奈良市の今朝の最低気温は6.7℃、昼の最高気温は17.2℃、五條市の今朝の最低気温は4.2℃、昼の最高気温は15.5℃でした。今日は天気こそ晴れて日差しもありましたが、雲が多くて全体に霞んで青空が見えず、空気は冷たく、日が差して風も吹いてないのに妙にうすら寒いという、温もりに欠けた1日でした。部屋に居てもやたら寒いので、最近2日続けて蜘蛛の巣が出てくる夢を見たし、これはひょっとして風邪でも引いたんじゃないだろうか、と一時は自分の体調を危ぶみましたが、別に悪寒がするわけでもないですし頭痛や震えが出るわけでもなく、これは正真正銘世間が寒いのだ、と気が付きました。そう言えば今朝は出会うカーブミラーがことごとく曇って見えなくなっていましたし、朝も冷え込んだのがそれなりに昼間にも影響を及ぼしたのでしょう。明日もどうやら似たような天気になるようですが、今日よりは少し温もりが帰ってくるのかも。冬は去ったとは言え、少し冷えるとこの体たらくなので、早く安定した「春」になって欲しいと思います。
さて、国家公務員の超長時間労働なブラック環境を改善するため、人事院が有識者研究会を立ち上げて対策立案に乗り出していますが、この程研究会がまとめた最終報告書が人事院に提出されました。その骨子として、(1)終業と始業の間に原則11時間の休息時間を確保する「勤務間インターバル」を全職員に導入すること。(2)自身の都合に合わせて仕事時間を設定できるフレックスタイム制の拡充。(3)土日以外に週1日休みを追加できる「選択的週休3日」の対象者拡大。が揚げられました。それを実現するため、まずは各省庁の責務を早期に法令上明記すべき、また、現在の休息時間の状況を把握すること、数年以内に制度を試行していくことを提言しています。報告書を受けた人事院は、一連の制度の具体化や導入時期の検討を進める方針とのことで、関連する法令についても必要に応じ改正していくことも考えているとのことです。
まあ人材確保のためにも仕事環境を改善していくのは必要なことだろうとは思いますが、そもそも根本的に人が足りてないんじゃないでしょうか? 「増税なき財政再建」が大看板として掲げられて始められた行政改革により、総務省などの巨大官庁の誕生と合併により余剰とされた定員の削減、それでも足りずに国立大学や研究機関を独法として公務員の枠から追い出しヒト減らしをしてまで合理化を追求した結果、今や人が足りずに非正規雇用やプロポーザルなどの仕事の外注が横行して電通などにいいようにされているのが公務員職場の現状ではないですか。しかも結局財政再建できてないし。その上で3年に一度人事異動で人がどんどん変えられていくからベテランも育たず、少数精鋭すら許されない素人集団に堕しているのが今の霞が関の現状なのではないでしょうか。その上で、クイズ王を始めとする国会のお歴々の相手をするという極めつけに大変な厄介事だらけの仕事内容というのも、仕事に対する大きなマイナスイメージになっているように思われます。
ゆえにこそ、休みを増やすのも結構ですが、それを実現できるだけの十分ゆとりのある数の正規職員を採用すること、適材適所を徹底して仕事のできる職員を育てること、この2つを実現できずして働き方改革などちゃんちゃらおかしいと私には思えてなりません。人事院は今こそ声を大にして主張すべきなんですよ。行革は失敗した、人手倍増計画で足りない人員を大いに増やせ、と。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます