今朝の奈良市の最低気温は3.1℃、最高気温は10.4℃、ただし最高気温を記録したのは18時36分と日没後のことでした。一方五條市の朝の最低気温は2.2℃、最高気温は17時13分の7.8℃でした。気温の推移をグラフで見ると、どちらも明け方に最低気温を記録した後、昼にかけて気温が上がっていき、一旦ピークを迎えて少し下がりますが、その後再び上昇に転じて17-18時まで一本調子に気温が高くなり、ピークを迎えてようやく下がってきた、という形でした。暗くなってから、一時電線が鳴るほどの強風が吹いていましたが、天気図を見るとちょうどその頃前線を伴う低気圧が頭上を通過していったようですから、おそらく何らかの関係があるのでしょうね。明日も引き続き雨ですが、予報では最低気温が10℃で最高気温が11℃なのだとか。なかなか観られない変化に乏しい薄ら寒さが続く一日になりそうです。
さて、今日の衆議院財務金融委員会で、れいわの高井議員が財務省解体を訴えるデモ運動を取り上げ、石破首相に質問を行ったところ、首相は、「そのようなデモが行われていることは承知している。そのように国民の皆様方のご不満、お怒りというものがそういう形で体現されているということは、私どもは等閑視すべきではないのであって、ご理解をいただくべく更なる努力をしていかねばならない」、「財務省が恣意的に勝手に予算を作ることを意味しているものではないし、国会の議論の前に与党の議論等々がある。そこにおいて、財務省が専横を働いているとは認識していない」、「デモが来たり宗教の本窟みたいに言われたり、なかなか財務省も大変なところだ」、「財務省はそれ(日本経済の発展や国民生活の向上)を目指して、一生懸命やっているということは間違いないところだと思っている」と答弁し、財務省の取り組みに理解を求めました。
宗教というのは、故森永卓郎氏が唱えた「ザイム真理教」を踏まえての発言であろうと推察いたしますが、自らの思想信条の無謬性を信じて疑わない宗教的頑迷さを感じるがゆえにそんな揶揄も出てきているのだと理解しています。一方で、不夜城霞が関を代表する大変な職場であることは間違いないでしょうし、彼らエリートがその信念で必死になって頑張ってやっとこさこの程度の被害で食い止めている、ということならそれはそれで応援の一つもできそうです。しかしながら、旧大蔵省が破廉恥な不祥事で財務省に衣替えして以来、結局は「衣」しか変わってなかったんじゃないか、いやかえって劣化してしまったんじゃないかとさえ感じさせるくらい、あれから一向に日本経済の発展や国民生活の向上が実現できているようには実感できませんし、逆に国力を衰退させ国民に苦痛と絶望ばかりを与えているようにしか思えないというのが、国民一般の捉え方なのではないでしょうか。
首相は財務省は勝手にやってない、予算を決めているのは自分たち政治家だと仰っていますが、結局予算の割付は財務省がやっているのですし、経済に昏い、疎い総理を始めとする政治家連中をいいように言いくるめて自分たちの意見を通しているにすぎないんじゃないか、とでも思われているのでしょう。
要は政治家も財務省1つ満足に御しきれない頼りない連中だと思われているわけで、首相は財務省についてだけでなく、自分たち政治家への不信感についても、「等閑視」せずに真摯に受け止めて欲しいです。
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