今日はいろいろやっているうちにすっかり忘れていたマリみて新刊『キラキラまわる』の感想でも一つ記録しておきましょう。この本、発売日にはあえて入手せず、12月28日の上京の際に、途中豊橋で途中下車してお昼ご飯をしたためたときに、たまたま通りかかった本屋さんで購入し、一緒に購入したもう一冊のラノベもろとも、東京に着くまでに読んでしまっておりました。その後3回くらい読み返しております。
今回の話は前回の続きで遊園地編なわけですが、まず表紙を開いておっ? と驚いたのが、冒頭の登場人物紹介で細川可南子嬢がまた掲載されていたことでした。遊園地の話でどう絡むのか、その謎は読むうちにすぐ解消されるのですが、結構期待を持たされる読み始めでした。
本編はオープニングから不穏な空気の流れる10人組、という描写からスタート。その後、なぜそういう微妙な空気に支配されたか、各薔薇姉妹+蔦笙+花寺コンビについて次々と語られるのですが、全体としてはまずまずと思いましたものの(蔦子さんの叔父さんの話は気に入りました。私もあのような中年になりたいものです)、前巻の謎ということになっていた祥子さま自動車免許取得というイベント、志摩子さん両親すでに他界という新設定が発覚という二つは、どうもすんなり受け入れられませんでした。祥子さま、免許を取ったのはいいんですが、いきなり左ハンドルの外車に乗って大丈夫なのでしょうか?私は右ハンドルの車しか運転したことが無いので左ハンドルの感覚はわからないのですが、日本の教習所では右ハンドル車で実習するでしょうし、いくら広大な小笠原邸で練習したとはいえ、公道を運転して高速まで乗ることができたというのが、かなり引っかかりました。その上、運転という結構負担のかかる仕事をこなしたあとの遊園地とは、秋は電車で移動して途中リタイアしたのに、本当に大丈夫なのか? と疑問を覚えずにはいられませんでした。
志摩子さんの新設定はなんかオープニングの微妙な空気を演出するために無理矢理くっつけたみたいな話っぽく見えて、前々から決めていたのならせめて伏線をどこかに張っておいて欲しかった、と思わざるを得ませんでした。
まあそんな引っかかりはありましたが、お話全般は楽しんで読むことができました。蔦子さんの電話で舞い上がって都合よく言葉を解釈してしまう笙子ちゃんとか、そんな妹をさりげなく応援する内藤克美さまという構図はなかなか楽しかったですし、前出した蔦子さんとおじとの駆け引き、瞳子可南子コンビのイイ関係や可南子ちゃんが結構遊園地好きという設定は良かったと思います。特に185ページの挿絵は最高でした。あと、志摩子さんがジェットコースターで大声できゃあきゃあ騒いでいたなんていうのは、是非動画で見てみたい気がしたものです。
由乃さんは相変わらずでいつまでたっても子供子供しているのがかわいらしいというか、大丈夫か? と心配になるというか、進展著しい祐巳と比べるまでも無く、「いばらの森」からちっとも変わっていないように見えるのは、作者の「変わらないで欲しい」という願望でも体現しているのでしょうか。
盛りだくさんな内容の中、唯一取り残されたのが菜々ちゃんの問題。これは次巻以降のお話のためにあえて抜いたのだ、と解釈しているのですが、次はたぶん卒業式がらみのお話になるのでしょうし、次の次、位になるんでしょうかね? なんにせよ、今しばらくは楽しんで読んでいられそうです。
今回の話は前回の続きで遊園地編なわけですが、まず表紙を開いておっ? と驚いたのが、冒頭の登場人物紹介で細川可南子嬢がまた掲載されていたことでした。遊園地の話でどう絡むのか、その謎は読むうちにすぐ解消されるのですが、結構期待を持たされる読み始めでした。
本編はオープニングから不穏な空気の流れる10人組、という描写からスタート。その後、なぜそういう微妙な空気に支配されたか、各薔薇姉妹+蔦笙+花寺コンビについて次々と語られるのですが、全体としてはまずまずと思いましたものの(蔦子さんの叔父さんの話は気に入りました。私もあのような中年になりたいものです)、前巻の謎ということになっていた祥子さま自動車免許取得というイベント、志摩子さん両親すでに他界という新設定が発覚という二つは、どうもすんなり受け入れられませんでした。祥子さま、免許を取ったのはいいんですが、いきなり左ハンドルの外車に乗って大丈夫なのでしょうか?私は右ハンドルの車しか運転したことが無いので左ハンドルの感覚はわからないのですが、日本の教習所では右ハンドル車で実習するでしょうし、いくら広大な小笠原邸で練習したとはいえ、公道を運転して高速まで乗ることができたというのが、かなり引っかかりました。その上、運転という結構負担のかかる仕事をこなしたあとの遊園地とは、秋は電車で移動して途中リタイアしたのに、本当に大丈夫なのか? と疑問を覚えずにはいられませんでした。
志摩子さんの新設定はなんかオープニングの微妙な空気を演出するために無理矢理くっつけたみたいな話っぽく見えて、前々から決めていたのならせめて伏線をどこかに張っておいて欲しかった、と思わざるを得ませんでした。
まあそんな引っかかりはありましたが、お話全般は楽しんで読むことができました。蔦子さんの電話で舞い上がって都合よく言葉を解釈してしまう笙子ちゃんとか、そんな妹をさりげなく応援する内藤克美さまという構図はなかなか楽しかったですし、前出した蔦子さんとおじとの駆け引き、瞳子可南子コンビのイイ関係や可南子ちゃんが結構遊園地好きという設定は良かったと思います。特に185ページの挿絵は最高でした。あと、志摩子さんがジェットコースターで大声できゃあきゃあ騒いでいたなんていうのは、是非動画で見てみたい気がしたものです。
由乃さんは相変わらずでいつまでたっても子供子供しているのがかわいらしいというか、大丈夫か? と心配になるというか、進展著しい祐巳と比べるまでも無く、「いばらの森」からちっとも変わっていないように見えるのは、作者の「変わらないで欲しい」という願望でも体現しているのでしょうか。
盛りだくさんな内容の中、唯一取り残されたのが菜々ちゃんの問題。これは次巻以降のお話のためにあえて抜いたのだ、と解釈しているのですが、次はたぶん卒業式がらみのお話になるのでしょうし、次の次、位になるんでしょうかね? なんにせよ、今しばらくは楽しんで読んでいられそうです。
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