かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

上京中に読んだ本をいくつか

2008-08-20 22:35:30 | マリア様がみてる
 やはりというかなさけなしというか、今日は一日、どうも具合が変調したまま一日が過ぎてしまいました。昨日の帰りはN700系新幹線(行きの700系に比べて揺れが少なくて技術の進歩、を感じさせられました)、更に京都からは近鉄特急に乗るという、平時には考えられない奮発をしたのですが、それくらいでは補えないほどやっぱり疲れていたようです。それに、疲れだけじゃなくて時間感覚までどうも日常に復帰していないみたいな感じで、ある種時差ぼけに近いヘンな感じのまま、一日が過ぎていきました。恐らく明日にはもう少しマシになっていることと期待しておりますが、きっと、完璧に平常に復するのは、土日の休みを挟んでからになるんじゃなかろうか、という気がしております。どうも年々、変調をきたしてから元に復帰するまでかかる時間が延びているような気がしてならないのです。

 さて、この東京遠征中にはほぼ1日1冊超の本を読んでおりました。行きの京都駅で購入したのが、「『量子論』を楽しむ本」 佐藤勝彦監修 PHP文庫」。相対性理論と双璧をなす、現代物理学の精髄とも言うべき「量子論」について、平易に解説した本です。ちと量子テレポーテーションやら量子コンピューターやらをかじって、さる設定に使ってみたくなったために、そのさわりだけでも理解しておこうと読んでみたのですが、難解極まりなく、専門家でさえ本当に理解しているヒトはいないのでは? とさえ言われる「量子論」について、一通り目を通せばなんとなく判った気にさせてくれる読みやすい本でした。
 次に東京で購入したのは、「道路の決着 猪瀬直樹 文春文庫」。道路公団民営化推進委員として獅子奮迅の活躍をなさった現東京都副知事による、小泉改革の1大功績である道路公団民営化の内幕暴露本です。随分前にその前作「道路の権力」や官僚機構に密接して蠢く天下り先公益法人の様相を抉り出した「日本国の研究」などを読んでいたこともあって、その続きを見つけたのを幸い、手に取りました。誠治家や官僚、マスコミなどの問題、我が国における意思決定システムのあり方など、考えさせられる内容でした。少なくとも新聞や雑誌はそのまま真に受けるわけには行かないな、と改めて認識させてくれます。

 コミケ会場では、「マリみて」関連同人誌を5冊購入、全部読んでしまいました。特に「赤木文庫」の「こちらリリアンかわら版編集部」は内容が実に素晴らしい! 三奈子、真美、日出実の新聞部姉妹を軸に繰り広げられるリリアンかわら版を巡る一連のお話ですが、読者をぐいぐい引き込むテンポのよいかっちりした文体、見事に再現、更に拡張された「マリみて・かわら版世界」、オリジナルの登場人物も含めた人物描写の見事さなど、もう同人の枠を超えたプロ級の表現力だと感服しました。どれ位かかっているのか存じませんが、本そのものもフルカラーカバーつきの完全文庫サイズで、そのまま書店に並んでいても全く違和感の無い出来栄えです。以前初めてそういう本を見たときはそれだけで驚いたものですが、今回ざっと会場を見て回ってあちこちそういう装丁の本が売られているのに気がつきました。印刷屋さんの方も、そういう需要に対応できるところが増えたのでしょうか。


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