今朝の奈良市の最低気温5.9℃、最高気温は19.9℃、五條市の最低気温は1.1℃、最高気温は20.7℃でした。今朝は冷え込みが少し弱くなりましたが、昼間の暖かさは群を抜いていました。ようやく4月らしい天気になってきたと思います。ただそのせいか、今まで控えめだったヒノキ花粉が朝から激増! スギ花粉を凌駕する勢いで大量噴出されました。盛岡では黄砂が確認されたそうですし、まだまだ大気は様々な汚染物に侵され、一息もつくことができないようです。
さて、先日の、エチオピア航空の旅客機「B737MAX8」が墜落した事故について、離陸から墜落までの6分間、搭乗員は懸命に機体の自動飛行制御システムと戦い、なんとか制御を取り戻そうとしていたことが明らかになったとのことです。また、これまで強気の態度だったボーイング社は、機体の失速を防ぐために装備した「MCAS」に問題があったことを認め、ミュレンバーグ最高経営責任者(CEO)が謝罪をしました。MCASは、機外の迎角センサーの情報を受けて、機首が上がりすぎるなど機体が失速する危険があると判断すると、自動的に機首を下げ、速度を稼ぐ装置です。通常の離陸中に作動してはならないはずなのですが、センサーが破損等により誤動作した可能性が示唆されており、今も調査が続けられています。
操縦ミスで失速する危険を防ぐための装置ということで、機体制御の権限はパイロットよりも高く、容易にその制御を無効化できなかったのが今回の事故の原因のようですが、ミスを防ぐために違うミスを重ねてしまうというのは、いかにもな人の業を感じさせるものがあります。
自動操縦はいずれはヒトの操縦よりも安全確実なものになるとの見方があるそうですが、それもこれも機体の状況を測るセンサーが正常に働いていればこそです。旅客機には徹底してフェイルセーフを実現するよう様々な部分に冗長性をもたせ、クロスチェックで安全性を担保しているはずですが、この「MCAS」に関しては、重要な装置にも関わらず、その制御の判断は迎角センサー1個に頼り切るという、何とも寒々しくもお粗末な設計になっていたということなのでしょうか。ボーイング社では「MCAS」のソフトウェアを更新するそうですが、機体に備えたセンサー類についてももっと異なる形式で異なる指標を測定するものを複数装備し、それらの情報からの総合判断で動作を決定するようなシステムにしないと、結局システムの脆弱さは拭えないのではないかと思います。それに、低燃費と速力、航続力、輸送力などを両立させようとして、機体設計に無理がかかっていないか、余力に乏しいギリギリ過ぎる設計になっていないか、など、改めて検証もしてほしいですね。
さて、先日の、エチオピア航空の旅客機「B737MAX8」が墜落した事故について、離陸から墜落までの6分間、搭乗員は懸命に機体の自動飛行制御システムと戦い、なんとか制御を取り戻そうとしていたことが明らかになったとのことです。また、これまで強気の態度だったボーイング社は、機体の失速を防ぐために装備した「MCAS」に問題があったことを認め、ミュレンバーグ最高経営責任者(CEO)が謝罪をしました。MCASは、機外の迎角センサーの情報を受けて、機首が上がりすぎるなど機体が失速する危険があると判断すると、自動的に機首を下げ、速度を稼ぐ装置です。通常の離陸中に作動してはならないはずなのですが、センサーが破損等により誤動作した可能性が示唆されており、今も調査が続けられています。
操縦ミスで失速する危険を防ぐための装置ということで、機体制御の権限はパイロットよりも高く、容易にその制御を無効化できなかったのが今回の事故の原因のようですが、ミスを防ぐために違うミスを重ねてしまうというのは、いかにもな人の業を感じさせるものがあります。
自動操縦はいずれはヒトの操縦よりも安全確実なものになるとの見方があるそうですが、それもこれも機体の状況を測るセンサーが正常に働いていればこそです。旅客機には徹底してフェイルセーフを実現するよう様々な部分に冗長性をもたせ、クロスチェックで安全性を担保しているはずですが、この「MCAS」に関しては、重要な装置にも関わらず、その制御の判断は迎角センサー1個に頼り切るという、何とも寒々しくもお粗末な設計になっていたということなのでしょうか。ボーイング社では「MCAS」のソフトウェアを更新するそうですが、機体に備えたセンサー類についてももっと異なる形式で異なる指標を測定するものを複数装備し、それらの情報からの総合判断で動作を決定するようなシステムにしないと、結局システムの脆弱さは拭えないのではないかと思います。それに、低燃費と速力、航続力、輸送力などを両立させようとして、機体設計に無理がかかっていないか、余力に乏しいギリギリ過ぎる設計になっていないか、など、改めて検証もしてほしいですね。