
奄美大島の竜郷地区で昔から折られていた竜郷大島の柄のひとつに 秋名バラというものがあります
幾何学的なリズムがモダンに思われて 好きな柄です

その秋名バラと同じような織りの久留米絣の反物を見つけたのは 数年前
ヤフオクでゲットしました
木綿の着物はどうしても後回しになり 反物のままでしたが、水通しして積もって縫い始めて 完成
この反物は 防縮加工がしてあると記載されていましたが、今一つ不安で 自分で水通しすることに
1メートルごとに白もで糸印をして、屏風たたみにして 洗濯機のソフト水流にかけ、その後、半日つけっぱなし
軽く脱水して干して アイロンかけ
ここまでは少し前に ブログでアップしていますが、
1150cmになっていました
木綿の着物は 絹物や紬より短めに着るので、身丈も少し短めに
4尺2寸4分の上がりです
切り繰り越しにしようかとも考えましたが、そこまで布に不足はなかったので、6分の揚げ繰り越しに
衿は掛け衿を地衿の部分をつまんで縫って 見せかけ(嘘つき)仕立てです
こういう先染めの糸を折った反物は 表裏があまりはっきりしないので、カギ衽にできますが、先に仕立てた小紋(裏表がはっきりわかる)とか 柄に流れがある場合はやれない
出来上がった着物を羽織ってみると、なんだか 阪神タイガースファン風に見えます
どうみても虎柄ではないのですが 遠目にはね
まぁ楽しい一枚になりそうです
ところで、仕立てる前の糸しるし
少々面倒なのですが、水通しが前提なので、糸しるしにしました
これで裁断して縫い始める時、この印が目印になって 表と裏を間違うミスが防げるからです。
衽と襟を切り離すと、片方は印がなくなるので、切る前に、反対側の耳にも二ヶ所ほど糸しるしを入れています
手を抜いてこの作業をはしょると、そういう時に限った、表裏に悩んでしまう
そんな経験から、必ずしるしを入れるようにしています