かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

取りあえず犯人は確定したようですが。

2005-12-01 22:12:08 | Weblog
 広島の小学1年生殺害事件の容疑者が犯行を自白したらしいですね。私は「松本サリン事件」が忘れられないためか、今回の容疑者についても半分くらい本当に犯人かどうか疑っていたのですが、ここまで来るとほとんど疑うのは難しいみたいです。この上は、なぜそんな犯罪に走ったのか、明らかにしてほしいと思います。
 ところで、どうやればこのような凶行を未然に防ぐことが出来るのか。マスコミはあれ以来保護者の皆さんのボランティア活動を報道している様子ですが、犯罪の記憶も生々しい今はともかく、半年、1年とこの先々も危機感を保ち、真剣に活動を続けるのは至難の業だと思います。しかも犯罪が起こった近辺ならともかく、別の町の人達はどうでしょう。げんに奈良の事件のちょうど一年たったところで、それなりに地域活動もしていた広島の町で事件が起こりました。私の住む町でも自治会役員の車による巡回が行われていますが、PTAや自治会等が中心になったこれら地域住民の治安維持活動では安全対策として不十分であると言わざるを得ないように思えます。特に集団登校中の朝はともかく、夕方の下校時間の方が何倍も危ないことが経験上判っているのに、地域住民それに対応する労働力があるかというと、例えば私自身がその任に就けるかどうかを考えるともう絶対に無理なわけで、多くの仕事を持つ方にしてもそれが現実だと思われます。となると仕事をしてないお年寄りなどが候補になるのでしょうが、それとて一定の人数が毎日恒常的に自警団のごとく活動するのは相当困難なのではないでしょうか? となるとそんな地域住民の悲壮な頑張りを報道するのは、心情的には納得できても、その実どれだけ安全に寄与できているか、疑問だと言えます。もっとシステマチックに安全を確保する方策を、行政やマスコミは考え、提案すべきではないかと思うのです。例えば、登校は時間を決めて集団でやらせるくせに、危ないとされる下校は個々勝手にさせる学校の方針も根本的に改めてもらう必要があるでしょう。警察の大幅な戦力強化は必須と思われますし、自衛組織についても、地域住民のボランティア的活動よりも、その手のプロフェッショナルを雇う方が確実に安全を確保できるかも知れません。自治会でこんな事を言うとすぐ反発する方がいらっしゃいますが、我々が必要としているのは確実な安全であって、当てにできるかどうか判らない精神論ではないと私は考えます。一方で加害者になりうる危険人物に関する研究とそのリストアップ、監視態勢の強化、危険人物の牙を抜く方法の研究等々、諸外国で取り組まれている色々な事例を検討し、効果が期待できる物は早急に我が国でも導入していくよう動いていくべきでしょう。

コメント
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