かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アニメ「マリア様がみてる」4thシーズン、十分堪能しましたが、内容はしょりすぎで実に残念でした。

2009-04-30 20:40:41 | マリア様がみてる
 マリみてアニメ4期、なかなか観ることができなくて四苦八苦しておりましたが、なんとかそれでも時間を少しずつ作り、ようやく観終わることができました。
 巷で噂になっていた、ずいぶん変調したオープニングとエンディングに戸惑いつつも、活動的なおのおののキャラクターの動きをじっくり堪能できたのは、まずまずだったと思います。中でも、第11話「ハートの鍵穴」のラスト、祐巳を誤解していたのが一気に解け、途方にくれてしゃがみこんで数を数えている瞳子の前に颯爽と現れる乃梨子。原作でも感動的なラストでしたが、ああして映像としてみるとその威力は何倍にも増幅するのだな、と感心しきりでした。
 ただ、「特別でないただの1日」から「あなたを探しに」まで、いや、最後の最後で、祥子様を前に祐巳と瞳子のロザリオ授受をやったのだから、「ばらの花かんむり」の冒頭まで、ですね。都合12冊と40ページほど。実際には短編集1冊とイラストコレクションが1冊あったので、主要なお話としては10冊と40ページなわけですが、それを一気に13話でやっちゃうのですから、ずいぶんはしょられた話が多かったのがちょっと残念でした。第1期が6冊を13話、第2期が5冊を13話、それでもはしょられたエピソードがあって残念に思ったことを思えば、今回どれだけダイジェスト版にまとめられたかが分かろうというものです。
 5thシーズンが出来るかどうかわからない中で、祐巳と瞳子のスール成立を描かずに終わるわけにはいかなかったのだろう、というのは理解できるのですが、それはそれとしても、はしょるには惜しいお話がおおすぎはしませんか? と製作陣には一言物申したくなりました。この辺りの話、特に前半では、原作発表当時はそりゃあやかましいほど、ファンサイトやら某掲示板やらで、祐巳の妹は瞳子か可南子かはたまた別のダークホースか、という話題で盛り上がっていたもので、それを横目に、なかなか話が進まない原作の展開を、ほぼ3ヶ月ごとに出る新刊を心待ちにしながらやきもきしていたものです。そんな当時の心境を思い出すに、こうしてささっと一気にやってもらえるのはそれはそれで一種の快感がないとは言いませんが、あれだけの苦労をこんなに簡単に、しかも重要エピソードをことごとくそぎ落とした上で語られるのは、どうもいわく言いがたいもの、一言で言うと、気に入らない、ということになるのですが、とにかくもやもやしたものが生じるのを否めません。
 残すところ4冊と150ページほど。短編集1冊と短編集もどきが1冊なので、それをはしょると2冊と150ページ、本編といえるお話があります。これをベースに、4thではしょられたエピソード、たとえばスールオーディション中における蔦子さんと笙子ちゃんの出会いとか、由乃と菜々ちゃんの令さまお見合いを巡る冒険譚とか、バレンタイン企画における由乃と田沼ちさととの半日デートの顛末とか、他にもまだありますが、次回予告やらお話の中やらでさらっと触れるだけに終わったそれらエピソードをあわせて、OVAでもなんでもいいですからぜひ映像化してもらいたいと思います。


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