かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ホウ素に水素をぶつけてヘリウムができる反応は、核融合のパターンとしてありなんですね。

2023-05-07 20:32:12 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は19℃、昼の最高気温は21℃、五條市の今朝の最低気温は19℃、昼の最高気温は21.8℃でした。昨夜から降り始めた雨は、今日の日中降り続き、夜になってからも一向に止む気配がありません。現時点で奈良市アメダスは降り始めからの総雨量が67mmに達していますが、今夜の雨の降り方によっては総雨量100mmに達するようなこともありうるでしょう。雨は今夜のうちに上がって明日は晴れてくる予報ですが、綺麗に晴れ上がるかどうかまではわかりません。本格的な天候回復は明後日火曜日からと考えておけば間違いなさそうです。

 さて、核融合発電に剥けた新たなブレイクスルーが一つ報告されました。各国で競い合う重水素・三重水素を用いた核融合反応で、実用化に向け恐らくもっとも大きな課題となるであろう大量の中性子生成が、この方法、水素化ホウ素による核融合反応であれば回避でき、真の意味でのクリーンな核融合が実現できることが、実地に証明されたのです。岐阜県にある自然科学研究機構核融合科学研究所とアメリカ・カリフォルニア州のTAEテクノロジーズによる共同開発で、核融合研の大型ヘリカル装置でホウ素に水素をぶつける核融合反応を試験、その結果、理論上生み出されるヘリウムを検出することに成功したとのことでした。この方法は水素オンリーの方法より更に高温のプラズマを発生させる必要がある点が大きな課題ですが、TAEでは1998年から、中性子を出さない核融合として研究を進めてきたそうです。この結果は実に喜ばしいものですが、従来よりも遥かに高温なプラズマの封じ込めが可能な炉の材料の検討をはじめ、実用化に至るまでにはまだまだ解決していかねばならないことが山積みです。それでも、単なる理論でではなく、現実にそれが生じうることを証明した今回の一連の実験の意義は大きいと思いました。今後無事この技術の熟成が進み、連続運転ができるようになれば、核融合発電の有力な手法の一つに選ばれることでしょう。是非そこまで技術を磨き上げていってほしいものです。

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