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商品作物の栽培(四木三草)

2018-06-25 | 入試問題+ゴロ合わせ

紅茶クールな安倍に合い。

  
漆  桑  花 


[ポイント]

1.四木とは三草とは

[解説]

1.は、生糸を産み出すのえさ。さし木や取り木で増やす。桑葉は枝ごとに採取する。

2.は、山野に自生するクワ科の木で、皮をむいた枝を煮て叩いてくだきなじませ和紙の原料とする。紙の生産が増えるにつれて栽培されるようになった。


3.は、teaも茶も中国語のchaチャを語源とする。自生種があったが、最澄が唐から持ち帰り畿内周辺で薬用として栽培されるようになった。嗜好用としては栄西が持ちかえったものが広まった。緑茶と紅茶の違いは製法の違いで、種類の違いではない。


4.は、中国原産。樹幹から採集される漆汁は漆器を塗るのに使われ、実はの原料になる。会津や高知では藩の専売となった。


5.とは、苧麻(ちょま)・大麻(たいま)のこと。朝鮮から木綿が輸入される以前は「布」といえば麻のことで、衣類の主流だった。衣類以外にも綱・網・帆布などに使われる。


6.は、タデ科の1年草。葉や茎を原料に染料を採る。欧米ではジャパン・ブルーとかヒロシゲ・ブルーとよんだ。Gパンの染料がこれである。葉藍を発酵させたものを搗(つ)き固めたものを藍玉といい、この特産地として阿波地方が有名。


7.紅花は、アザミに似た花。花から紅が採れ京染めなどの染料や化粧品に使われる。種からは油をとる。最上地方(出羽)が特産地として著名。


8.三草は紅花を木綿とするなど地域差がある。なお苧麻は非常に丈夫だが、1反(成人着物1着分)織るのに木綿の10倍(約40日)かかるため効率が悪く、江戸時代に庶民衣料の主役が木綿にかわる。

2014明大・国際日本(国際日本):「
問9.農村の生産力が上がると、商品作物の栽培が盛んになった。商品作物のうち、民間必需として幕府や諸藩に重視されたのが、四木三草と呼ばれた作物である。このうち「三草」の組み合わせとして正しいものを、下記の1~4の中から選びなさい。

 1桑、茶、麻  2漆、綿、茶
 3麻、藍、紅花 4楮、漆、桑」

(答:3)〉

コメント
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