かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

大分暴走の地裁判決、弁護側だけでなく検察側も控訴とは、並ならぬ意欲を感じました。

2024-12-13 18:23:12 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は.1.6℃、昼の最高気温は12.4℃、五條市の今朝の最低気温はー0.2℃、最高気温は13℃でした。今日は曇という天気予報だったのであまり期待していなかったのですが、雲は多いものの案外昼間は日差しが届き、窓越しの日差しはかなり暖かく感じました。もっとも日が陰ると気温そのままにヒヤッとしてきますし、日が落ちれば急に寒気が増して来るのは変わりません。今見ると、明日はまた変化して雨か雪という予報が出ており、日中はかなり寒々しい事になりそうです。折角の週末ですが、出かけるのは難しそうですね。

 さて、大分の194キロ暴走殺人事件、地裁での判決は危険運転致死罪を認めるも量刑は懲役8年と罪の認定の割には軽く、不満の残るものでした。これに対し、弁護側が控訴したのは個人的感情からしたら許せない行為ですが、法に認められた権利ではあるので非難するのは避けるとして、検察側も控訴されたのには正直驚かされました。この裁判、色々言われながらも危険運転致死罪認定という、これまでの交通事故裁判からしたらかなり画期的な判決だったと思うのですが、それを更に一歩踏み込んで行こうという検察の行動には、素直に頑張れ!と応援したい気持ちです。
 検察側の主張は「制御困難な高速度」と「右折車を妨害する目的で危険な速度で接近した「妨害運転」」で二重の意味で危険運転致死罪成立とし、懲役12年を求刑していました。このうち裁判では速度については認定したものの右折車妨害は認めず、8年という判決にしていました。そこで今回検察は、右折妨害の否定が「事実誤認」であること、改めて右折妨害の法令違反であること、更に刑期が軽すぎる「量刑不当」の3本で控訴されました。次の高裁で「危険運転致死罪」がひっくり返されて「過失致死罪」とされてしまう危険もあったでしょうに、それでもあえて控訴に踏み切ったのは、弁護側の控訴への対抗という麺もあったのかもしれませんが、被害者や遺族の無念に鑑み、この法の訴求範囲を定め危険運転に相当する行為をできるだけ広く取ろうという思惑があったのだろうかとも思います。いずれにせよ、多分高裁の判決で「危険〜」が認定されたら弁護側が、「過失」なんてことになったら検察側が控訴するでしょうから、最終的な判断は最高裁での決着となることでしょう。まだまだ時間がかかりそうですが、検察には粘り強く戦い、勝利を掴んでいただきたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする