学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

甲斐の三枝

2013-01-27 | 歌会始
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 1月27日(日)07時10分20秒

>筆綾丸さん
三枝昂之氏には格別の関心はないのですが、山梨県甲府市出身なので古代豪族の三枝氏との関係がありそうだなと想像できて、ちょっと面白いですね。
辻邦生に『銀杏散りやまず』(新潮社、1989年)という作品があって、辻家のルーツ探しの経緯がいろいろ書かれています。
同書p73の説明によると、『甲斐国志』に「世ニ称スル所ノ三枝ノ七名トハ三枝・能呂・林戸・於曾・石原・立河・辻、是レナリ」とあり、三枝の分流は「三枝ノ七名」と総称され、春日部町で代々医家を営んでいた辻家も三枝一族だそうです。

辻邦生
『銀杏散りやまず』

福島泰樹氏って短歌界の内田裕也みたいな感じですかね。
日蓮宗だと聞くと、少しだけ納得します。

岡井隆氏の歌会始での作品、「やうやくに行方見え来てためらひの泥よりわれは立ち上がりたり」は平明な歌で、前衛歌人の面影は全くないですね。
晩年になっての心境の変化なのでしょうか。
まあ、これだと、まるで津波被災者の歌のようで、仲間内での評判は期待できなさそうですが。

岡井隆

※筆綾丸さんの下記二つの投稿へのレスです。

これも仁和寺の法師・・・ 2013/01/25(金) 15:06:46
小太郎さん
詠進歌選者の「選考」基準が気になるところですが、仲間内で交互に推薦して経歴に最後の花を添え冥途の土産にしてあげる、というような涙ぐましい友情愛に満ちているのでしょうね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E6%B3%B0%E6%A8%B9
福島泰樹氏はいかにも法華宗らしい坊主で、これでは選者にはなれないでしょうね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E4%B8%80%E5%BD%A6
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/bokuden/
伊藤一彦氏は俳優堺雅人の恩師なんですね。
数年前、上野駅のスーパー日立のプラットホームで、「塚原卜伝を大河ドラマに」なる茨城県の看板を見ましたが、NHKへの売り込みが一応成功したようです。時代考証の一人は峰岸純夫氏なんですね。元気なお爺ちゃんだな。初回放映では、歌会始のお題のような「鹿島立ち」の言葉が使われていました。

http://kotobank.jp/word/%E3%83%91%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC
http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure050_099/turedure053.htm
医者である岡井隆氏の「批評しぐるれパトグラフィアの夜明けまで永田和宏仁和寺の家」という、なんとなく徒然草第53段を思わせるものを見ると、斉藤茂吉を意識してか、自分達が病人であることに倒錯的な矜持を抱いているようで、羨ましいような面々ですね。
「しぐるれ」はたぶん「時雨」のことで、季節は初冬の神無月の頃なんでしょうね。それにしても、宮中の歌会始に病人達がどやどや押しかけては不味いだろう、という気がします。

追記
下の方で、朝美納豆氏を略して朝氏と書いてますが、これは、美納豆氏と書くべきなんでしょうね。


日本仏教徒党? 2013/01/25(金) 16:40:58
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2013/01/25/tokyo-joue-l-apaisement-avec-pekin_1822431_3216.html
このル・モンドは、Le chef du parti bouddhiste japonais New Komeito(公明党即ち日本仏教徒党の党首)と secrétaire général du Parti communiste chinois(中国共産党総書記)との、Senkaku en japonais et Diaoyu en chinois(日本で云う尖閣、中国で云う釣魚)に関する会談の話ですが、「parti bouddhiste」にはビックリしました。中国共産党の大将が日本の仏教徒の親玉と懸案の問題に関して政治的対話を始めたような、まことに奇妙な感じがしますね。
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