「マリア様がみてる」新刊「卒業前小景」を買ってまいりました。一応コバルト公式サイトをチェックして、10月新刊は知っていたのですが、発売日までは記憶していなかったので、たまたま本屋さんで見かけて買って来た、という塩梅でした。1,2年前までの、発売日当日には必ずゲットする、という状況からすれば随分のんびりしたものになってしまったな、と我ながら思いますが、祐瞳姉妹の決着がついてからこっち、少しばかり執着心が薄れたのは間違いないようです。そのせいなのか、『2009年1月4thシーズンTVアニメ放送開始!』と書かれたピンクの帯をまとった本が、なぜか手にした時に「薄い」と感じてしまいました。夏に「お釈迦様もみてる」を書いているから今回はその余波でいつもより中身が短くなったのか、とその時は勘ぐってしまいましたが、実際にはページ数はここ数回とあまり変わらず、どちらかと言うと数ページ多目だったので、本屋さんで手に取ったときに感じた思いは、全くの誤解だったことになります。
さて、今回の新刊はと言うと、まだ「卒業前」です。
前作は短編集だったので置いておくとしても、前々々作の「薔薇の花かんむり」で三年生を送る会と山百合会お別れ会とを済ませたと言うのに、間1冊(+短編集)をはさんでまだ卒業式に到達しないのです。こちらはその間に1年経ってしまったのですが、卒業式はこの分ですと年明けになりそうですね。
と言うようなことを書いたものの、中身は割りと楽しめたのもまた間違いないところで、今回短編集的ないでたちながら、一つ一つのお話が結構よく出来ていて、感心いたしました。時間軸が前後する話が並んでいるのが玉に瑕でちょっと混乱させられたりもしましたが、1話分主役を張った桂さん、新聞部の築山三奈子女史、美術部姉妹、久々せりふつき登場の聖様、ほぼ初見参の写真部3年生と蔦子さんの対決、と登場人物達もいつになくバラエティに富んで、それぞれのお話が卒業直前の雰囲気を盛り上げるのに十分な役割を果たしていた、と思います。そしてラストは祥子と祐巳二人だけのお別れ会。今までのお話の集大成的なラインナップで、これを境に次の展開はまた新しい別のものになるのだな、という印象を深くいたしました。
お話の中では翌日の卒業式も、現実世界では数ヶ月先の話。とにかく一区切りつけるまでは、目を離すことは出来ませんね。
さて、今回の新刊はと言うと、まだ「卒業前」です。
前作は短編集だったので置いておくとしても、前々々作の「薔薇の花かんむり」で三年生を送る会と山百合会お別れ会とを済ませたと言うのに、間1冊(+短編集)をはさんでまだ卒業式に到達しないのです。こちらはその間に1年経ってしまったのですが、卒業式はこの分ですと年明けになりそうですね。
と言うようなことを書いたものの、中身は割りと楽しめたのもまた間違いないところで、今回短編集的ないでたちながら、一つ一つのお話が結構よく出来ていて、感心いたしました。時間軸が前後する話が並んでいるのが玉に瑕でちょっと混乱させられたりもしましたが、1話分主役を張った桂さん、新聞部の築山三奈子女史、美術部姉妹、久々せりふつき登場の聖様、ほぼ初見参の写真部3年生と蔦子さんの対決、と登場人物達もいつになくバラエティに富んで、それぞれのお話が卒業直前の雰囲気を盛り上げるのに十分な役割を果たしていた、と思います。そしてラストは祥子と祐巳二人だけのお別れ会。今までのお話の集大成的なラインナップで、これを境に次の展開はまた新しい別のものになるのだな、という印象を深くいたしました。
お話の中では翌日の卒業式も、現実世界では数ヶ月先の話。とにかく一区切りつけるまでは、目を離すことは出来ませんね。
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