ワニ革あちゃま 柚子張った。
(東漢氏(やまとのあやうじ)・阿知使主(あちのおみ))(王仁(わに)・西文氏(かわちのふみうじ))(秦氏(はたし)・弓月君(ゆづきのきみ))
[ポイント]
1.応神期(4~5世紀)の主な渡来人は阿知使主(東漢氏の祖)・弓月君(秦氏の祖)・王仁(西文氏の祖)の3人である。
[解説]
1.東漢氏の祖の阿知使主は、応神朝に帯方郡(たいほうぐん)を経て渡来したという説話がある。後漢の霊帝の曾孫(そうそん)だという。文筆に秀でており、史部(ふひとべ)を管理した。
2.秦氏の祖の弓月君は応神朝に百済から渡来したという説話がある。秦の始皇帝の曾孫という。養蚕(ようさん)・機織(はたおり)を伝えた。
3.西文氏の祖の王仁は、応神朝に百済から渡来したという説話がある。漢の高祖の末裔(まつえい)という。論語10巻・千字文(せんじもん)(書道の手本となった漢字の初級教科書)1巻を伝えた。
〈2016立命館大・全学部
問a 下線部1の人物王仁を祖とする渡来系氏族として、もっとも適当なものを下から一つ選べ。
あ東漢氏 い西文氏 う秦氏 え百済王氏」
(答:い)〉
〈2015関西大・全学部
(B)漢字や儒教の経典は5世紀頃に渡来人によって伝えられた。埼玉県の稲荷山古墳からは、倭人の名と倭国の地名を漢宇で記した鉄剣が出土している。阿知使主を祖とする( 2 )氏は、ヤマト政権の記録や出納をつかさどり、漢宇の使用を定着させていった。」
(答:2東漢)〉
〈2013東京家政大
次の渡来人系の氏についての説明のうち、内容が正しいものはどれか。
1.秦氏の祖先は、応神朝に百済から渡来した弓月君だといわれている。
2.東漢氏の祖先は、応神朝に百済から渡来した王仁だといわれている。
3.西文氏の祖先は、応神朝に百済から渡来した阿知使主だといわれている。
4.坂上氏の祖先は、応神朝に百済から渡来した曇徴だといわれている。」
(答:1)〉