜空気感染対策として換気と共に最強です。
一般の方が使用している布マスクやサージカルマスク(不織布マスク)は目が粗いので限界がありますが、
それでも感染リスクを確実に下げてくれます。

私は小児科医として日々コロナやインフルエンザ患者と対峙していますが、
サージカルマスクを常用していても時に風邪をもらってしまいます。

私自身がコロナに感染してから、
サージカルマスクをN95マスクに変更しました。
それから数年、風邪を一回も引かずに診療を続けています。





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