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作り物語

2018-06-17 | Weblog

竹とウツボのお中元葉巻包みて予算取り。

『竹取物語』『宇津保物語』『窪物語』『源氏物語』『浜松中納言物語』『堤中納言物語』 『夜の寝覚め』『とりかえばや物語』

 


[point]
1.源氏物語以前の物語作品に、竹取物語伊勢物語→大和(やまと)物語→平中(へいちゅう)物語→宇津保物語落窪物語がある。

[解説]

1.竹取物語(9世紀末~10世紀初め)は作者不詳で、作り物語(伝奇物語)で竹取の翁(おきな)(お爺さん)と竹から生まれたかぐや姫の物語。姫の婿選びの話を通して当時の貴族社会が見える。物語文学の最初。作り物語(伝奇物語)とは、普通ではない超現実的な物語のこと。伝説を題材にした『竹取物語』などがこれにあたる。

2.伊勢物語(10C前半ころ成立)は作者不詳、最初の歌物語。主人公在原業平(ありわらのなりひら)の歌と彼に関する物語が中心である。歌物語とは、和歌を中心として、話を進める形式の物語のこと。


3.大和物語(10C中ころ成立)は作者不詳の歌物語で、小話からなる。伊勢物語のような特定の主人公はいない。


4.平中物語(平安中期の成立)は作者不詳の歌物語。平中とは、平貞文のことで、彼にまつわる好色の話からなる。


5.宇津保物語(967~984)は作者不詳の作り物語。前半は清原仲忠をめぐる琴の物語、後半は貴宮(あてみや)をめぐる求婚話。


6.落窪物語(10世紀後半)は作者不詳の作り物語。継母から継子(ままこ)虐(いじ)めにあった女性が貴公子と結ばれ幸せになる話。


2014早大・教育

問1 下線部a10世紀の時代についての説明として正しいものはどれか。

 ア 藤原道長の全盛を編年体で描いた『栄華物語』が書かれた

 イ 漢文学の教養に基づき『凌雲集』などの勅撰の漢詩文集が編纂された
 ウ 後一条天皇の時代までに詠まれた漢詩文を集めて「本朝文粋」が編まれた
 エ 漢字の草書体などを崩した平仮名を使って『土佐日記』や『伊勢物語』が書かれた
 オ のちに三筆と呼ばれた書の達人たちが肉太の力強い書を発展させた」

(答:エ ※ア『栄華物語』は11世紀に成立した、イ『凌雲集』は9世紀に成立した、ウ『本朝文粋』は11世紀に成立した、オ三筆が活躍したのは9世紀である)

2014近大・法

問9 下線部dかな文学についての文として誤りを含んでいるものはどれか。次の1~4のうち一つを選べ。

 1.かな文学が発達する前の9世紀前半には、漢文学の隆盛で和歌はまったく作られなかった。

 2.かな文学に用いられた平がなは、万葉がなの草書体を簡略化して成立した。
 3.広くかな文字が使用されるようになると、『竹取物語』や『伊勢物語』などのかな文学の作品も次々と著されるようになった。
 4.かな文字で著された宮廷女流文学の代表的な作品には、清少納言の『枕草子』や紫式部の『源氏物語』がある。」

(答:1)〉

コメント
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